サザンカで生垣を作るなら寒椿がおすすめ!生垣作りのポイントをご紹介!

2023.11.20

サザンカで生垣を作るなら寒椿がおすすめ!生垣作りのポイントをご紹介!

冬に咲く鮮やかなサザンカの花は、光沢のある緑に映え、雪をかぶるといっそう風情を感じます。サザンカは品種によって花の色や形だけでなく、開花の時期もさまざまです。種類の違うサザンカで生垣を作れば、花の咲く時期をより長く楽しめるのではないでしょうか。

ここでは、サザンカの生垣を剪定するコツや花を咲かせるための注意点などをまとめてご紹介します。魅力あるサザンカで、庭に彩りを添えてみてはいかかでしょうか。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

サザンカで生垣を作るなら寒椿系がおすすめ

サザンカは、海外でも注目されており、それぞれの地域や気候に適した品種の栽培が盛んです。さまざまな改良がなされて、国内でも類を見ないような品種も数多くあり、サザンカは、世界で愛される植物のひとつとなっています。また、サザンカは品種によって、それぞれ特性を持っており、大きくは4つの園芸品種群に分類されています。

サザンカ系

サザンカの中では早咲きで、10月ごろから12月ごろが開花時期です。枝や茎が上に成長しやすい、立ち性と呼ばれる品種が多くあります。

カンツバキ系

樹高は低めで、横張り性の品種が多く、サザンカで生垣を作るのには、とても向いています。開花時期は、寒椿の文字通り11月ごろから2月ごろです。

ハルサザンカ系

ヤブツバキとサザンカの雑種といわれており、開花時期は12月ごろから3月ごろと4種類の中ではもっとも遅くなります。雑種のため、立ち性や横張り性の育ち方は、品種によってさまざまです。

タゴトノツキ系

中国に多く分布する、油茶といわれる品種に由来する系統です。開花時期は11月から1か月前後と短く、園芸用というよりは種子から油を採取するために栽培されることが多いそうです。

サザンカの生垣は剪定を年1回以上はしよう

剪定は、混みあった枝葉を間引いて風通しを良くすることで、病害虫を未然に防ぐ効果があります。手入れしないままにしておくと、木の生育が悪くなったりするおそれもあります。

とくに、横に広がる品種で作るサザンカの生垣は、剪定作業が大切になり、木の健康状態を保つためにも、剪定は年1回以上おこなうことがおすすめです。

サザンカは、伸びすぎた枝や混みあう枝葉を間引くような、軽い剪定方法が良いでしょう。樹形を整えるためにおこなう切り戻し剪定は、不要な枝を根元から切るようにし、伸ばしたいと思う枝は、葉を数枚残して切っていくのがコツになります。しかし、強剪定を続けると、木を弱らせてしまうことがあるため、何年かに1度で良いかもしれません。

剪定時期は、花が咲き終えた3月ごろと、夏を過ぎた9月ごろが良いでしょう。樹形を小さくまとめるような強い剪定は、新芽が伸びるまえの3月ごろがおすすめです。9月ごろの剪定は枝に花芽がついているので、芽を切らないように気配りが必要です。

刈り込みは全体をイメージしながら下から切る

刈り込みすぎてしまったあとでは、元に戻すことができないため、手入れをするまえには、剪定後のイメージを描いておくことが大切です。そのイメージに近づけていくように、側面を下から上に刈り込んでいきます。下枝は上枝に比べて萌芽力が弱いので、刈り込みすぎると枯れてしまうおそれがあるので注意しましょう。

また、生垣の高さをそろえて刈り込みたいときは、その目安を作ることがおすすめです。生垣の両端に支柱を立てて、刈り込みたい高さにあわせて、紐などを水平に張れば、作業がしやすくなるでしょう。

刈り込みばさみは両手で切らない

刈り込みばさみを使って剪定するときは、刃が安定した状態で刈り込むと平面をきれいに仕上げることができるでしょう。そのためには、両手を動かして切るのではなく、はさみを持つ片手は動かさず固定して、もう片方の手を動かして切っていくのがコツとなります。そうすることで、サザンカで生垣を作るときの失敗が少なくなるかもしれません。

剪定をするときはチャドクガに気をつけて!

