タラノキは収穫が剪定になる!タラの芽をたくさん収穫するためのコツ

2023.11.20

タラノキは収穫が剪定になる!タラの芽をたくさん収穫するためのコツ

山菜として知られるタラの芽は、自生するタラノキから採取することができますが、実は家庭での栽培によってもっと手軽に収穫することもできるのです。

そこで今回は、タラの芽をより多く収穫するためのタラノキの剪定や栽培に関する情報をご用意しました。気になる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

タラノキの剪定はタラの芽の収穫にもなる

タラノキの剪定は、育成1年目と2年目以降で作業方法が異なります。そのため、ここでは剪定方法を2つにわけて、順番に見ていきましょう。また剪定の作業は、育成年数にかかわらず春におこないます。タラの芽の収穫を兼ねているので、芽が柔らかいうちにおこなうようにしましょう。

1年目

まずは1年目の剪定についてです。この時期はタラノキの枝数がまだ少ないため、収穫量を多くしようとせず、翌年以降の枝を充実させるための剪定をしましょう。まずは、新芽がどこにいくつなっているか確認します。

次に、2つ新芽を選びその枝にヒモを結ぶなどして印を残します。2つの新芽がなっている枝以外を確認して、印のないすべての枝を付け根から切り落とします。切り落とした枝の新芽は、収穫してしまって構いません。この新芽が、1年目の収穫といえるでしょう。

2年目以降

剪定をした株元から、その年の春に新しく成長した枝(新梢)が伸びているはずです。そのため、前年の枝を切り落として新芽をいくつか残したら、あとの新芽はすべて収穫してしまってかまいません。

収穫後の枝は1年目と同様に不要になるので、付け根から切り落として処分します。伸びすぎている枝があれば付け根から切り落とすか、芽をいくつか残して適度に切り戻します。剪定をおこなうさいは、新芽をすべて切り取ってしまわないようにしてください。

翌年以降に新芽がはえてこないまま枯れてしまいます。また、タラノキは全体に鋭いとげをもっています。そのため、厚手の手袋などでしっかり手を守って作業しましょう。

タラノキの剪定はタラの芽の収穫にもなる

タラノキが育ってきたらふかし栽培で芽の収穫量を増やそう

ふかし栽培とは、タラの芽の収穫に特化したタラノキの栽培方法です。この方法を用いることによって、収穫の量を増やしたり時期を早めたりすることができます。前述したとおりにタラノキの剪定をおこない、十分に育ったらふかし栽培に挑戦してみましょう。

また、ふかし栽培にはいくつか種類が存在しますが、今回は手軽な水浸法についてみていきましょう。まずは、タラノキの枝を25センチ前後に切り取ります。次に、切り取った枝を水中で再度ななめに切り、水につけておく作業(水揚げ)を施します。

こうすることで、水不足による枯死を予防する効果があります。また、水につけている間に、栽培をおこなう容器に水を3センチ程度張っておきましょう。ここまでの作業を終えたら、水揚げ後の枝を同じ長さになるように3つに切り分けて容器の中の水につけます。

容器の口は、板やフィルムでふさいで温度と湿度を一定に保つよう工夫します。ふかし栽培をおこなっている間は、2日に1回の水と空気の入れ替えを徹底してください。1か月程度で新芽がうまれ、収穫することができるでしょう。

タラノキを育てるときは害虫と病気に注意!

タラノキは病害虫に弱く、対策をしないと枯れてしまう危険性があります。そのため、タラノキを守るために注意すべき病害虫とその対策について知っておきましょう。まず、タラノキは立ち枯れ病に注意が必要です。

立ち枯れ病はカビによって発症し、植物を腐敗させてしまいます。高温多湿の環境において発生しやすいため、タラノキであれば特にふかし栽培をするさいに注意が必要でしょう。予防方法は湿度や気温を適度に保つことで、通常の栽培であれば水はけのよい土壌作成を、ふかし栽培であれば定期的な水の入れ替えを意識しましょう。

もし発症してしまったら、回復を待つのは望ましくありません。ほかの植物に広がる二次被害のおそれがあるので、早急に株を除去することをおすすめします。そして、注意すべき害虫にはアブラムシやカミキリムシがあげられます。

アブラムシはタラノキの表面にとりつき汁を吸い取り、カミキリムシは幹の中に入り込み、食い荒らすことによって木を弱らせます。これらは食害をもたらし枝葉の発育を阻害するほか、病原菌を運んでくるおそれもあります。そのため、新芽の収穫や病気の感染経路を断つために定期的な薬剤の散布やタラノキの剪定による予防をおこないましょう。

タラノキを育てるときは害虫と病気に注意!

タラノキの増やし方

植物の増やし方には、実生や挿し木など多くの方法があります。しかし、タラノキは根挿し以外の方法による増やし方が難しい品種です。そのため庭に植えたい場合でも、鉢で育成してから植え替えをおこなうことをおすすめします。

根挿しとは、種を土に植えるように根を土に植えて、発芽を促す方法です。そのため、種根はタラノキの根の太い部分を5センチ程度切り取ったものを使用します。タラノキの剪定のさいに採取するのもよいでしょう。また、作業は暖かい春におこないます。

まず、用意した土壌に深さ2センチ程度のくぼみをつけます。そこに種根を横に置き、土をかぶせてください。発芽するまでは、日陰で水やりを定期的におこない、乾燥しないように栽培します。芽が出てきたら日当たりのよい場所に移してあげましょう。また、2か月経っても芽が出ない場合は、もう1度やり直してみることをおすすめします。

まとめ

タラノキの栽培は、主にタラの芽の収穫を目的としておこなわれます。そのため、通常の栽培に加えて、より多くのタラの芽を収穫することに特化したふかし栽培という選択肢もあります。

タラの芽の収穫量を増やしたい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。また、生育が早いため、タラの芽を食用に収穫する場合もそうでない場合もタラノキには剪定が欠かせません。

タラの芽を切り取り、見栄えのよい形を維持することをこころがけましょう。ただし、すべての芽を取り除いてしまえば、それ以降成長することなく徐々に枯死してしまうので注意が必要です。剪定に不安がある場合は、1度業者に相談されてみてはいかがでしょうか。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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