ソメイヨシノの育て方まとめ!本当は必要な剪定の注意点をご紹介!

2023.11.20

ソメイヨシノの育て方まとめ!本当は必要な剪定の注意点をご紹介!


春に非常にキレイな花を咲かせる木といえば、なにを思い浮かべますか?春に花を咲かせる植物は多く挙げられますが、そのなかでも代表的なのが、サクラなのではないでしょうか。春はお花見の季節という認識があるのも、日本にサクラが多く咲くことからきているのかもしれません。

そんなサクラのなかでも、特に人気があるのがソメイヨシノです。春にきれいなサクラの花を咲かせるソメイヨシノを、ご自宅でも育てたいと思う方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、ソメイヨシノの育て方をじっくりとご紹介します。さらに、ソメイヨシノにも剪定が必要なときがありますが、その際の注意点も見ていきましょう。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

ソメイヨシノの育て方

ソメイヨシノをご自宅のお庭で育てるのは、もちろん可能ですが、難しい点も多くあります。ソメイヨシノを育てる上で適した環境を作ってあげることこそ、ソメイヨシノを立派に育てるコツであるといえます。

ソメイヨシノは育て方を知っていることが、なによりも大切です。10年ほどで立派な木に生長しますが、その過程こそ慎重に育てる必要があるのです。春にきれいな花を多く咲かせる立派なソメイヨシノに育つよう、まずはその育て方を見ていきましょう。

育てる環境は何よりも大事

ソメイヨシノを立派に育てるには、ソメイヨシノに適した環境を作り、その場で育ててあげることが大切です。ソメイヨシノは、保水性が高すぎる土も逆に水はけがよすぎる土も好みません。

水はけと保水性のバランスが取れた土を作る必要があります。鉢植えで育てる場合は、赤玉土と腐葉土、黒土を混ぜて作ったり、黒土の代わりに川砂を混ぜて作ったりして、バランスのよい土に仕上げましょう。

理想的なのは、小粒の赤玉土を4割、腐葉土を3割、そして黒土を3割で混ぜた土です。また、初めから地植えをする場合は、ほぐした土に腐葉土を3割程度混ぜておけばよいです。水やりは、鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いている場合のみ水やりをします。もし地植えをしたのならば、自然の雨で十分であるといえます。

もうひとつ大切なのが、植える場所です。地植えする場合、はじめからこの環境で育てることが必須条件となります。ソメイヨシノは、日のあまり当たらない場所ではあまり育ちません。育ったとしても花のつきが悪くなってしまいます。

ソメイヨシノが好む場所の条件は、日の当たりがよい場所です。ただ日の当たりがよい場所を選ぶのではなく、ソメイヨシノが将来生長したときのことを考え、周囲と高さには余裕をもっておきましょう。特に、ソメイヨシノを植える上部に電線がないことをしっかりと確認しておいてください。

周囲に余裕をもって植えることも大切です。あまりにお庭の際に植えると、将来大きくなったときに道路まではみ出してしまう可能性があります。きれいに育つのは理想的ですが、その際にまわりに迷惑をかけないようにしたいですね。

行動するなら冬の間に

ソメイヨシノを育てるにおいて、行動するのはすべて冬の間にするのが好ましいといえます。ソメイヨシノの育て方のなかでも、冬に行うことを挙げてみましょう。

植え替え

植え替えとは、鉢植えをした場合に、数年に1度鉢を変えることを指します。ソメイヨシノの場合、1~3年に1度、12月から2月ごろまでの冬に植え替えを行うのが適しています。植物は、この植え替えを行わないと、根が詰まってしまうなど、生育障害などにより枯れてしまう原因にもなります。

植え付け

鉢である程度まで育てたソメイヨシノを庭の地面に植え付けるのも、冬が適しているといえます。その時期は、植え替えと同様、12月から2月ごろです。

剪定

ソメイヨシノは、ハサミを非常に嫌う植物でもあります。そのため、ソメイヨシノの剪定はリスクを負います。ソメイヨシノをはじめとするサクラは、基本的にハサミなどで切った切り口から雑菌が入りやすいのです。

