ユーカリの剪定時期や方法を解説!観葉植物としては欠かせない手入れ

2023.11.20

ユーカリの剪定時期や方法を解説!観葉植物としては欠かせない手入れ

ユーカリの木には数多くの品種があり、鑑賞だけにとどまらず空気清浄やアロマとして用いられるなど、とても人気のある植物です。ユーカリをご自分で育てていくうえで、お手入れが必要になってきますが、その中のひとつとして剪定があります。剪定するとしないとでは、木の見た目だけではなく健康かどうかにも影響が出てくるのです。

しかし植物のお手入れに馴染みがない方には、「剪定って難しそう」という印象があるのではないでしょうか?そこで今回は、ユーカリの剪定方法をわかりやすくご説明していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

観葉植物でもあるユーカリに剪定が必要な理由

ユーカリの原産地は、オーストラリアとその周辺国です。オーストラリアは日本より乾燥しているので、ユーカリも乾燥を好みます。そのため、水のやりすぎには注意が必要です。鉢植えであれば、土が完全に乾いてから水やりを行いましょう。寒さには強い品種と弱い品種があるので、弱い品種であれば冬は家の中に入れるなど対策が必要になってきます。

ユーカリの特徴として成長がとても早く、かつ数十メートルの巨木になることがあげられます。そのため放っておくと、すぐに大きくなりすぎてしまいがちです。また、ユーカリは地上部分が大きく育つのに根を張るのが浅いという性質も持っています。背が伸びすぎると、根が支えきれずに倒れてしまうことにもつながります。

また、ユーカリは日当たりや風通しのよい場所を好みます。そのため、枝葉が密集した状態だと、ユーカリの生育によくありません。これらの特徴から、他の植物に比べてユーカリは剪定が頻繁に必要な植物であるといえるでしょう。

ユーカリの大きさを調整するコツは「摘心」

ユーカリを剪定するとともに摘心(てきしん)という手入れをしてあげるとさらによいです。摘心とは、芽の先端部分にある芯を摘み取ることをいいます。摘心をするとよい理由は、ユーカリの枝葉を自分好みの形に成長させられることです。

多くの植物には、「枝の先端に付いている芽が、他の場所の芽よりも優先的に成長する」という特徴があります。伸ばしたいと思う芽を残して、そうでない芽を摘み取ることによって枝葉のバランスを自分好みの形に調整することができるのです。

枝を増やしたい場合は、先端にある芽を摘心しましょう。そうすれば、脇芽が大きく育って枝数を増やすことができます。また葉を大きくしたい場合も、枝先の芽を摘心することで枝が先に縦に伸びるのを阻止して育てることができます。

摘心をする時期は特に決まっていません。そのため、ユーカリの発育のよい時に行うとよいでしょう。

剪定するべき枝の種類!剪定のコツ

ではユーカリを剪定するにはどうしたらいいのでしょうか?むやみに枝の途中から切ってしまうと、そこからは芽が生えてこなくなりますし、切った枝部が残って見た目も悪くなるので注意が必要です。

まずは、木全体のバランスを整えるように、余分な枝を根元から切っていきましょう。徒長(とちょう)しているなど、成長のよくない枝葉があればそれらを優先して切っていきます。

徒長とは、植物の枝が日光を求めて変に伸びてしまい、葉と葉の間隔が開いてしまうことです。徒長した枝は栄養不足であるため抵抗力が落ち、病害虫にも弱くなってしまいます。徒長を防ぐためにも、枝葉の密度を適度に保つことが欠かせないのです。

密度を整える際には、枝よりも葉を優先して剪定していくとよいでしょう。そうすれば、新芽を減らし過ぎてしまうという失敗を防ぐことができるからです。葉と葉の間から向こう側が透けて見えるくらいがちょうどよい密度です。これを「透かし剪定」といいます。まず葉がいくつか付いた小枝単位で切っていき、バランスをみるといいでしょう。

剪定の意味は間違えることも多い!剪定のコツとは

また葉と葉の間が空きすぎて、もっと葉を増やしたいなと思う部分は、枝の先端の芽を切り、その下の二股に分かれた新芽が育つように摘心してあげましょう。そうすることで枝が2本に増え、密度を増すことができます。ユーカリを剪定する時期は春と秋が適しており、春ならば3月~5月、秋ならば9月~10月頃に行うとよいでしょう。

剪定と聞くと、ただ見た目に余分な枝葉を切り落とせばいいと考えてしまいがちです。しかし、実は個体を健康に保つことが一番の目的と言えるかもしれません。

枝葉が密集したまま放っておくと、葉一枚一枚に日光が十分に当たらず、生育の悪い葉ができてしまいます。また風通しも悪くなったり、葉が蒸れてしまったりもします。せっかく育っている枝を切ってしまうのはかわいそうと思えるかもしれませんが、剪定することは植物のためにもよいことなのです。

剪定は庭木を病害虫から守る方法

ユーカリの剪定をしないで放っておくと、葉の密度が高くなりすぎ風通しが悪くなります。すると、葉が蒸れていろいろな害が起こる原因となるでしょう。

害虫

ユーカリは本来、虫よけに使われるほど害虫に強い植物ですが、葉が蒸れたり徒長したりすると虫も付きやすくなります。ユーカリに付く害虫の中には、樹液を吸ってしまうアブラムシやハダニ、また根を食べてしまうコガネムシの幼虫などがいます。

駆除方法ですが、アブラムシやハダニのようなごく小さな虫にはテープでくっつけて取るという手があります。粘着力が強すぎると芽や葉、茎にダメージを与えてしまうので、様子をみながら行いましょう。

コガネムシの幼虫は、土の中にいるので発見するのが難しいです。しかし、ユーカリが理由もなく弱ってきたり、根元が不安定になってしまったらコガネムシの幼虫が潜んでいるかもしれません。土の中をチェックして、コガネムシの幼虫を見つけたら手で取り除きましょう。その際に、卵や糞もあればそれらも取り除きます。その他には農薬を使い駆除する方法もあります。

斑点病

まず、ユーカリがかかりやすい病気として斑点病があります。斑点病は葉にカビが付着することにより起こる病気です。斑点病になると個体の元気がなくなり枯れていってしまいます。

対処法ですが、カビは湿気を好む細菌ですから、ユーカリをよく剪定して風通しのよい状態を保つことによって斑点病を防ぐことができます。また、斑点病にかかってしまった枝葉は剪定によって取り除き、カビの胞子が残らないように破棄しましょう。

育てているユーカリが病害虫にひどく侵されてしまい、自分ではどうしたらいいかわからない場合は、業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

ユーカリを見た目よく健康に保つためには、剪定は欠かせないお手入れです。剪定をしないと成長の早いユーカリは大きくなりすぎてしまいますし、葉が茂りすぎると病気や害虫に悩まされることになりかねません。また、大きくなりすぎて倒れてしまうという心配もあります。

ユーカリを剪定する時に一番大切なことは、枝の途中で切らないことです。枝の途中では新しい芽が出なくなるので、枝の又部分できるのがポイントです。また、摘心を行うことによって自分好みの形に育てることができます。

しかしユーカリがすでに大きく育ちすぎてしまっていると、高所での作業には危険がともないますし、作業量が多いと体力的にも大変です。そんな場合は、業者の手を借りてみてはいかがでしょうか。経験豊かな業者なら、自己流では気づかない部分まで細やかに対処してくれ、今後のお手入れの参考にもなることでしょう。

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