エゴノキは、5月から6月にかけて白色やピンク色の花を咲かせ、秋に実をつけます。エゴノキは、暑さ・寒さに強いじょうぶな木です。そんなエゴノキに元気がない場合、エゴノキが害虫被害をうけている、もしくはエゴノキが病気にかかっているおそれがあります。
そこで、今回はエゴノキが害虫被害をうけているときにどのような症状がでるのか、また病気を予防するための剪定方法などについて、詳しく解説していきます。
目次
エゴノキが害虫被害をうけているときの症状と対策
エゴノキの害虫には代表的なものが3種類います。種類によってエゴノキにもたらす病気には違いがあるので、詳しく知っておくことが大切です。
カイガラムシ
外見が貝殻をかぶっているように見えるカイガラムシは、エゴノキの樹液を吸います。そのため、大量のカイガラムシがエゴノキにとりつくと、栄養が若い枝葉にいきわたらなくなり、成長が妨げられてしまうおそれがあります。
また、カイガラムシのフンは、エゴノキにさまざまな病気をもたらします。しかし、カイガラムシは貝殻のようなもので覆われており、殺虫剤が効きにくいため、幼虫のうちに駆除する必要があるのです。
カミキリムシ
エゴノキは生育が悪くなると、枝が弱々しくなり、やがて枯れます。その枯れた枝に、カミキリムシの成虫は穴を空け、穴の中に卵を産み付けます。
その卵からテッポウムシと呼ばれる幼虫がふかをして、幹の中を食い荒らすとエゴノキの中身がスカスカになり、折れやすくなってしまうのです。そのため、カミキリムシに卵を産み付けられないように、剪定などでエゴノキの生育をよくすることが必要です。
シャクトリムシ
シャクトリムシはエゴノキの葉を好んで食べます。そのため、1本のエゴノキにとりつくシャクトリムシの数が増えると葉が少なくなり、光合成ができなくなるおそれがあります。光合成ができなくなると十分な栄養が木全体にいきわたらなくなり、エゴノキの生育を悪くするのです。
シャクトリムシ対策としては、幼虫を見つけて捕まえる方法が有効です。幼虫が見つからないときは、木を揺らしてみましょう。
エゴノキにできる「虫こぶ」について
害虫がとりついた植物に刺激を与えると、葉や枝などが成長過程で異常を起こし、虫こぶができます。虫こぶができる場所やその形状は、植物によってちがいます。では、エゴノキが害虫にとりつかれると、一体どこに、どのようなこぶができるのでしょうか?
葉の裏側の虫こぶ
体長5mm未満のエゴタマバエという昆虫は、エゴノキにとりついて卵を産み付けます。その卵を産み付けた刺激により、エゴノキの葉の裏側に3mmくらいの「虫こぶ」ができるのです。その虫こぶは、平たくてまるい形状をしているため、「エゴノキハヒラタマルフシ」と呼ばれます。
枝の先につく虫こぶ
エゴノネコアシアブラムシが、エゴノキの芽から養分を吸い取る刺激が原因で、枝の先に虫こぶができます。この虫こぶは猫の足のように見えることから、エゴノネコアシフシと呼ばれています。
このような虫こぶができると、エゴノキの生育が阻害されます。生育が阻害されないようにするためには剪定などで予防することが必要です。剪定を自分でするのが難しい場合、業者に相談してみるとよいでしょう。
エゴノキが病気になっているときの症状と対策
エゴノキは、害虫以外にも病気に気をつける必要があります。エゴノキの病気は、うどんこ病・さび病・褐斑病の3つで、これらのうち、どの病気にかかっているかを判断するためには、病気ごとの症状について知ることが必要です。では、3つの病気の症状とその病気の対策についてそれぞれ見ていきましょう。
うどん粉病
うどん粉病にかかると、病気の原因であるカビによって、エゴノキの葉の表面に白い斑点ができます。白い斑点が葉全体に広がると栄養をつくれなくなり、うどんこ病の原因であるカビが葉から栄養を吸収するため、葉はしおれ、エゴノキは元気がなくなっていきます。
うどん粉病を予防するためには、土の中の窒素を増やしすぎないような肥料やりが必要です。うどん粉病が発症したら、エゴノキの患部に殺菌剤をまくとよいでしょう。
さび病
葉の裏に、少し膨らんだ鉄がさびたような模様ができます。その模様は、黄色と褐色が混ざったような色をしています。病気が進行すると、葉の表にも鉄がさびたような模様ができ、やがてエゴノキの葉は変形したり、枯れたりします。
さび病を予防するためには、苗の段階で病気にかかっていないか、注意深くチェックすることが必要です。しかし、肥料やりを怠らないようにしましょう。肥料やりを怠ると、元気がなくなり、さび病にかかりやすくなってしまいます。
褐斑病
褐斑病にかかると、エゴノキの葉に褐色の模様がでます。その模様は放っておくと葉全体に広がり、葉は枯れてしまうおそれがあります。葉が枯れると光合成ができなくなり、エゴノキの生育が悪くなってしまうのです。褐斑病を予防するためには、剪定で風通しをよくしてあげましょう。
病害虫の予防には剪定が効果的、剪定時期や方法について
エゴノキを害虫や病気から守るためには剪定が必要です。では、エゴノキの場合、いつ・どのように剪定するとよいのでしょうか。
剪定時期
エゴノキの剪定は、晩秋の11月から3月までの間にします。11月から3月は落葉樹であるエゴノキの休眠期であるため、葉は全て落ち、木は枝だけになっていますので作業がしやすいです。また、休眠期に剪定すると木を弱らせるおそれがなく、花芽がついた枝を誤って切り落とすおそれも少なくなります。
剪定方法
剪定方法には、強剪定と軽剪定があります。強剪定は樹形をつくるための剪定で、太くて長い枝を短く切ったり、枝をたくさん切ったりする剪定方法です。軽剪定は、元の樹形を維持したまま、枯れ枝などの不要な枝を少量剪定する方法です。
エゴノキの場合、樹形を乱すおそれがある強剪定はせずに、軽剪定だけします。軽剪定をすると風通しがよくなり、木の内側の湿度は下がって、エゴノキは病気にかかりにくくなります。木全体の葉に日光が当たって、光合成が活発になり、エゴノキは元気になるのです。
まとめ
初夏になると開花するエゴノキは、寒さや暑さに強いじょうぶな木です。しかし、いくらじょうぶなエゴノキでも害虫にとりつかれ、葉などにできる病気は、エゴノキの生育を悪くします。
エゴノキの生育をよくするためには軽剪定をするとよいでしょう。軽剪定で不要な枝を切り落とせば、木の内側は風通しがよくなって、病気や害虫を予防することができるのではないでしょうか。
ただし、エゴノキは生長すると8mになりますので、自分で剪定するのが難しい場合は、業者に依頼してみましょう。木に負担がかからないように、樹形を美しく剪定してくれるかもしれません。
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