ノイバラの育て方とは?剪定方法や育てるときの注意点もご紹介します

2023.11.20

ノイバラの育て方とは?剪定方法や育てるときの注意点もご紹介します


ノイバラは、沖縄県以外で日本に生息しているバラの一種です。自生しているため、ほかのバラと比べると生命力が強い品種です。開花時期にたくさんの花を咲かせ、開花の時期を終えると赤い実がなります。

ノイバラは、1年に1度の開花時期にだけ、きれいな花を咲かせます。野生の植物であるノイバラの花を身近で見るために、自分で育ててみたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ノイバラの育て方についてご紹介していきます。剪定の方法や注意点などの、育てるうえで大事なことにふれていきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ノイバラの植えつけ・植え替えのやり方

ノイバラは、長さは1メートルから5メートルの大きさにまで生長します。縦ではなく横に伸びていくつる性の植物で、5月から6月が開花時期です。

バラには、1年を通して開花することができる四季咲きのバラもありますが、ノイバラは一季咲きなので、1年のあいだに1回しか開花しません。そのぶん、1回に咲く花の数は多くなるので見応えがあります。

きれいな花を咲かせるためには、丁寧に世話をしなければいけません。野生種だということを考慮し、ノイバラにあう育て方を心がけましょう。

日当たりのいい場所を選ぶ

ノイバラは日光を好むので、基本的には1年を通して日当たりのよいところで栽培するのがよいでしょう。

ノイバラの植えつけ・植え替えのやり方

ただし、朝の日差しがあたる場所が好ましく、日が暮れてきた時間帯の日差しは、逆にノイバラには悪影響になってしまいます。特に、西日があたらないような場所を選ぶとよいそうです。

土作りをする

ノイバラは野生種のため、水はけがよく通気性にすぐれた土を使用します。植物の栄養となる成分を含んでいる、有機質の土を使用するのがよいでしょう。必要な肥料については、またのちほどふれていきます。

植えつけの具体的な手順

ノイバラを植えつけするときは、植える場所の土をよく耕して、ノイバラが育ちやすい土台を作りましょう。肥料を混ぜた土は1週間ほどおき、肥料と土をなじませておくのがおすすめです。植えつけをする時期は、ノイバラが休眠している12月から2月ごろがよいそうです。

鉢植えで育てていた場合、根を傷めないように慎重に鉢植えから取り出し、植えつけをおこないます。根を傷つけないように植えつけたら、支柱を設置し、つるが支柱に伸びていくように固定しておきます。その後はしっかりと水やりをしましょう。

植え替えの具体的な手順

植え替えのタイミングは、根が鉢植えの底から出てきたときがよいそうです。ただし生長がはやいので、植え替えてもまたすぐに大きくなってしまうものだと意識しておきましょう。

鉢植えで育てているノイバラでは、そのとき使用していた鉢植えよりもさらに大きいサイズのものを使用します。鉢植えの底の部分を軽くたたき、苗を取り出して新しく用意した場所に移します。再び鉢植えのサイズがあわなくなってきたら、また植え替えをしましょう。

庭で育てているノイバラでは、2年から5年に1回の頻度で植え替えをすればよいそうです。広い場所で育てていれば、植え替えの頻度は少なくすむでしょう。庭植えの場合は、植え替えをする際に根を傷つけやすいので、最善の注意をはらい丁寧におこないましょう。

ノイバラは、無理に植え替えをおこなうと根を傷めてしまうおそれがあります。植え替えも、ノイバラが休眠している12月から2月の冬ごろにおこなうとよいそうです。植え替えたあとは、しっかり水やりをすることが大切です。

ノイバラへの水や肥料のやり方

ノイバラの育て方は、ほかのバラとほとんど違いがありません。ノイバラはほかのバラより丈夫な品種ですが、水や肥料は意識して与えるようにしましょう。

水のやり方

ノイバラは水分をたくさん必要とする植物なので、土が乾いてきたら水をやるようにしましょう。時期によって水をやる頻度や温度も気にかけるのがよいそうです。

<春・秋>
春や秋などの涼しい時期には、水の温度が高いときを選んで水やりをおこないましょう。土が乾いたら水をやる必要があるので、昼間の気温が上がる時間帯は注意しておきましょう。

<夏>
夏ごろは、気温が高くなり水が渇きやすくなるので、春や秋よりは多めに水やりをおこないます。また、気温がもっとも高くなり水が乾きやすくなる時間帯よりも、朝の涼しい時間に水をやるとよいでしょう。

