コムラサキシキブを庭で育てよう!ムラサキシキブとのちがいも解説

2023.11.20

コムラサキシキブを庭で育てよう!ムラサキシキブとのちがいも解説

秋に小さなムラサキ色の実をつけたコムラサキシキブをみかけたことはないでしょうか。コムラサキシキブの実は発酵させれば果実酒として楽しむこともできます。見た目も味も楽しむことができるのは、非常に魅力的なポイントではないでしょうか。

そんなコムラサキシキブを育てるときは、最初に植える場所選びがとても大切です。コムラサキシキブによく似たムラサキシキブと区別するポイントから育て方までご紹介しますので、庭先に彩りを加えたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

コムラサキシキブはムラサキシキブの園芸種

コムラサキシキブは、湿地や森林などの山場に自生するムラサキシキブの園芸種として知られており、コムラサキ、コシキブと呼ばれることもあります。名前のとおり、秋ごろになるとムラサキ色の小さな果実をつけるのが特徴です。

コムラサキシキブとムラサキシキブはどちらもシソ科ムラサキシキブ属の植物になります。名前も一字ちがいで、ひと目みただけでふたつを判別するのは、なかなかむずかしいかもしれません。しかしじっと観察してみると、いくつかちがいがあることがわかります。

はじめに樹高ですが、ムラサキシキブは大きいものだと3mほどにまで成長する低木です。対するコムラサキシキブは1.5mほどの小ぶりな大きさになります。また、コムラサキシキブの枝は垂れているので、これも区別するポイントのひとつです。

葉や花に注目すると、ほかのちがいにも気がつけます。ムラサキシキブの葉はふち全体がギザギザしていますが、コムラサキシキブの葉がギザギザしているのは先の部分だけです。

ムラサキシキブの葉と実はほぼ同じところから生えてきますが、コムラサキシキブの葉と花が生える部分にはやや間隔があいています。よく観察しないとわかりませんが、これも大きなちがいのひとつです。

花は6月から7月にかけて咲き、実は9月から11月ごろになります。ムラサキシキブの実は点在するようになりますが、コムラサキシキブの実はまとまってつくのが特徴です。

このムラサキ色の実こそ、コムラサキシキブがもつ最大の魅力といってもいいかもしれません。なかにはコムラサキシキブの実を楽しむため、秋には葉をすべて落とす方もいらっしゃるほどです。剪定するときは好みの仕上がりになるよう、あらかじめある程度のイメージをつくってから作業をはじめてください。

コムラサキシキブはムラサキシキブの園芸種

育て方のポイント

生育環境が適していれば、植物は比較的簡単に育てることができます。そのため植物を育てるときは、まず生育環境が適しているか確認することが大切です。そこでこの章では、コムラサキシキブを育てる環境のポイントを説明します。

育てるときは半日かげとなる場所で

昼間は日当たりのよい、適度にかげる場所がコムラサキシキブを育てるうえで最適な環境になります。西日など強い日差しには弱い植物ですので、とくに夏場の育成環境には注意しましょう。

コムラサキシキブは寒さや暑さには強い植物です。そのため強い日差しが当たらないよう工夫すれば日本各地で育てることができます。

また土が適度に湿っていたとしても、1日中日かげになる、風通しの悪い場所は避けたいところです。このような環境でコムラサキシキブを育てているとカイガラムシのような害虫が発生し、木の成長が妨げられてしまいます。

乾燥に気を付けて

コムラサキシキブは乾燥に弱い植物ですが、庭で育てるときは土が雨で湿る程度で十分ですので、毎日水やりをする手間がかかりません。晴れの日が続き、土の表面が乾いてしまう場合のみ、水やりが必要です。

鉢で育てるときも同じように、土の表面が乾燥したらたっぷりとあげましょう。こちらも夏場など、土が乾燥しやすい時期はとくに注意してください。

肥料は少なめに

庭で育てるときは2月ごろに一度、寒肥を与えましょう。鉢植えのときは2月に与える寒肥の花が咲いたあとにも必要です。用いる肥料は油粕などが適しています。

ただし肥料が多すぎると花がつきにくくなってしまいます。コムラサキシキブの肥料は基本的に与えすぎないよう、少なめを意識しましょう。

剪定は定期的に

コムラサキシキブの剪定は葉が落ちきった12月から、新しい芽が出始める3月ごろまでにおこないましょう。不要な枝や枯れた枝を取り除くほか、数年に1回、古い枝を根元から切り落とすことで必要以上に成長することをおさえられます。

不要な枝や枯れた枝を取り除く剪定は、植物の成長を促すためにおこなう、非常に大切な作業のひとつです。しかしやりすぎると、実のつき方が悪くなってしまうこともあるので注意してください。自然な樹形になるよう、切り落とす枝は慎重に選びましょう。

また剪定ばさみなどを用いて枝を切り落としたあとは、切り口に保護液を塗っておくのが理想的です。切り口から害虫が侵入して木全体を枯らしてしまうおそれが少なくなるでしょう。

剪定は定期的に

果実酒を作ってみよう!

10月から11月になると、白かったコムラサキシキブの実がムラサキ色に熟します。この実はメジロなどの野鳥が好むため、庭先に食べにくることがあるかもしれませんね。

コムラサキシキブの実はひと工夫することで人間も味わって楽しむこともできます。濃い色になるまで熟した実を収穫し、果実酒を作ってみるのはいかがでしょうか。

作り方はほかの果実酒とほぼ同じです。摘んだコムラサキシキブの実の量に対し、およそ3倍のホワイトリカーを用意して漬けこみます。果実酒を作るときは35度のホワイトリカーが最適です。好みで氷砂糖を少し加えてください。

半年から1年弱つけておくことで、ハーブのようなさわやかな香りが強い、辛口の果実酒ができあがります。辛みをおさえたいときは半年が経過する前に実を取り出しましょう。

まとめ

ムラサキシキブの園芸種として知られているコムラサキシキブですが、じっと観察すれば判別することができます。枝が垂れていて、葉の先だけがギザギザしていればコムラサキシキブです。

真夏の日差しや西日など、強い太陽の光と乾燥に弱い植物ですので、庭に植えるときは最初の環境選びを慎重におこないましょう。水やりは土の表面が乾いていたらたっぷりとあげれば十分です。

ある程度の大きさを保ちたい場合は、数年に1回、古い枝を根元から切り落とすことで成長をおさえられます。必要以上に枝を切り落としてしまうと、実がつかなくなるため注意してください。自分で剪定するのがためらわれる方は、業者に依頼して樹形を整えてもらいましょう。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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