育てているアジサイが大きくなりすぎたときは、一度剪定をして、樹形を整えましょう。そのままにしていると日ごろの手入れも大変ですし、風通しの悪くなった内部に害虫が発生してしまうかもしれません。
ただし、剪定する部分や時期を見極めることも大切です。誤った剪定だと、翌年の花が期待できなくなってしまいます。また、アジサイをコンパクトなサイズで楽しむためのコツもあわせて確認してみましょう。
目次
花芽に注意!剪定前に知っておくべきこと
アジサイは大きくなりすぎる前にこまめに剪定することが大切です。定期的に剪定することで、ある程度成長をおさえることができるため、日ごろの手入れも比較的楽になります。しかし剪定方法を間違えると、花が咲かないままシーズンが過ぎ、場合によっては枯れてしまうことがあるかもしれません。
じつはアジサイの花は、毎年同じ場所に咲くわけではありません。アジサイには、その年に成長した新しい枝には花芽をつけない性質があります。そのため花芽は枝が成長してから1年経ったころにつき、さらに1年が過ぎてから、ようやく開花するのです。
そこで剪定する枝は、その年花を咲かせたものを選びます。先端から数えて2節下のあたりに新しい花芽ができるため、それよりも少し上の部分で切り落としましょう。
アジサイの剪定方法について
いつのまにかアジサイが大きくなりすぎている場合は、剪定してかたちを整えることをおすすめします。剪定に適している時期は、花が咲き終わってから7月中旬ごろまでです。
アジサイの花は自然に散ることがありません。剪定して古い花を取り除かなければ、新しい芽に必要な養分が奪われたままになってしまうため注意しましょう。
また、アジサイの成長がゆるやかになる11月から3月ごろにもう一度、花芽より上に伸びた枝を剪定するのもおすすめです。この時期に剪定すればきれいなかたちを保ったまま春をむかえることができます。
この冬の剪定では、枯れてしまった古い枝や、花芽のついていない枝などもあわせて切りましょう。根元から切り落として風通しをよくすることで、害虫対策にもなります。
ただし冬の剪定は、絶対に欠かせないというわけではありません。あまり剪定に自信がない場合は、花が咲き終わってからおこなう剪定だけでも十分です。
剪定は植物の健康を保つためにも大切な作業のひとつです。アジサイはしっかりと手入れすれば毎年花を咲かせてくれますので、大切に育ててください。
アジサイに強剪定が必要なケースもある
アジサイは大きくなりすぎると、茎の部分が木のように固くなる「木化」という現象が起こります。木化したアジサイは剪定だけでなく、日ごろの手入れも大変なので、思い切って強剪定しましょう。
なかには、そもそも強剪定とはどんなものなのか、あまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、はじめに強剪定について簡単にご説明します。
強剪定とは、大きく成長しすぎた植物を、小さいかたちにおさえるため太い幹や枝を短くしたり、全体的に枝の量を減らす作業のことです。深く刈りこむため、植物にかかる負担は大きく、アジサイの場合、強剪定した翌年は花が咲かないこともあります。
しかし木化したアジサイをそのまま放っておくと、内部の風通しが悪くなり、病害虫の温床になりかねません。枯れるまで被害が悪化すれば、枝だけでなく、根元から切り倒す始末になってしまうこともあります。
病気や害虫の被害を受けてしまう前に、一度強剪定して風通しをよくしましょう。アジサイはある程度深く刈りこんでも、切り口から新しい枝や花芽をのばして成長する植物ですので、正しく剪定すれば枯れることはほとんどありません。
アジサイの強剪定は、成長がゆるやかな2月から3月のはじめごろにおこないましょう。すべての枝を、根元付近にあわせて切りそろえることで、樹形が大きく乱れることなく整えられます。
アジサイの管理を簡単にして栽培するコツ
普段の手入れがしやすいように、あるいは限られたスペースでアジサイを楽しむためにできる工夫があります。ちょっとしたポイントをおさえれば、気軽にアジサイを楽しむことができるかもしれません。
以下で紹介するのは、アジサイを小さく育てる2つの方法です。これからアジサイを育てたい方はもちろん、すでにアジサイを育てている方でも実践できることもありますので、一度確認してみてください。
切り落とす枝を限定する
コンパクトなサイズで育てたいときは、アジサイが大きくなりすぎないよう、年に2回、剪定するのがおすすめです。大きくなってしまってから小さくしたい場合は、一度強剪定してかたちを整える方法もあります。
しかし強剪定してしまうと翌年の花は期待できないため、深く刈りこむのは避けたい方もいらっしゃるかもしれません。毎年花を楽しみたい場合は、剪定方法を少し工夫しましょう。
1章でも説明をした通り、アジサイは花のつき方に特徴があります。その特徴を活かすことで、切り落とす枝を限定することができるのです。
方法は、「剪定する枝のうち半分は短く切りそろえ、残りは先端から2節目の部分にできる花芽よりも少し上で切り落とす」というものです。
アジサイの花芽は枝の先端から2節目より下にできるため、残しておくことで翌年も花を楽しむことができます。もちろん全体的なバランスを考えながら剪定する必要がありますので、少し手間はかかりますが、気になる方はぜひ挑戦してみてください。
もともとコンパクトな種類を選ぶ
アジサイのなかには、もともと全体的にコンパクトなサイズになるよう、品種改良されたものがあります。植える前に、比較的小さく育つものを選べば、大きくなりすぎることを心配する必要はあまりありません。
アジサイがどれくらいの大きさになるかは苗の説明文に記載されていることが多いので、参考にしてみてください。とくに鉢植え用という表記があるものは、コンパクトなサイズのままである種類がほとんどです。
まとめ
アジサイが大きくなりすぎてしまったときは、剪定してかたちを整える必要があります。しかし剪定する時期や場所を間違えると、花が咲かないことがあるため注意しましょう。
木化するほどに成長してしまうと、枝が混みあって風通しが悪くなり、病害虫の温床になりかねません。成長がゆるやかな時期に深く刈りこみ、ある程度コンパクトなサイズに戻すことをおすすめします。
剪定に自信がない方は、一度業者に相談してみるのもひとつの手段です。個人で剪定するのが難しい場合も、業者に依頼してコンパクトなサイズに整えてもらいましょう。
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