<冬>
冬ごろはあまり水やりをおこなわなくてもよいですが、やるとするなら気温が高い昼間がよいでしょう。基本的には雨水で十分だそうです。

肥料のやり方

ノイバラに与える肥料は、有機性の肥料でも化成肥料でもよいでしょう。しかし、与えすぎるとノイバラが弱く育ってしまい、病気にかかりやすくなってしまうので注意しましょう。

馬糞や鶏糞などの有機性肥料は軽く土に混ぜる形で与え、化成肥料は、ノイバラの周りに散布する形で与えます。

肥料を与える時期は、開花後の6月ごろ、実がつく10月ごろ、寒くなる1月ごろの3回がよいでしょう。鉢や庭に植えつけるときに肥料を与えるので、その後肥料を与える頻度は少なくします。

ノイバラの剪定のやり方

ノイバラは生長がはやいので、剪定をしっかりとおこないましょう。一季咲きのバラなので、剪定時期は冬ごろになります。開花時期が春ごろなので、開花時期を避けた剪定がよいそうです。

剪定する時期

12月から翌年の3月のあいだに剪定するようにしましょう。開花時期に剪定をしてしまうと、花を咲かせなくなってしまうおそれがあるからです。3月に花が出てきてしまう地域もあるそうなので、暖かい地域の方は、3月より前に剪定をしてもよいでしょう。

剪定のやり方

枝や葉が密集しているとノイバラ全体への日当たりが悪くなってしまい、光合成がうまくできなくなってしまいます。そして風通しも悪くなり、害虫の被害にあいやすくなってしまうので、剪定をおこなうのは大切です。

ノイバラの剪定では、不要になった古い枝を切ります。また、絡まっている枝やほかの枝と比べて伸びすぎてしまっている枝も剪定してしまいましょう。

また、シュートが出てきていたら、以前に伸びていた古いものを剪定してしまいましょう。シュートとは、根元から勢いよく生えてきてしまう新しい枝のことです。新しいシュートをあえて切るという方法もありますが、切りすぎると枯れてしまうおそれもあるので気をつけましょう。

上手なノイバラの育て方の中で、剪定は欠かしてはいけないことなので、剪定方法をしっかりと覚えておきましょう。

ノイバラの育て方の注意点2つ

ノイバラは自生している植物のため、丈夫なバラです。しかし、うまく育てるうえでは注意すべきこともあります。ノイバラの育て方で挙げられる主な注意点は、害虫による被害とさし木の難しさです。

害虫に気をつける

ノイバラを育てるときに注意しておいたほうがよい害虫は、カミキリムシやチュウレンジハバチと呼ばれる虫の幼虫などです。おもに枝や葉を食い荒らされてしまうという被害が見られるため、放っておくとほとんどの葉がなくなってしまう危険性もあります。

カミキリムシの幼虫と成虫は、枝や幹の中を食害し続けます。幼虫にいたっては、1年から3年のあいだ枝や幹の中で過ごすので、早めの駆除が必要です。発生する時期は、成虫は5月から9月のあいだ、幼虫は枝や幹の中にいるため1年中です。

ノイバラの中にいる幼虫を駆除する方法としては、木のおがくずのようなものを見つけたときに、その周辺に穴がないか探します。見つけたら針金のような長細いものを入れて、刺し殺す手段をとりましょう。

チュウレンジハバチは葉を食害します。葉から葉へ移動していくので、広範囲で被害にあいます。また、産卵をした場合、枝や幹に亀裂のようなものができます。発生する時期は、6月から9月のあいだです。

チュウレンジハバチの場合、食害された葉は取ってしまいましょう。幼虫自体は集団で行動するため、一匹ずつ駆除していると時間がかかってしまうので、薬剤を使うのがよいそうです。

さし木で増やすのは難しい

さし木を作るのは簡単ですが、根が出てくるまでに時間や手間がかかってしまうため難しいです。成功させるためには、育てているときの管理がとても大切になってきます。

さし木は、剪定したときに出る剪定枝を使用して作ることができます。赤玉土を用いて、根づくまで水やりを徹底しておこないます。根がしっかりと張ったら、広い場所に植え替えましょう。

まとめ

ノイバラは日本に自生しているバラの一種で、私たちが認知しているバラとは少し違う花を咲かせます。自生しているぶん、ほかのバラよりも丈夫なので、ノイバラの育て方に難しいことはあまりありません。

しかし、植物はどうしても害虫被害にあうおそれがあるので、定期的に確認することが大切になってきます。また、枝や葉が密集しないように剪定をすることも重要になってきます。

個人で好きなように剪定するのもよいですが、剪定の技術がなくて不安だという方もいるでしょう。そんな方は、剪定業者に任せてみてはいかがでしょうか。

剪定を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「剪定」をご覧ください。


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