常緑樹の剪定時期は春と秋!それぞれの季節の特徴と注意点を解説

2023.11.20

常緑樹の剪定時期は春と秋!それぞれの季節の特徴と注意点を解説

家で育てている常緑樹を剪定したいと思っても、落葉樹と違いいつ剪定すればよいのか分かりづらいと方が多いのではないでしょうか。実は、常緑樹の剪定にはおこなってはいけない時期があるのです。

適切な常緑樹の剪定時期を知らないまま作業をしてしまうと、枯れてしまったり傷んでしまったりするかもしれません。ぜひこの記事を読んでご自宅の常緑樹を上手に育てるのに役立ててください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

冬と真夏は剪定をしてはいけない!

常緑樹の剪定は木を育てていくにあたって、おこなわなくてはいけない作業ですが、いつでもよいわけではありません。適切な時期を知り剪定をするようにしましょう。

冬と真夏は剪定をしてはいけない!

冬の常緑樹

常緑樹は暖かい地方に植えられていることが多く、寒さに弱いとされているので冬に剪定をおこなうことは避けたほうがよいでしょう。冬の寒さのせいで体力が弱まった状態で剪定をおこなうと、最悪の場合には木が枯れてしまうこともあります。

夏の常緑樹

常緑樹は夏になると活発に成長し、枝や葉が生い茂るので、剪定してすっきりさせたくなる人は多いかもしれません。しかし、適切な常緑樹の剪定時期として、夏をおすすめすることはできないのです。

成長するときにはエネルギーを消費するので、木にはあまり栄養分が残りません。この状態で剪定をおこなってしまうと、木が衰えてしまうでしょう。また、真夏に剪定をおこなって葉がすっきりすると太陽の光が直接木にあたって日焼けしてしまい、冬の剪定と同様に、枯れてしまうこともあるのです。

強剪定は春、軽剪定は秋が最適

剪定には、太い枝を根本近くまで切る「強剪定」と、枝先などを整える「弱剪定」があります。ふたつの剪定には、ちがう効果や注意点があるのでしっかりと把握していきましょう。

強剪定は春、軽剪定は秋が最適

強剪定

常緑樹の剪定時期は、暖かくなってくる春先がおすすめです。強剪定は、おもに木の形や大きさを調節するためにおこなわれます。根元まで切り落としたり、多くの数の枝を切ったりすることから「深い剪定」と呼ばれることもあるようです。

そのため、木へのダメージは大きいといわれています。とくに、常緑樹は寒さに弱いので冬に強剪定をおこなうと木にかなりのストレスがかかり、枯れてしまうこともあるようです。また、花芽がついている木の強剪定をおこなう際には、一緒に切り落としてしまうと花が咲かなくなってしまうこともあるので注意してください。

軽剪定

常緑樹の軽剪定の時期としては、夏や秋が一般的です。軽剪定は風通しや日当たりをよくすることや、花や実などがつきやすくなることを目的としておこなわれることが多いです。強剪定とは違い 、木の形が大幅に変わることなどはなく「弱い剪定」「浅い剪定」と呼ばれることもあります。

枝先を少し切るだけということが多く、強剪定と比べて木へのダメージは少ないので、夏におこなってもあまり問題はありません。花芽がある場合は、一緒に切り落とすことのないように、その芽から3~5㎜程度離すようにして切ってみるとよいでしょう。

また軽剪定をおこなうと枝が短くなるので、強い雨風がある場合でも折れにくくなるという効果もあるのです。台風が来る秋に備えるというのも、秋に軽剪定をすることが多い理由となっています。

適した時期なら自分で剪定してみよう!

常緑樹の剪定時期は、いつでもよいというわけではありません。自分で剪定をおこなう際には、適切な時期・方法でおこない、木を弱くしたり悪くしたりしないように心がけましょう。

適した時期なら自分で剪定してみよう!

剪定をする際には、基本的には剪定ばさみを使用します。一般的なハサミと同じ使い方で、枯れ枝や下に向かって伸びてしまっている垂れ枝、不自然な方向へ伸びている逆さ枝などを切り落としてください。これらの枝を切り落とすことできれいな木の形になったり、日当たりや風通しがよくなったりするのです。

切れ味を良くするために剪定ばさみを研いでおくと、スムーズに剪定がおこなえるでしょう。また、切りたい部分や枝の太さにより必要な道具が変わりますが、使用する際には、木にトゲがあることも考えられるので手袋や軍手を用意してください。木の高さや自分の身長によっては、脚立も必要になるかもしれません。

枝を切り落とすときには、外芽が生えているすぐ上で切りましょう。外芽は枝についている芽が外向きに生えているものを指し、内側を向いて生えているものを内芽と呼びます。外芽の上を切ることで、枝が外側へと伸びていくので、自然できれいな木の形へと近づくのです。内芽の上で切ると、不自然な方向へ枝が伸びていくおそれがあります。

剪定ばさみは、比較的細めの枝を切り落とすときに用いられます。太い枝を根元で切り落としたいときには、のこぎりを使用しましょう。しかし、なにも考えず力まかせにのこぎりを使っていると、樹皮が裂けたり幹の部分を傷つけたりしてしまいます。

これを防ぐためには、枝の根元から1/4~1/3程度の場所に切り込みを下から入れ、その切り込みから少し離れた位置で上から切り落としてください。そして最後に残った部分を根元から切り落とします。このように何回かに分けて切ることで衝撃や負担をやわらげ、木を傷つけずに済む可能性が高くなるのです。

すぐに剪定すべき場合

適切な常緑樹の剪定時期は、春・秋といわれています。しかし、どうしても冬の寒い時期や、日差しが強い真夏に剪定しなければならないときもあるかもしれません。

すぐに剪定すべき場合

近隣にはみ出している

もちろん枝自体も邪魔となってしまいますが、そこについている葉が他人の家の敷地内に落ちてしまい、近隣住民が掃除しなくてはいけなくなってしまうことがあるのです。長く伸びた枝や葉がはみ出すことによって、鳥が集まったり、害虫が発生したりなど衛生面でも迷惑がかかってしまうおそれがあります。

危険な枝がある

伸びすぎてしまった枝は、近隣トラブルの原因になるだけではありません。たとえば台風がきたときには、強風や豪雨などにより枝が折れてしまいます。折れてしまった枝はどこに飛んでいくかわかりませんし、自分自身も被害を受けるおそれがあり非常に危険です。

緊急の剪定は業者に依頼しよう

剪定に適さない時期にどうしても切らないといけない場合、自分でおこなうことはおすすめできません。適さない時期の剪定は木への負担が大きいので、正しい知識がなければ木が日焼けしたり枯れてしまったりして、弱ってしまいます。このようなときは業者に連絡してみるのがよいでしょう。

まとめ

気温が低い冬や日差しが強い真夏は、木が栄養をたくわえていなかったり、弱くなっていたりするので、常緑樹の剪定時期には適していません。強剪定をするなら春ごろ、軽剪定をするなら夏前から夏ごろがよいでしょう。

まとめ

適切な時期であれば自分で剪定をおこなうことも可能です。ハサミを研いで使用したり、太い枝を切る際には切り込みを入れたりするなどの工夫をして、木にダメージを与えないようにしましょう。

しかし、木の枝が他人の家の敷地内にはみ出していて危険という理由などで、適切ではない時期に剪定をしなければならないこともあります。そのような場合は、深い知識を持つ業者に連絡することをおすすめします。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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