シマトネリコの剪定時期を間違えた？失敗原因と正しいお手入れ方法

「庭に植えているシマトネリコを自分で剪定したら枯れてしまった」という場合、決して慌ててはいけません。次へ活かすためにも、おこなった剪定が正しい方法なのか間違った方法なのかをきちんと見分けることが重要です。

そこで、適切な剪定方法や注意点、シマトネリコの剪定に失敗して枯れてしまった場合の対処方法について詳しくご紹介していきます。

まずは、シマトネリコが枯れてしまう条件や状態について知り、考えられる原因を詳しく見ていきましょう。

間違った剪定の仕方は枯れる原因になる

シマトネリコを正しく剪定したはずがだんだんと枯れるようになってきてしまった。そのような場合、間違った方法によりシマトネリコの剪定に失敗してしまった可能性があります。そこで、ついやってしまいがちな不適切な剪定について紹介していきます。

冬に強剪定はNG

シマトネリコの剪定はいつおこなってもよいというわけではありません。適さない時期に剪定すると植物にダメージを与えてしまいます。そうならないようにするためにも、剪定時期には十分に注意するようにしましょう。

暖かい地域が原産のシマトネリコは、頑強な樹木ですが寒さには弱いです。そのため、冬の寒い時期に太い枝を切るなどの強剪定をおこなってしまうと樹木が弱ってしまい枯れる恐れがあります。ですので、冬の時期には強剪定をしないよう気をつけてください。

一気に切りすぎない

また、剪定の際に枝を一気に切りすぎてしまうのも避けるようにしましょう。一気に枝を切ってしまうと、樹木の形が不自然になってしまうほか、正しく生育しない場合があります。そのため、剪定をおこなうときは全体の形状を確認しつつ、数本に分け少しずつ切るようにしましょう。

剪定の失敗以外でシマトネリコが枯れる原因

シマトネリコの剪定を失敗してしまう以外にも植物を枯らしてしまう原因は存在します。また、状態によっては正しく育っており枯れていない場合もあります。主な枯れる原因と枯れたと勘違いしやすいパターンについて見ていきましょう。

環境があっていない

シマトネリコを育てるには、日の当たりがよい場所または半日陰状態の環境が適しています。反対に、直接強い日光が当たる場所では葉が焼けたり、マイナス5度を下回るような環境では枯れてしまったりすることがあるので注意が必要です。

病気や害虫

シマトネリコが枯れる原因として最も考えられるのが病気や害虫の発生です。剪定をした後に枝を保護する癒合剤を塗らなかったり、葉が増えて重なりすぎることにより湿気が増え病気にかかってしまい枯れることがあります。

また、比較的病害虫に強いシマトネリコですが、「アブラムシ」や「ハマキムシ」、「カイガラムシ」などが発生し植物を枯らす恐れがあります。また夏場には「ナメクジ」などが葉を食害するため、害虫を見つけたらすぐに殺虫駆除するように気をつけましょう。

以上が、シマトネリコが枯れてしまう主な原因になります。それに対し、枯れてしまったと勘違いしやすいパターンを見ていきましょう。

冬には葉が落ちる

シマトネリコを植えた最初の冬は、葉が落ちることがあります。一見、枯れてしまったかのように思いますが、正常な現象ですので問題ありません。1年目では根の張りも浅いため、葉が全て落ち枝のみになることもありますが、決して枯れたわけではないので注意しましょう。

葉の入れ替わりで落ちる

植え付けた最初の冬以外にも葉を落とすことがあります。それは、葉の入れ替わりの時期です。何年にも渡り同じ葉がついているわけではないので古い葉から新しい葉に入れ替わる際に葉が落ちますが、これも正常な現象なので安心してください。

剪定に失敗してしまったときの対処方法

シマトネリコの剪定に失敗してしまい、植物が枯れた場合はどのように対処したらよいのでしょうか。また枯れた枝の見分け方についても詳しく解説していきます。

シマトネリコが枯れてしまった際、枯れ枝を根元からしっかりと切り落とします。一度枯れてしまった枝は元に戻ることがなく不要なため必ず切るようにしましょう。しかし、正常な枝と枯れた枝を間違えて切ってしまわないためにも正しい判別が重要になります。

まず、乾燥して細く茶色になった枝は手で簡単に折れてしまうため枯れている枝と言えます。そして、枝に黄緑色の面が薄っすら見えている場合その枝は枯れていないので残しておくように注意しましょう。

もしシマトネリコが枯れてしまっても、樹木自体は丈夫な状態である場合が多いです。枯れ枝を切り落とすことで来年にはまた新たな芽が出ることがあるので、適切な対処を心がけてください。

シマトネリコ剪定を失敗しないための最適な時期

シマトネリコは丈夫で成長が早いですが、すぐに枝が密集しそれによって病気にかかりやすくなるほか、樹木の形を整えるためにも定期的に剪定をおこなう必要があります。シマトネリコの剪定に失敗して枯らさないためにも、最適な時期に正しい剪定をおこないましょう。

剪定は3～4月ごろが最適

シマトネリコの剪定は、春が訪れ暖かくなりはじめた3～4月ごろにおこなうのが最適とされています。真夏や真冬の剪定は、樹木にダメージを与え枯れてしまう場合があるので避けるようにしてください。また、秋の場合は冬に向けて植物が成長を停止するため強剪定は不向きとされています。

不要な枝を透かし剪定

剪定方法は、樹木の形を整え害虫や病気を防ぐ「透かし剪定」が適しています。重なった枝や枯れ枝、古枝など不要な枝を切り落として風の通りをよくします。そうすることで、湿気を減らし病気にかかってしまうのを防げ、なおかつ自然な樹木の姿に整えることができます。

そして、剪定後のケアも重要です。病気にかかり枯らさないためにも必ず枝の切り口に癒合剤を塗り保護するようにしてください。

まとめ

もし、シマトネリコの剪定に失敗してしまっても慌てず、まずは本当に枯れてしまっているのか状態をしっかりと見分け、適切に対処をおこないましょう。そして、枯れていた場合には枯れ枝をきちんと切り落として新たな芽が出るように手入れするよう心がけてください。

また、再度剪定に失敗しないためにも適した時期に正しい方法で剪定をおこない、良好な状態を保ちシマトネリコを育てましょう。しかし、剪定を怠ってしまうと樹形が乱れ、害虫の発生や病気によって枯れてしまう恐れがあります。

そうならないためにも1度剪定の業者に相談することをおすすめします。正しい剪定をおこなってもらい丈夫で長生きするシマトネリコを育てましょう。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。