むべの栽培をしてみよう!正しい育て方から剪定方法について

2023.11.20

むべの栽培をしてみよう!正しい育て方から剪定方法について

「家でむべの実を収穫したいけど、どうやって育てるのだろう」と思っている方もいらっしゃるでしょう。むべの栽培でお悩みの方に、育て方や剪定方法はもちろん、実つきをよくする方法までご紹介いたします。

ここでご紹介する方法を活用して、ぜひご家庭でもむべの栽培を楽しんでみましょう。また、今すでにむべを栽培しているという方にも、この記事を役立てていただければと思います。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

むべを育てよう!育て方を解説

ご家庭でむべを栽培するにあたって、まずは植えつける場所を確保しましょう。むべは関東より南の温暖な気候でよく育ち、北陸など寒さの厳しい気候はやや苦手としています。日本にも昔から山中に自生する種があるように、日当たりがよい場所を好むほかは、水はけや土質などはあまり気にしなくても丈夫に育ちます。

つる植物なので、ひらけた場所に植える場合は、フェンスや支柱に沿って育つようにしてあげると管理がしやすくなります。大きく育てる場合は、ある程度の高さまで育ったあとに地面と平行につるを広げられるような棚を作ってあげると、方向や範囲を管理しながら育てやすくなります。

また近くに別の庭木があるとつるが絡まり、手入れが面倒になったり、風通しが悪くなったりする原因になるので注意をしてください。お庭が狭い場合は、支柱を立ててそこに手で巻きつけて誘導してあげると、別の庭木に絡まりにくくなります。絡まってしまった場合は、手でほどけそうならほどいてから支柱に誘導し直し、無理なら剪定するようにしましょう。

肥料は12月から2月に、根元に寒肥として有機肥料をあたえます。実つきをよくしたい場合は、成長期の4月中旬から5月下旬のあいだに緩効性肥料をあたえます。

水やりは、夏場に高温が続き乾燥する時期や、降雨がない日が続くとき以外は特にしなくても大丈夫です。水やりをするときには、朝か夕方に土壌全体に水が行き渡るよう多めにあげるようにしましょう。

むべを育てよう!育て方を解説

むべの剪定方法や適切な時期

おもな剪定は、花が咲き終わったあとの5月下旬から6月中旬と、冬から春先にかけての2回おこないます。花後の剪定では、長く伸びすぎたつるや、つるの途中からでた芽を切っていきます。このとき注意したい点は、むべの実を栽培したい場合は、花がついているつるは残さなければならない点です。

冬から春にかけての休眠期に剪定するのは、つるが混み入って日当たりや風通しが悪くなっている部分です。むべは成長が早いので冬の時点で栽培スペースに余裕がないときは、古いつるをつけ根から切って形を整えておきましょう。

また、支柱に沿って伸びるつるの途中からでた芽は、そのままにしておくと不規則に伸びていってしまうので摘み取るようにしましょう。棚の上に広がるように伸びる新芽はある程度伸びてきたら巻きつきをほどいて、広範囲に広がるように巻きなおして誘導すると見栄えがよくなります。

栽培を始めてからまだ年数が経っておらず、棚に広がるつるがまばらな場合は手入れにコツがあります。まず前年に伸び始めたつるから生育のよいものを何本か選び、それをバランスよく間隔をあけて棚に巻きつけて誘導します。このつるがメインとなり、ここから互いのあいだを埋めるような形で芽吹いた新芽を育てれば、樹形を整えやすいでしょう。

むべの実を毎年収穫するためのポイント

むべが実をつけるには、咲かせた花が受粉しなければいけません。人工受粉といって、おしべを手で直接めしべにこすりつけて受粉させる方法だと、自然に任せるより高い確率で受粉します。しかし、同じ株の花粉では受粉しづらい性質を持っているので、むべの栽培では2本以上の株を育てていると受粉もしやすく、実つきがよくなります。

実の成熟には多くの養分が必要になるため、つけすぎるのも問題です。実はまとまりごとにおよそ2つから3つできます。1つのまとまりにつき1つ実がなるのが適切なので、実がつきすぎている場合は花後の6月中頃に間引くようにしましょう。

むべを毎年収穫することを目標にするのであれば、こうした実つきを管理する作業が重要になります。栄養を十分に行き渡らせることで実も甘くなるほか、無理に多くの実をつけると、そのぶん果樹が疲弊し翌年の実つきが悪くなる場合もあります。手入れは怠らないようにしましょう。

むべの実を毎年収穫するためのポイント

似ているけど違う、むべとアケビの違いを知ろう!

むべとよく似た果樹として、アケビが知られています。むべ自体もアケビ科の植物に分類されるので、果実が食用になることなど特徴も多くが共通しています。しかし、明確な違いもあるので、むべを栽培するときにアケビと混同してしまわないよう注意が必要です。

アケビが冬に葉を落とす落葉樹であるのに対して、むべは常緑樹なので葉を保ちます。そのため観賞用としての価値がアケビより高いです。また、むべの実は熟してもアケビのように割れないので、虫や鳥がつきづらいという利点があります。これらの特徴から、むべは活け花の素材として使われることもあります。

栽培段階においては植えつけの時期が異なるので注意が必要です。アケビは11月上旬から2月下旬の休眠期におこなうのに対して、むべは3月下旬から5月下旬の休眠期明け、もしくは9月中旬から10月中旬におこないます。これは、むべがアケビに比べて寒さに弱いためです。

まとめ

むべの栽培は、庭木の中ではそれほど難しいものではありません。つる植物なので事前に支柱や棚を用意する必要はありますが、ある程度まで育ったあとの手入れは樹形を整える程度の剪定で十分になります。また、むべは食用の実をつけるので、観賞用としてはもちろん、実を味わうことでも楽しむことができます。

しっかりと食べられる実をつけるためには、受粉の管理や不要なものを間引くなど、気をつけなければならないこともあります。日々の剪定だけであれば個人でできても、こうした管理で分からないことがでてくることもあるでしょう。そうしたときは、一度業者に相談してみるのもよいかと思います。

アケビと混交されがちなむべですが、アケビにはない魅力も多く持った植物です。ご家庭でむべを栽培されるときは、ぜひこの記事を役立てていただければと思います。

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