上手なシャクナゲの育て方!花が咲かない原因と対策を徹底解説!

2023.11.20

上手なシャクナゲの育て方!花が咲かない原因と対策を徹底解説!

春になるときれいな花を咲かせるシャクナゲには、育て方にちょっとしたコツがあります。なかなかシャクナゲの花が咲かないことに悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、原因がわかれば対処できるかもしれません。

このコラムでは、シャクナゲについて説明をしていきます。正しい育て方や病害虫の症状を知ったうえで、きれいな花を咲かせるコツをおさえましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

花が咲くまで10年!?シャクナゲの花が咲かない原因

雑誌やサイトに記載されているシャクナゲの育て方をお手本にしているのに花が咲かない、と悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。しかし育て方以外にも、シャクナゲの花が咲かない原因は考えられます。まずはシャクナゲの花が咲かない原因を考えてみましょう。

樹齢が若い

シャクナゲが花を咲かせるためには、種が芽吹いてからはやくて5年、長くて10年以上の時間が必要です。植えつけて間もないシャクナゲは、開花するまで気長に待ってみましょう。

暑さに弱い

もともとシャクナゲは高山地帯で育つ植物のため、気温が高すぎる場所では育ちにくくなってしまいます。近年では暑くても弱りにくい品種がつくられていますが、花が咲かない原因には気温が関係している可能性があることも覚えておきましょう。

病害虫の影響を受けている

シャクナゲに限らず、植物は病気や害虫の影響を受けると花を咲かせなくなったり、成長がとまってしまったりします。ときには枯れてしまうこともあるので、病害虫の被害をみつけたらなるべくはやいうちに対処しましょう。

根詰まりをおこしている

シャクナゲを長い間鉢に植えたままにしていると、根詰まりをおこし、健康に育たなくなってしまいます。シャクナゲの株よりも大きく深い鉢に、定期的に鉢替えするようにしましょう。

花がらに養分を奪われている

咲き終わった花をそのままにしておくと、翌年の花芽が育つときに必要な養分が花がらに奪われ、満足に育たなくなってしまいます。咲き終わった花は、茎との境目から、枝の皮ごと剥きとらないように摘みとってください。

前年に花を咲かせ過ぎた

1年のあいだに咲く花が多すぎると、翌年は花のつきが悪くなることがあります。これは「隔年開花」とよばれ、ある年に花を咲かせる養分を使いすぎてしまうことで起きる現象です。シャクナゲだけでなく、ツツジなどほかの植物でも同じ現象が起きることもあります。

上手なシャクナゲの育て方!花が咲かない原因と対策を徹底解説!

花を咲かせるための剪定方法

きれいなシャクナゲの花は育て方を間違えなければ、比較的簡単に咲かせることができます。育てるコツのなかでも大切な、シャクナゲの剪定方法を知っておきましょう。

シャクナゲは刃物を用いて深く刈りこむ剪定を苦手とする植物です。そのため余分にのびた枝の長さをほかの枝とそろえたい場合にのみ、剪定ばさみなどを使います。

刃物を使う剪定以外に必要なのが、成長しすぎている芽や花が咲かない芽をやわらかいうちに摘みとる「芽かき」という作業です。つぼみがたくさんついている場合も、栄養が適度にいきわたるよう、ある程度摘みとりましょう。

翌年の花をきれいに咲かせるためには、不要なつぼみを摘む「摘蕾(てきらい)」という作業も欠かせません。芽かきも摘蕾も、摘みとるときは枝の皮ごと取り除いてしまわないよう注意してください。

毎年花を咲かせるためには、「花がら摘み」も欠かせません。咲き終わった花には実がなりますが、養分が実の成長に使われてしまうと翌年の花のつきが悪くなってしまいます。花が咲き終わったら、なるべくはやめに花がらを摘みとりましょう。

枯れる原因にも!病気や害虫に注意

シャクナゲの育て方を知るついでに、病害虫の影響を受けて弱ってしまう場合があることも覚えておきましょう。病気や害虫をそのままにしておくと、成長がとまったり、花が咲かなくなってしまうだけでなく、木そのものが枯れてしまうおそれがあります。

シャクナゲの元気がなかったり、葉や茎などに異常が確認できたりしたときは、原因がなにか考えましょう。はやめに対処することで、被害は最小限におさえられるかもしれません。

うどんこ病

葉の表面に白いまだら模様がある場合は、「うどんこ病」にかかっている可能性があります。うどんこ病はカビが原因で引き起こされる、植物の成長を妨げてしまう病気です。乾燥しているとかかりやすいため、日ごろから適度に水を与えることで対処しやすくなります。

褐斑病(かっぱんびょう)

花や葉に浮かぶ黒いまだら模様は「褐斑病(かっぱんびょう)」の症状かもしれません。はじめは斑点だけですが、そのままほうっておくと枯れてしまいます。褐斑病にかかっている花や葉をみつけたら、すぐに取り除いて感染を防ぎましょう。

アブラムシなどの害虫

アブラムシなどの害虫はシャクナゲの養分を葉から吸い取り、成長を妨げてしまいます。数が多いとそのまま枯れてしまうかもしれないので、害虫が発生したときもはやめに駆除するようにしましょう。

日ごろのお手入れも重要!シャクナゲの育て方

1章で花が咲かない原因について触れましたが、正しいシャクナゲの育て方を知らないこともまた、花を咲かせることができない原因になってしまうかもしれません。ここでは植える場所選びのポイントや水やりのコツをご紹介するので、参考にしてみてください。

シャクナゲを育てる環境

シャクナゲは日当たりと水はけのよい環境を好みます。しかし夏場の日差しや西日など、強すぎる太陽の光には弱いため注意してください。湿気が多い場所も、根腐れの原因になってしまうことがあります。

植え替え

鉢で育てる場合は、1年か2年ごとに植え替えをしましょう。シャクナゲの株よりもやや大きめの鉢を選ぶことが大切です。また花が咲いているあいだに植え替えると枯れてしまうおそれがあるため、開花時期である5月前後は避けてください。

水やり

庭に植えたシャクナゲの水やりは、夏場の晴れが続く日など、土があまりにも乾燥している場合におこないます。基本的には雨水だけで十分です。

鉢植えの場合は、土が乾いたら水をたっぷりと与えてください。ただし余分に与えすぎると根腐れをおこしてしまうため注意しましょう。

夏場は比較的涼しい早朝と夕方に2回水やりをします。これにより土が乾ききってしまうのを防ぐことが可能です。

肥料

肥料は1月から2月のあいだに寒肥を与えてください。栄養が足りていないと花がつきにくくなりますが、与えすぎても根が傷むため、適量を意識しましょう。

まとめ

シャクナゲの花は育て方を間違えていなくても咲かないことがあります。原因として考えられるのは樹齢の若さなどさまざまですが、理由がわかれば簡単に対処できることも多いです。

きれいな花を咲かせるために、花がら摘みなどの作業を欠かさずおこないましょう。刃物を使う剪定は基本的に必要ありません。

病害虫の発生を確認したら、なるべくはやく対処してください。日ごろの手入れも、シャクナゲの健康を保つために大切です。

病害虫の被害が大きすぎるなど、個人で対処できない場合は業者に依頼しましょう。ほかの庭木や植物への感染を最小限におさえることにもつながります。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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