後にソメイヨシノの剪定について詳しく述べますが、あまり剪定を好まないということを知っておきましょう。また、剪定を行う場合は、若木のうちに、12月から3月までの寒い時期に終わらせてしまいます。

肥料

ソメイヨシノの場合、肥料をまくのも冬が適しています。即効性のある肥料でなく、ゆっくりと土に栄養を与える肥料を、2月から3月の間にまくのが適しています。

ソメイヨシノの育て方

ソメイヨシノの育成は難しい

冒頭でも述べたように、ソメイヨシノの育成は非常に難しいことでも知られています。多くの方があこがれるソメイヨシノの生育ですが、すぐに手を出せない理由として、その難しさが立ちはだかるのです。

ソメイヨシノの育成が難しい理由は、なんといってもクローンであります。ソメイヨシノは、1本の原木から増えたものであり、それゆえ弱点への耐性がつきにくいことが挙げられます。

ソメイヨシノは、戦後の土地に植えられるようになったものです。その寿命は、おおよそ70年とほかの木に比べると短いのが特徴です。戦後に一斉に日本中に植えられたソメイヨシノは、戦後70年を超えたあたりから、場所によっては一斉に枯れ始める現象が起こっているのです。これこそ、まさにクローンの最大のデメリットであるともいえます。

ソメイヨシノは、江戸時代から明治時代にかけての時代に2種類のサクラを交配させてできたものです。今ほかのサクラを交配させたとしても、ソメイヨシノをつくることはできないのです。そのため、ソメイヨシノを存在させ続けるには、クローンを作り続けるしかないということです。

ソメイヨシノの育て方を熟知し、遵守して育てたからといって、弱点の耐性の改良はできず、外的要因に負けてしまうこともあります。

ソメイヨシノの剪定で気を付けるポイント

ソメイヨシノの育て方をマスターしたところで、ソメイヨシノの剪定について見てきましょう。ほかの多くの植物には、毎年冬にばっさりと剪定するというものも多くあります。大胆に剪定をしても、枯れないという強い植物も多いなか、ソメイヨシノはとてもデリケートであることでも知られています。

ソメイヨシノにも、剪定は必要です。しかし、その際には細心の注意を払いながら枝を切り落とす必要があります。ソメイヨシノを剪定する際の注意点について、ご紹介します。

器具は消毒する

ソメイヨシノをはじめとするサクラは、雑菌が入りやすいことでも知られています。剪定に使用する器具にも、注意を払わなければなりません。万が一使用するハサミに雑菌がついていたら、その切り口から雑菌によって腐ってしまいます。そのため、使用前に必ず熱湯消毒などを行いましょう。確実にきれいな器具を使用することが大切です。

切るときは垂直に

ソメイヨシノの剪定は、葉が落ちている12月から2月ごろまでに行うのが適切であるといえます。基本的には、自然な形を保つようにしますがよく観察し、混みあっている箇所や病気にかかっていると思われる箇所をしっかりと剪定しておきます。

細い枝の剪定は、気になる部分を必要な分切り取ればよいです。一方、比較的太い枝の剪定では、垂直になるように切ることがポイントです。幹と切り落としたい枝を見て、幹に対して垂直になるように切り落としましょう。

また、切り落とす枝が生えているつけ根から切り落とします。太い枝を切りたい場合は、これらに注意するとソメイヨシノにもあまりダメージなく剪定ができるでしょう。

剪定後は必ず処理をする

ソメイヨシノの剪定において、忘れてしまいがちなのが剪定後の枝に処理を施すことです。とくに太い枝を剪定した場合は、必ず切り口に癒合剤を塗布することが重要です。雑菌は、太い枝の切り口から入りやすいため、癒合剤や殺菌剤、木工ボンドなども塗布すると有効だといいます。

剪定された直後は、その切り口から雑菌や感染症が入りやすく、細心の注意が必要です。太い枝を切り落とした場合は、特に注意しましょう。また、剪定後その枝に異変はないか、適宜観察すると安心です。

