セイヨウイワナンテンを育ててみたい!育て方や注意点など紹介します

2023.11.20

セイヨウイワナンテンを育ててみたい!育て方や注意点など紹介します

イワナンテンには様々な種類が存在し、落葉性か常緑性か、屋内か屋外か、栽培が簡単か困難かなどの要素によって栽培するさいに選ぶべき品種は変わってきます。

今回は栽培の難しい山野草であるイワナンテンではなく、比較的手軽に育てられるセイヨウイワナンテンについて詳しく見ていきます。この記事を参考にして、セイヨウイワナンテンの栽培に挑戦してみましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

イワナンテンは多湿を好む山野草

湿度の高い山地に自生する山野草であるイワナンテンは、元気に育てばツヤのある緑の葉や稲穂のように頭を下に垂らした花を咲かせます。しかし、イワナンテンの栽培は土壌・湿度・栄養・気温のすべての面で育成環境を整えるのが難しいです。

そのため、初心者が手を出すには栽培の難易度が高い品種であるといえるでしょう。しかし、イワナンテンには近縁種が存在し、同様の常緑木でありながら比較的栽培が簡単なセイヨウイワナンテンという品種もあります。

セイヨウイワナンテンは屋内で育てることも可能です。そのため、観葉植物として会社のオフィスやビルの玄関などで置かれているのを、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

セイヨウイワナンテンは、5月の開花期に白い小さな花を咲かせますが、下垂しているため葉に埋もれてしまうことが少なくありません。そのため、1番の見どころはその葉であるといえるでしょう。

表面の膜が発達しているその葉は、厚く光沢があるうえに、葉緑の下地に黄緑がかった斑点をあしらったきれいな模様をしています。そんなセイヨウイワナンテンですが、イワナンテンと違って栽培がしやすいため、見た目が寂しい高木の株元に植えるなど、グランドカバーの用途でも育てることができます。

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セイヨウイワナンテンを育てるポイント

イワナンテンと比べて育てやすいとはいえ、セイヨウイワナンテンも、放置していればほかの植物同様に枯れてしまいます。そのため、健康に育てるための適度な手入れの方法を知っておきましょう。

水やりは適度に

セイヨウイワナンテンは、近縁種であるイワナンテンと同様に湿度の高い環境を好みます。そのため、地表を乾燥させないように意識して水やりをおこないましょう。ただし、休眠期である冬は例外で、湿度を高く保たなくても枯れることはありません。

必要最低限の水分を与えることが望ましいため、地表が乾いてから数日は放置しても問題ないでしょう。反対に気温の高い夏は、こまめな水やりが必要です。この時期は、生育期で水分が必要なうえに乾燥しやすいため、湿度の高い環境が適切だといえます。

日向より日陰のほうが育てやすい

セイヨウイワナンテンを育てる環境には日陰になったり日向になったりする半日陰の場所が望ましいです。湿度が保てるのなら、日光の当たる場所が好ましいですが、夏の直射日光が当たるとそれは難しいでしょう。

もし日向の場所で管理が不十分になれば、枯死してしまうおそれがでてきます。そのため、栽培に適しているのは日光も湿度もほどよく保てる半日陰となります。また、日光があまり当たらなくても枯れることはありません。そのため、環境に気をつかうのが大変だという方は、日陰で育てることをおすすめします。

気を付けておきたい注意点

ここまで見てきた育てるさいのポイントのほかにも、セイヨウイワナンテンを栽培するならば知っておきたい注意点があります。それは、乾燥や暑さへの耐性の低さと剪定についてです。

乾燥や暑さに弱い

冬の寒さには強いセイヨウイワナンテンですが、夏の暑さや乾燥には耐性が低いため、環境を整えないと弱ってしまうことがあります。水持ちをよくするために日陰で育てることをおすすめしましたが、暑さや乾燥から守るためにも有効です。

剪定について

セイヨウイワナンテンは、成長すると小学生は隠れてしまうくらいの樹高になります。そのため、気になる方は剪定による樹形の維持をおこなう必要があるでしょう。剪定に適しているのは、3月~4月の期間です。

枯れた枝を取り除くだけでなく、伸びすぎている枝を刈り込む作業も必要です。しかし剪定によって骨格をなす重要な枝(主枝)を傷つけてしまうと、木全体が弱ってしまうおそれがあるので、注意して作業しましょう。もし剪定に不安があれば、業者に依頼することをおすすめします。

セイヨウイワナンテンを増やしてみよう

セイヨウイワナンテンを増やしたいのであれば、種から育てる実生(みしょう)よりも、さし木や株分けの方法を選ぶことをおすすめします。

さし木で増やす

さし木の作業は夏におこないましょう。セイヨウイワナンテンの枝を5センチ程度の長さで切り取り、さし木にします。切り取った枝は水中で再度ななめに切り、そのまま1時間近くつけておきます。この作業は水揚げといい、水不足による枯死を予防するために必要です。

この作業をおこなったら、枝についている葉を先端の2枚のみ残してすべて取り除きます。枝の準備が完了したら、さし木用土にさして水を与え、土と枝が密着するようにします。根が張るまでは水やりをこまめにおこない、日の当たらない場所で育てましょう。

株分けで増やす

株分けは、根を2つに分割して新しい芽を出させる方法です。根をわける作業は、休眠期である11月~12月におこないます。鉢植えならばそのまま植え付け作業をおこないます。さし木と同様に、新芽がでるまでは日陰で水やりをこまめにおこなってください。

庭植えの場合は、冬に鉢に植えたセイヨウイワナンテンを春に庭へ植え替えます。根鉢の土を軽く崩して、腐葉土を混ぜた土壌に植え付けましょう。肥料を与えるならば、新芽前と秋に緩効性肥料をまくのが理想的です。

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まとめ

イワナンテンは、育てる環境を整えるのが難しいため、家庭での栽培には斑点が印象的な葉を持つセイヨウイワナンテンがおすすめです。ただ、イワナンテンと同様に暑さと乾燥が苦手で湿度が高い環境を好むので、ジメジメした環境を保つことを意識して育てましょう。

特に、セイヨウイワナンテンを増やすための方法を実践するさいは、乾燥に1番注意が必要です。こまめな水やりと日の当たらない環境を整えてあげましょう。また、剪定をしないと適切な樹高を保つことができません。

そのため、樹形を整えたい方は剪定方法をよく確認して作業しましょう。ただ、剪定作業を誤ると弱らせてしまうおそれがあるので、不安がある方は業者に依頼されてみてはいかがでしょうか。

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