梅の実がならない原因とは?対策方法を知って立派な梅を育てよう!

2023.11.20

梅の実がならない原因とは?対策方法を知って立派な梅を育てよう!

梅は梅干しや梅酒などにすることができるため、とても人気な植物のひとつです。また梅は、きれいな紅白の花を咲かせるため、静岡県の「岩本山公園」や福岡県の「太宰府天満宮」など、多くの名所があります。そのため、梅は視覚と味覚の両方を楽しむことができる植物としても人気です。

そんな梅を自宅で育てている方のなかには、「梅の実がならない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、梅の実がならない原因や解決策を紹介していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

梅の実がならない……考えられる原因は?

梅の実がならないと、当然収穫はできません。梅の実を収穫するためにも、原因を知る必要があります。そして、しっかりと対策をすることで、立派な梅の実を収穫することができるようになるでしょう。

木が若い

そもそも梅の木がまだ若いと、実がならない場合があります。梅を種から育てている場合は、花が咲くまでに10年以上かかります。さらにこの後、結実した実を大きく育てられる株になる必要があるのです。そのため、開花したからといってすぐに結実するわけではありません。

またホームセンターなどで売られている接ぎ木苗は、植えてから結実するまでに3~4年ほどかかります。植え付けをして、すぐに結実するわけではありません。植え付けをして間もないのであれば、少し気長に待ちましょう。

栄養が足りていない

栄養が足りていないと、実がならない場合があります。多くの植物は、日光と水分を栄養として育ちます。梅もまた、例外ではありません。梅は日光や水分が不足してしまうと、蕾が落ちてしまったり実に十分な栄養がいきわたらない場合があります。

そのため、梅に十分な日光が当たっているか、植えてある場所を考慮する必要があります。また、日光がよく当たる場所では土が乾燥しやすくなるため、水分をしっかり与えることも大切なのです。

剪定の仕方を間違えている

梅は新梢(しんしょう)、いわゆるその年に伸びる枝の成長が早い傾向にあるため、剪定が必要です。梅の剪定は、6月~7月頃の夏と12月~1月頃の冬におこなわれます。梅は夏に花芽を付けるので、剪定中に花芽を誤って切ってしまうと翌年の実のつきが悪くなってしまいます。

梅の実がならない原因とは?対策方法を知って立派な梅を育てよう!

そもそも梅は実がなりにくい?

梅の実がならないことには、いくつかの原因があります。それとは別に、梅はそもそも実がなりにくいという性質を持っているのです。

自家不和合性って?

梅は、自家不和合性という性質を持っています。自家不和合性とは、花粉が同じ花のめしべの柱頭につく自家授粉をしても、受精しない性質のことです。さらに梅は、雌雄同株の植物です。

つまり、梅は自分では子孫を残しにくいということになります。そのため梅は、そもそも実がなりにくいといわれているのです。

別品種の梅を植える

自家不和合性は自家授粉ができない性質のことを指しますが、梅は他家授粉であれば受精をさせることは可能です。梅の実がなりにくいという場合は、もう1本別の品種の梅を植えてみるといいかもしれません。

すでに植えてある自家不和合性の梅の近くに、別品種の梅を植えることでお互いに他家授粉をさせます。これにより、梅の実がなりにくいという問題を解決できる可能性があります。

人工授粉させる

梅の開花時期が早いとうことも、実がなりにくい原因のひとつといわれています。植物の多くは、春の温かい時期に昆虫などが花粉を運ぶことによって授粉をします。

しかし、梅の開花時期は2月~3月頃と気温が比較的低い時期なので、昆虫がそもそも少ないのです。そのため、梅は実がなりにくいといわれています。

そこで対策として、人工授粉があげられます。人工授粉とは、昆虫などに頼らずに人の手で授粉をさせるという方法です。この方法であれば、梅の開花時期に左右されずに授粉をさせることができます。

原因が思い当たらないなら害虫の被害かも!

梅の実がならない原因として、最後に考えられることは害虫による被害です。なかには、梅の葉や実を食べてしまう害虫もいます。

アブラムシ

アブラムシは4月頃からでてきて、梅の葉を食べてしまう害虫です。そのため葉が縮れてしまい、その影響で梅の実が育たなくなってしまいます。また、アブラムシのなかにはウイルスを媒介とする種もいます。排泄物を梅の葉に堆積させるため、すす病を発生させて梅の成長を低下させてしまうのです。

アブラムシは1匹であれば、大きな被害はないかもしれません。しかし、群れをなすと梅の株自体が枯れてしまうこともあります。そのため、見つけ次第対策が必要となるのです。

オビカレハ

オビカレハは、3月頃に幼虫が発生します。オビカレハの幼虫は、梅の葉を食べてしまう害虫のため、ウメケムシとも呼ばれています。

オビカレハは、冬に梅の枝に輪のように卵を産み付けます。産み付けられる卵の数は多いため、ときにはオビカレハの幼虫が大量に発生することもあります。そのため、梅の株自体が食害されてしまうこともあるのです。

梅をオビカレハの幼虫から守る方法としては、早期発見です。卵の時点で見つけて、孵化する前に対応するようにしてください。

害虫被害を抑えるなら剪定が有効です!

梅の枝が多くなり、風通しが悪くなると害虫が発生してしまう原因となってしまうのです。害虫が発生することは、梅の実がならないことにつながります。そこで効果的な対策方法のひとつが、剪定です。剪定をすることで不要な枝を切り落とし、風通しをよくすることができます。

剪定は、もちろん自分でおこなうことも可能です。しかし梅の枝はとても折れやすいため、登って剪定をおこなおうとすると危険が伴います。また、のこぎりなどの工具を必要とする場合もあります。

そういったときには、専門的な知識を持った剪定の業者にお願いをするという選択肢もあります。業者に依頼をすれば、安全に剪定をしてくれるでしょう。梅を害虫から守り、立派な実を収穫しましょう。

まとめ

梅はそもそも実がなりにくい性質を持っていますが、梅の実がならない原因は剪定の方法が間違っていたり、害虫被害の可能性があげられます。そこで、正しい方法や時期に剪定をすることが必要です。

もちろん自分でも剪定は可能ですが、危険が伴うこともあります。そこで、剪定を業者にお願いするという方法もあります。専門的な知識を持った業者に剪定をお願いして、立派な梅の実を収穫しましょう。

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