ケヤキは剪定して挿し木として活用!盆栽として人気の庭木について

2023.11.20

ケヤキは剪定して挿し木として活用!盆栽として人気の庭木について

ケヤキは、ここ日本で古くから親しまれている落葉広葉樹のひとつです。街路樹や公園などで、見かけることも多いのではないでしょうか。中には樹齢1,000年と言われるような天然記念物に指定されているケヤキもあるそうです。その歳月からも、ケヤキが丈夫な木であることがうかがえます。

また、木目がきれいで反りなどの変形も少ないことから、建築材や家具材にもよく使われています。大木のイメージの強いケヤキですが、上手に手入れをすれば庭でも育てることができるのです。ここでは、ケヤキを庭木にするときのコツや手入れ方法、ケヤキの挿し木で作る盆栽についてもご紹介します。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ケヤキが庭木に不向きな理由

ケヤキは、ほうき状に広がる自然樹形がきれいなので、そのままの姿が美しいとされています。しかし、大きく育つと20メートル以上、建物で言えば6階建てほどの大木に成長することもあります。

大木になることのデメリット

木を植え込むスペースがあったとしても、成長しすぎることで、隣の庭に枝が入り込むことも考えられます。また日当たりが悪くなるなどして、近隣とのトラブルにつながるおそれもあるでしょう。

間違った手入れは病気や枯れる原因に

ケヤキを剪定する時期は、いつでも良いというわけではありません。手入れするタイミングを間違えれば、病気になりやすくなり枯れてしまうおそれもあるのです。むやみに強い剪定をすれば、樹形を崩し木に大きな負担をかけてしまうので避けたほうが良いでしょう。

これらのことから、かなり広い場所がないと、ケヤキを庭木にするのは難しいと思われるかもしれません。しかし木が大きくならないように工夫さえすれば、庭のスペースに対して、バランス良く育てることができます。ケヤキは庭木として不向きというわけではないのです。

ケヤキは庭木には不向き?

庭木にするなら小さく育てよう!

ケヤキは一度大きく育つと幹が太くなるため、そこから切り詰めて樹形を小さくすることは非常に難しくなります。

大木を小さく抑えたいということで、太い幹を切ったとしても、切り口周辺から急に細い枝葉がたくさん伸びる状態になってしまいます。それは自然樹形とはほど遠い、とても違和感のあるものになるでしょう。そして美しい枝の流れを取り戻すまでには、とても長い年月が必要になるはずです。

このことから、ケヤキの自然樹形を保ったまま小さく育てるためには、大きく成長するまえの苗や若木から育てることがおすすめです。幹が太く成長していないケヤキなら、剪定のやり方しだいで、樹形を大きく崩すことなく一定の大きさに保つことができるでしょう。

そして大きく成長しすぎないように、庭のスペースとのバランスを考えながら、毎年こまめに手入れをしていくことがコツとなります。そのコツさえつかめれば、ケヤキは庭木としても十分活用できる樹木です。庭木を選ぶときには、その木の性質や特徴をしっかり把握しておくことが大切ですね。

ケヤキの剪定に適した時期と方法

ケヤキを剪定する時期は、木の成長が落ち着き休眠期となる、10月ごろから3月ごろが適しています。春の生育期を迎えてから剪定してしまうと、切り口が腐りやすくなってしまうので避けたほうが良いでしょう。

剪定方法は、不要な枝を間引いて透かしていくような手入れが中心となります。間伸びした枝や枯れ枝などを、分岐している根元から切っていきます。また剪定は風通しを良くし、病害虫の発生を防ぐ効果もあるので、混みあっているような枝があれば切り除きましょう。その場合も、自然樹形を崩さないよう最小限の剪定にとどめることが大切です。

とくに強剪定は、生育に支障をきたしてしまうかもしれません。枝葉を一度にたくさん失うと、栄養を作り出そうと葉が大きく育ちます。しかし枝がしっかりしていないので、葉の重みで枝が垂れ下がるようになり、光合成もうまくできなくなってしまいます。その結果樹勢も弱まってしまうのです。

ケヤキの自然樹形は幹から太い枝、そして小枝へと流れて、美しいほうき状を形作られています。そのためケヤキの庭木を剪定していくときは、小枝を残すことを意識しながら全体の樹形を整えていくと、仕上がりもきれいになることでしょう。

また、大きく成長したケヤキを剪定するときには高所での作業となり危険をともないます。このため、ヘルメットや軍手、ゴーグルなどケガなどから身を守るための準備も大切です。

ケヤキの剪定の時期とやり方

挿し木で人気の盆栽作りに挑戦!

盆栽というと少し地味な印象を持たれるかもしれません。しかし今やその人気は、世界で注目されるアートに近い感覚のものとなっています。ケヤキを庭木にするにはスペースもないし、あきらめてしまおうかと思うかたには、ケヤキの盆栽をおすすめします。

ケヤキの挿し木を水あげしたあと培養土に挿します。発根促進剤などを使うと、芽を出しやすくなるでしょう。基本的に日当たりの良い場所で管理しますが、夏の日差しによる葉焼けや、冬の寒さには注意する必要があります。水切れにも注意をして、表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は数日に1度の水やりにして、根が腐るのを防ぎましょう。

そして、2年ほど経ったときに土の状態が悪かったり、水はけが良くなかったりするようであれば、植え替えましょう。根が鉢の底から見えているようなときも、根詰まり防止のために植え替えしたほうが良いです。

盆栽のケヤキは、庭木として育てるのとは違って、針金かけや芽摘みなどの細やかな作業も必要になってきます。むしろ、その繊細な手入れをしていくことが、盆栽の楽しさであり醍醐味といえるかもしれません。植木鉢という小さな庭で、自然樹形の美しいケヤキを育ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

ケヤキは、庭木としても盆栽としても、その自然樹形の美しさは楽しめるものです。これからケヤキを育ててみようと考えているなら、まずはケヤキの挿し木で盆栽から始めてみるのも良いでしょう。ケヤキの特性がわかれば、庭木を育てるコツも身についていくかもしれません。

また庭木の場合は、大きく育つほど落ち葉の量も多く、落葉の時期は清掃や手入れに大変な労力と時間がかかってしまうでしょう。木が大きくなりすぎて、自分で剪定するのが不安だと思うことがあるかもしれません。そのときは、業者に剪定依頼をすることも方法のひとつとしておすすめです。

ケヤキは新緑や紅葉などで、四季を演出してくれます。樹齢1,000年とまではいかなくても長く楽しめるよう、枯らすことなく大切に育てていきたいものですね。

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