サザンカを好むのは、人間だけではありません。虫にとってはサザンカの葉は、大変なごちそうになります。なかでもサザンカには、チャドクガという害虫がつきやすいので注意が必要です。

チャドクガとは

チャドクガは、毒ガの1種で、幼虫からさなぎ、そして成虫へと育っていきます。秋に葉の裏に卵を産みつけ、翌年の5月ごろと8月ごろに、幼虫が発生しやすくなります。繁殖してしまうと葉を食べつくされてしまい、サザンカの生垣が台無しになるおそれがあります。

サザンカの生垣を剪定するときに、葉の裏などに黄色い卵を見つけたら、葉ごと切除しましょう。また、葉が食べられていたり、地面にフンがあったりしたときも、チャドクガがいるかもしれません。

剪定時は必ず露出を避けて

厄介なのが、チャドクガの幼虫で、1匹に数十万本もの毒を持った毛が生えています。その毛は抜けやすく、風で舞うこともあります。あやまって毛に触れてしまうと、激しいかゆみをともない、肌荒れなどを引き起こすおそれがあります。

このため、剪定などの手入れをするときには、肌の露出をしないことが必要です。手袋を着用し、長そでを着るなどして皮膚が直接に触れないように心がけましょう。

幼虫は集団で枝葉に固まり、振動を与えることで拡散してしまうため、見つけた場合には、幼虫のいる枝ごと切って廃棄しましょう。薬剤を散布して駆除もできますが、幼虫は死がいとなっても、毒はなくならないことも覚えておきましょう。

剪定をするときはチャドクガに気をつけて!

生垣を作るときのポイント

サザンカの生垣に花がたくさん咲くことは、華やかなのですが、花が多くつきすぎてしまうと、生育が悪くなることもあります。これは、木全体にいきわたる栄養が少なくなり、樹勢が弱まってしまうためです。とくに若木のころは注意が必要で、花が小ぶりだと感じたら、小さなつぼみを摘みとると良いでしょう。

また、花が咲き終えたあとも子房と呼ばれる部分に、実に成長するための栄養が吸収され続けています。花が散るまで楽しむのも良いことですが、咲き終わった花を子房から摘み取ることで、余分な栄養をとられないようにすることができます。

生垣を植え込むときには、横へ広がって成長することも考えて、株の間隔をあけるとよいでしょう。間隔が狭すぎると大きく育ったときに枝が混みあいすぎて、病害虫が発生しやすくなるおそれがあります。

根が浅いうちは、強風で株が倒れてしまうこともあるので、支柱で補強をしてあげることも覚えておきましょう。サザンカの生垣を剪定して風通しを良くすることは、強風への対策のひとつといえるかもしれません。

ある程度大きくなると、根切りという作業が必要です。枝葉と同じように、それぞれ根が張りあって、根づまりが起こりやすくなります。そのままにしておくと生育が弱くなり、花のつきも悪くなります。根を切ることで、栄養が吸収しやすくなり新しい芽が出るのを促します。

まとめ

サザンカの生垣を剪定するのは、年に1回以上をおすすめします。こまめに手入れをすれば、木の健康状態も良くなるでしょうし、剪定のコツもつかめるようになるはずです。花びらのじゅうたんができるくらいに、きれいな花をたくさん咲かせてみましょう。

しかし、生垣は株数も多いことから剪定や害虫駆除などには、労力と時間を費やさなくてはなりません。とくに、チャドクガの防除には、危険もともなうおそれがあります。

その場合は、業者に定期的な手入れを依頼するのもサザンカの生垣を美しく保つ方法のひとつかもしれません。業者へ依頼すれば、仕事が早く仕上がりもきれいで、きっと満足がいくでしょう。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。

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