梅の木は害虫に要注意!枯らさないためにできることを知っておこう!

2023.11.20

梅の木は害虫に要注意!枯らさないためにできることを知っておこう!

ご自宅で植物栽培をしていると病害虫問題に直面しますが、みなさんは対策をしていますか?特に桜や梅の木には害虫が多く発生し、そのほとんどが毛虫などの、見るからにして害虫だろうと思える虫になります。駆除をしようにも、毒があるかもしれないと不安を抱くかたも多いでしょう。

毒による被害が怖くて身動きが取れない、といったお悩みを解消すべく、この記事では害虫被害についてまとめてみました。現在害虫の被害に遭っているかたも、今後被害に遭うかもしれないと心配なかたも、疑問も解消できるかもしれません。害虫の種類から対策方法、そして益虫までを解説しましたので、ぜひ最後までお読みください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

梅の木は害虫が付きやすい

梅の木には害虫が付きやすく、暖かくなってくるとその多さにげんなりするのではないでしょうか。自分で対処しようにもどうしたらいいのか、とお悩みのかたのために、よく見かける害虫をまとめましたのでご覧ください。

①毒をもつ害虫

ウメスカシクロバ
体長はおよそ2cmで、黒色の体に灰色のまだら模様の毛虫です。梅の木への被害は葉の食害で、3月頃から発生します。この時期はちょうど葉芽が出てくる時期となり、大量発生すると葉芽が食害に遭います。そのため、葉そのものが出てこなくなる場合も考えられます。

しかし、実際にウメスカシクロバを捕まえようにも、活動が夜間のため日中に発見することは滅多にありません。活動時間の問題もあり捕まえることは難しいため、時間を問わず効果のある薬剤散布が一番有効だと思われます。もし仮に見つけた場合も、毒をもつため捕まえるのは危険です。

イラガ
桜にも発生する毛虫で、体長はおよそ3cmの黄緑色の毛虫です。サボテンを思わせる見た目をしています。イラガの特徴は普通の毛虫と違いトゲをもっていることで、このトゲに毒があります。

梅の木への被害としては幼虫による葉の食害で、7月頃が主な発生時期となっています。少量であれば捕殺も可能ですが、有毒かつ刺されると蜂と同じぐらいの痛みを伴うことで有名のため、オススメしません。対策としては薬剤の散布が望ましいです。

②病気の原因にもなる害虫

アブラムシ
植物の害虫で有名なアブラムシですが、その中でもウメクビレアブラムシやモモアカアブラムシ、オカボノアカアブラムシと呼ばれるアブラムシには注意が必要です。アブラムシが発生すると葉が萎れたようになり、枝の栄養分が奪われていきます。

主な発生時期は4月以降の暖かくなった時期で、アブラムシの存在を確認したら薬剤散布をおこなうのが効果的です。アブラムシのおもな対策は薬剤散布ですが、実を収穫する予定がある場合は別の手段でも構いません。

カイガラムシ
ウメシロカイガラムシ、タマカタカイガラムシには注意が必要です。ウメシロカイガラムシは灰白色で貝殻のような見た目、タマカラカイガラムシは赤茶色で球形の見た目で、どちらも木の表面にくっついています。体長はかなり小さく、ウメシロカイガラムシは2mm前後、タマカラカイガラムシは4mm前後です。

カイガラムシは口の中にある針を幹に刺すことで、樹木の汁を吸います。そのため、大量発生してしまうと樹勢が弱まり、放置すると枯れてしまうので駆除が必要です。幼虫であれば薬剤散布が効果的で、幼虫が発生する8月前後と、12月頃に薬剤を散布することで、カイガラムシの発生を抑制できます。

成虫の場合は、殻の影響で薬剤の効果が薄いことから捕殺が望ましいです。ブラシなどを使用してこそげ落とす方法が一番手っ取り早いと思われます。ただ、どうしても虫が苦手だというかたは、カイガラムシ専用の薬剤を複数回に渡り使用するのも手段のひとつです。

アブラムシ、カイガラムシは上記の影響だけでなく、「すす病」と呼ばれる病気を併発する場合があります。また、カイガラムシに関しては、すす病だけでなく「こうやく病」という病気の併発も考えられます。すす病、こうやく病ともにカビが原因の病気ですので、薬剤の使用や原因となる虫の対策、剪定による通風が効果的です。

梅の木は害虫が付きやすい

駆除する前にちょっと待って!実は益虫かも

梅の木に生息する虫の中には、毛虫のような見た目にも関わらず、梅の木にいる害虫を食べてくれる虫がいます。それがアカホシテントウです。

名前からわかる通り、アカホシテントウはテントウムシの一種で、幼虫は黒色にイガイガがあり、ナマコのような見た目をしています。パッと見は毛虫に見えますが触れても痛くなく、害虫であるカイガラムシを食べてくれます。また、成虫は黒い甲羅に赤い星が2つあるのが特徴で、成虫もカイガラムシを捕食します。

またアカホシテントウに限らずテントウムシという種は、成虫、幼虫ともにアブラムシを捕食する益虫ですので、見つけてもそっとしておくのがオススメです。他にもイラガの天敵としてカマキリがおり、害虫だと思って駆除したら益虫だった、という話をよく聞きますので、害虫と益虫は気を付けながら見極めてください。

梅の木の害虫対策は剪定がおすすめ!

基本的に梅の木への害虫対策は薬剤散布による対策が基本です。しかし住宅街など、お庭で育てていると近隣への影響を考えて、なかなか薬剤散布をおこなえないかたもいるのではないでしょうか。

薬剤による対策が難しいというかたは、剪定でも害虫対策ができますので、こちらの手段もオススメします。梅は成長が早く、放置しているとすぐに伸びてしまいます。枝が混み合うと風通しが悪くなり、害虫の繁殖や病気の原因にもなりますので、定期的な剪定をおこなうことで病気や害虫を予防しましょう。

花が終わった後のだいたい3月下旬から4月頃に強剪定をおこないます。ここで大きめの枝や混み合った枝などを切り落とすことで、形をきれいにしながら風通しをよくします。このとき、来年の花芽を切り落としてしまわないように注意してください。

他にも、実を収穫した後の夏頃や、葉が落ちた10月以降の冬に剪定するようにしましょう。特に冬の剪定は葉が落ちているため、枝の切り落としが簡単です。5月前後は毛虫などがいるため、あまりオススメしません。

ウメスカシクロバのような毒をもつ毛虫は、空気中を舞う毛によって発症する危険性があります。そのため、剪定中毛虫に触れていなくても、発症してしまうこともあるため、なるべく毛虫がいない時期に剪定をおこなうようにしましょう。

梅の木の害虫対策は剪定がおすすめ!

まとめ

梅の木の害虫は種類が多く、被害も葉への食害だったり株全体だったりとさまざまです。最初は葉の食害だけだったとしても、徐々に全体へ広がり最終的には枯れてしまうことも考えられます。どうにか対策したいものですが、ご自宅で育てているとなると、薬剤散布は難しいのが現状でしょう。

そのため、ご自身でできる対策として現実的なのが剪定です。剪定であればノコギリや剪定バサミ、脚立があればできますし、剪定しながら枝の状態なども確認できます。

しかし、病害虫のことで少しでも不安があるかたは、業者に依頼するのもひとつの手段です。ご自身で剪定をおこない、病害虫が原因で怪我をしてしまう前に、まずは業者に相談してみてはいかがでしょうか。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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