テイカカズラで美しいグリーンカーテンを作ろう!手順や注意点を紹介

2023.11.20

テイカカズラで美しいグリーンカーテンを作ろう!手順や注意点を紹介

淡い色の花を咲かせるテイカカズラは、その光沢のある緑の葉もあいまって、自宅で育てれば庭に優しい色味をあたえてくれます。そんなテイカカズラはつるを伸ばして成長するため、支柱やネットなどで成長する方向を導いてあげる誘因の作業が必要になります。

そこでこの記事では、基本的な育成方法から誘因を応用したグリーンカーテンの作り方まで、テイカカズラについての情報をご提供します。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

テイカカズラは10mも登っていくことも!

グリーンカーテンを形成する植物であるテイカカズラについて知っておくと、栽培をするさいに役立つことがあるかもしれません。5月から6月にかけて咲くテイカカズラの小さい花は、咲き始めの白色から徐々に淡い黄色に変化していきます。

そのため初夏の訪れを色の変化とともに感じることができるでしょう。加えてテイカカズラは半落葉性のため、条件さえ満たせば秋に落葉を楽しむこともできます。また、名前から推測できるようにテイカカズラは古くから日本で自生しています。

いくつかの注意点に気をつければ、比較的日本でも栽培しやすい植物であるといえるでしょう。テイカカズラの名前の由来は諸説ありますが、鎌倉時代の歌人である藤原定家からきている説が有力なようです。

未練を残したままこの世を去った定家が、植物になって想い人の墓に絡みついたというエピソードがその根拠です。このエピソードから連想できるように、テイカカズラはつるを伸ばして成長する植物で、ほかの植物や建物に絡みついて上方に向かって成長していきます。

自生しているテイカカズラは、ほかの植物より優先的に日光を確保するために、成長すると10m近くまで及ぶこともあります。そのため、グリーンカーテンのように植物を伸ばしたい場合、テイカカズラは非常に適しているといえるでしょう。

テイカカズラで美しいグリーンカーテンを作ろう!手順や注意点を紹介

テイカカズラの育て方と注意点

グリーンカーテンに仕立てるうえで、テイカカズラの健康管理は欠かすことができません。そのため、テイカカズラにとっての適切な育成環境や作業のさいの注意点について知っておきましょう。

植える時期と場所

暖かい気候を好むテイカカズラの植えつけには、春から夏にかけての期間が理想的です。テイカカズラの特徴として、日光を好み夏の暑さに強い耐性があることがあげられます。しかし、耐暑性があるとはいえ暑すぎると枯れてしまうおそれがあるので、植えつけのさいは8月を避けるようにしましょう。

また、夏の直射日光には注意が必要です。長時間強い日を浴びると葉が黄色く変色してしまうおそれがあり、最悪の場合枯れてしまいます。そのため、植える場所は半日陰が望ましいでしょう。

水やり

湿度の高い環境を好むため、土だけではなく葉も湿らせるように水やりをすることをおすすめします。鉢植えの場合、降雨による水分補給が難しいため、土が乾燥していると感じたらこまめに水やりをおこないましょう。

ただし、冬になると成長が止まり動物でいう冬眠のような状態になります。そのため、水やりは土が乾いてから数日後におこなうくらいでよいでしょう。庭植えの場合、夏は鉢植えと同様に水やりをおこなう必要がありますが、それ以外の季節は基本的に降雨で水分が補えます。

土壌と肥料

土壌は水持ちのよいものが望ましいですが、根腐れ防止のためにある程度水はけも必要です。そのため庭の土の性質を確認したうえで腐葉土や赤玉土をブレンドして、適正な土壌環境を作成してください。

また、テイカカズラは肥料を必要としない植物ですが、明らかに発育が遅い場合などは適時肥料を与えるとよいでしょう。以上の点に気をつければ、テイカカズラは十分に育ってくれるでしょう。

そのほかの注意点

テイカカズラは、樹木や葉などに有毒性があります。そのため、樹液などに素手で触れないように注意してください。作業時の軍手着用や作業後の手洗いなど、しっかりと対策をしましょう。

テイカカズラでグリーンカーテンを作るには

テイカカズラの育て方をおさえたら、グリーンカーテンを作るための準備を整えていきます。必要なアイテムは支柱とネットで、鉢植えの場合はここにプランターを加えましょう。

➀土壌にテイカカズラを植えたら、つるを誘導するための支柱を株元近くに固定します。

②支柱は地面と平行にし、ネットの片側を巻き付けておきましょう。ネットのもう片側はグリーンカーテンを展開したい方向に固定します。この時テイカカズラの日当たりを考慮して、ネットを垂直より少し倒して設置するとよいでしょう。

成長にあわせるため、ネットは延長することができるような作りにしておくことをおすすめします。テイカカズラが伸びてきたら不要なつるを剪定しましょう。もったいない気がするかもしれませんが、思い切って切り取ることで枝の数を増やしてより多くの花を咲かせる効果があります。

多くのつるをネットに巻き付けたほうがカーテンのようになる気もしますが、太いつるを数本残してほかは切り取ってしまうのが基本的な育成方法です。太いつるから分かれて生えてくる芽によってボリュームは補えるので、細いものは付け根から切り取ってしまいましょう。

剪定は定期的に

テイカカズラはグランドカバーとしても使える

グランドカバーとは、庭の地面や高木の株元などの見た目が少し寂しいスペースを埋めることを指します。テイカカズラはつる性であるため、グリーンカーテンと同様にグランドカバーとしても栽培することができるでしょう。この用途で使われるテイカカズラのようなグランドカバープランツは、庭の景観を整えるほかにも嬉しい効果があります。

グランドカバープランツは、ほかの植物が生えるための地面をおおうため、新たな雑草がうまれにくくなるほか、土の保水性を高める効果があります。そのため、庭の手入れや水やりの手間を減らしてくれるでしょう。しかし、テイカカズラは生育が早く、予期しない方向につるが伸びてしまうおそれがあります。

そのためこまめに剪定するとよいでしょう。剪定のさいは、切る箇所に気をつける必要があります。株元で切り取ってしまったり絡み合った別のつるも切ってしまったりすると、再び同じ長さになるのに相応の時間がかかってしまいます。もし剪定に不安があるのであれば、業者に現地調査の依頼をすることをおすすめします。

まとめ

育成環境には、日がよく当たる湿度の高い場所が望ましいようです。ただ、夏の直射日光に長時間当たると、黄色く葉焼けするので注意が必要です。また、テイカカズラには、美しい花や紅葉という魅力のほかにも、周囲のものに絡みついて上方へ成長していくという特性があります。

そのためグリーンカーテンやグランドカバーなど、多くの植物にはできない用途での栽培が可能です。しかし、つる性であるがゆえに成長する方向が予想しづらく、こまめな剪定を欠かすことができません。

また、全体に毒性を持つため、その剪定作業にも注意が必要でしょう。初めての剪定や複雑な剪定技術が必要なときは、業者に相談することをおすすめします。以上の事を意識して、元気なテイカカズラを育ててみましょう。

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