要注意!ソメイヨシノがなりやすい病気や病害虫

ソメイヨシノは、先述したように感染症にかかりやすかったり、雑菌が入りやすい植物です。そこで、ソメイヨシノがかかりやすい病気やつきやすい病害虫をご紹介します。このような病状や虫の姿が確認できたら、迅速に対処する必要があります。

天狗巣病

天狗巣病は、その症状が出ると目で見て確認できる、比較的わかりやすい病気です。しかし、伝染病のため、すぐに対処してあげる必要があります。天狗巣病は、木の高い部分に枝が以上に密集する奇形症状です。ある一部分だけ、異常に枝が絡まるように密集していたら、天狗巣病を疑いましょう。

また、その部分だけ花が咲かなくなります。ある一部分にのみ花が咲かなくなったら、天狗巣病かもしれません。天狗巣病は、基本的に剪定を怠って枝が密集した部分に起こることが多いといいます。そのため、天狗巣病を防ぐには、適度な剪定が必要であることがわかります。

万が一天狗巣病を見つけた場合、その部分を迅速に切り落とします。切り口には、必ず癒合剤を塗布しましょう。また、切り取る際に使用した剪定ばさみはすぐに消毒しておきます。天狗巣病は伝染病のため、それをほかの植物やソメイヨシノに使用すると、被害を拡大してしまう可能性があるのです。

根頭がん腫病

根頭がん腫病とは、根や枝、幹などの部分にごつごつした形のこぶができることで発見することができます。こぶの発生当初は白色ですが、次第に黒に近い色のこぶへと変化していきます。放っておくとどんどんと拡大していき、やがては木全体の腐敗に繋がってしまいます。

こぶが発生し始めると、成長が著しく停滞することでも知られています。小さな白いこぶが初期症状ですので、このようなものを見つけたらすぐに切除しましょう。また、根頭がん腫病も伝染病ですので、使用したハサミなどは熱湯消毒して清潔にしておきましょう。

アメリカシロヒトリ

ソメイヨシノには、アメリカシロヒトリが非常につきやすいです。アメリカシロヒトリは、葉を食い荒らしてしまい、一度発生するとソメイヨシノ全体についてしまうといいます。見つけたら、いち早く駆除することが大切です。

アメリカシロヒトリは、残念ながら未然に防ぐことができにくいといいます。そのため、発生したらすぐに対処するしか方法はありません。発見したら、ソメイヨシノに薬剤を塗布したりして、適切な方法で駆除を行いましょう。もし、ご自身での駆除が難しいと感じたら、業者に駆除を依頼することも考えてください。迅速な対応をすることで、被害を最小限に抑えることができるのです。

このように、ソメイヨシノの育て方を知っていても、ソメイヨシノの剪定を適切に行っていても、必ずしも健康にすくすくと育ってくれるとは限りません。重要なのは、花を咲かせる季節だけでなく、1年を通して適宜細かな部分まで観察してあげることです。

病気や病害虫は、早期発見でダメージを最小限に抑えることができます。ソメイヨシノが毎年春にきれいな花を咲かせてくれるように、1年を通してお世話をしてあげましょう。

まとめ

ソメイヨシノの育て方は、環境や手入れをする時期に気をつかうことが大切です。育て方次第では、育成が難しいといわれているソメイヨシノでも、元気な大木に育てられるかもしれません。土や植える場所に気をつけ、さらには冬にお手入れを欠かさずに行いましょう。

ソメイヨシノの剪定は、落葉している時期にしてください。混みあった部分の枝を切り落としたりして、枝の通気性や日当たりをよくしてあげます。太い枝を切る場合は、切った後必ず癒合剤を塗布してあげましょう。剪定に使用するハサミは、殺菌したものを使用してくださいね。

また、ソメイヨシノは、感染症にかかりやすかったり、虫がつきやすい植物です。これらを早期発見してダメージを最小限に抑えるには、1年を通して定期的に細部までチェックしてあげることです。春にきれいな花を咲かせてくれるように、お手入れを欠かさずに行いましょう。

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