松の木の手入れを自力でおこなうのは困難だとよくいわれます。四方八方に伸びきった枝や葉を前にすると、もうどこから手を付けていいのかわからないと困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
上手に剪定を進めるためには、いくつかのコツがあります。このコラムでは松の木の剪定を失敗しないようにする際のコツや、確認するべきポイントについてご説明します。正しい手入れの仕方を知って、松の木を美しく保ちましょう。
目次
松の剪定を失敗しないためのコツとは
松の木の剪定を失敗しないように進めるための基本的なコツは、上のほうの葉は薄く、下のほうの葉は厚く残すように作業することです。また勢いのある枝はY字に切り、古い葉は手でむしり取るようにしましょう。
枝をY字に整える
枝が四方八方に伸びきってしまっているときは、枝の長さを短く調整する必要があります。真ん中の太い枝を根元から切り取り、枝をY字に整えましょう。このとき新芽を放置するとまた枝が伸びてしまうので、不要な芽はハサミで切り落としておいてください。
ハサミを使わず、手で葉をむしりとる
古い葉を手でむしりとる作業のことを、もみ上げといいます。鋭くとがった葉が手に刺さってケガをしないように注意しつつ、慎重に古い葉を取ってください。このとき上のほうの葉は短くむしり、下のほうには長い葉が残るようにおこなっていきましょう。葉の数は約20~30枚残しておくと全体がバランスよく整います。
葉を手でむしっていくのは少々手間がかかるため、面倒に感じるかもしれません。しかし、あえて枝を切らずに葉の量のみを調整することによって、全体的に柔らかな印象に仕上がります。
松の木の剪定は年に2回!剪定時期と方法について
剪定をスムーズにおこなうことができる時期は、春と秋の2回といわれています。春は新しく生えた芽を摘んで形を整えること、秋は夏に伸びきった枝を切って整えることが目的です。松の剪定を失敗しないためには、この剪定時期を選ぶことも大切となります。
春の芽摘み
春におこなう剪定をミドリ摘みといいます。ミドリ摘みは4月から5月ごろにおこなうのが一般的です。春になって新しく生えてきた芽をそのまま放置すると葉が伸びて、キレイに整えられた木の形を崩してしまう原因となります。不要に生えた芽は早めに切り取っておきましょう。
一ヵ所から複数の芽が出ている場合、不要な芽は根元から切ってしまって構いません。芽の数は一ヵ所あたり2、3本が理想的です。
秋の剪定
秋の剪定では古い葉を手でむしりとるもみ上げと、不要な枝を切り落として枝の本数を減らす透かし剪定という作業をおこないます。秋の剪定に適した時期は11月~12月ごろです。古い葉は冬になると枯れて下に落ちていきますが、手入れをしないまま放っておくと葉が溜まり、下のほうまで日光が届かなくなります。
松の木は日光を好むので、木全体に太陽の光が当たるように整える必要があるのです。下のほうに生えた葉までしっかりと日光を届けるために、秋の剪定で葉と枝の本数を調整しましょう。
松の木は順番を守って剪定しよう!
剪定を上手に進めるには、上から下に、奥から手前にむかって作業することがポイントです。切り取った枝や葉が下に落ちてほかの枝や葉に当たると、せっかく剪定した箇所を傷つけてしまうおそれがあるので、この順番は守るようにしてください。
また枝を切り進めるときは、上のほうの枝は短く、下のほうの枝は長めに残すことを意識しましょう。松の木の剪定で失敗しないためには、上から真ん中までの枝はY字になるように切り、下の枝は古い葉を落としながらすこしずつ枝を切りそろえることが重要です。
上段から中段部までの枝はY字に切る
木のてっぺんから真ん中くらいまでの枝は、Y字になるように切っていきましょう。一本の枝から多数の小枝が発生している場合は、枝のバランスを見ながら2本だけ残し、あとは切っておいてください。
下段部の枝は古い葉だけ落とす
松の木の下部分は上部分よりも太陽が当たりにくいため、葉を多めに残す必要があるといわれています。上段部のように枝をY字に整える必要はありません。古い葉だけむしり取り、枝の先端部分をほんの少し切りそろえておく程度に留めておきましょう。
松の木は確認しながら剪定しよう!確認するポイントとは
松の木を剪定するときは、上、下、そして遠くから眺めて、木全体の形や枝のバランス、葉の量などを確認しながら作業してください。
上から眺めて確認する
松の木を上から眺めて、不要な枝が残っていないか確認しましょう。整えられそうな枝はY字になるように切り取り、一本の枝から小枝が何本も伸びている場合は不要な部分を切り落としてください。
下から眺めて確認する
松の木を下から眺めて、枝や芽の重なりを観察してください。枝が重なりすぎて太陽が当たっていない部分などがあれば、不要な枝や芽は切り落としておきましょう。
少し遠くから眺めて確認する
松の木の剪定を失敗しないようにするには、上下からだけでなく、遠くから木を眺めて全体のバランスを確認することも大切です。気になる箇所があれば都度修正できるように、随時確認してください。
松の木の理想的な仕上がりは、木の輪郭がアーチを描くような形になることです。納得のいく形が出来上がるまで、こまめに確認しながら剪定を進めましょう。
まとめ
松の木の剪定をうまく進めるためには、枝はY字に切る、葉は手でむしり取るといったいくつかのコツが必要になります。
また剪定作業は上から下に、奥から手前におこなうことが大切です。上のほうの枝は、Y字に切り落としてください。下のほうの枝は古い葉を落としながら、先端部分を切って整えましょう。このときむやみに枝を切り進めるのではなく、ときどき木全体を眺めて確認することも忘れないようにしましょう。
よく松の木の剪定は失敗しやすいといわれますが、コツを掴めば自分で手入れすることができるのです。ただしどうしてもうまくできる自信がないという場合は、業者に頼んできれいに整えてもらいましょう。
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