すももの剪定方法・時期|夏に甘酸っぱくておいしい実を収穫する育て方

2023.11.20

すももの剪定方法・時期|夏に甘酸っぱくておいしい実を収穫する育て方

すももは、バラ科の落葉樹で、その実は一般的に熟すと実が赤くなり、食べると甘味と酸味を味わうことができます。

すももの実を美味しく育てるためには、剪定が必要です。しかし、「すももの剪定はどうすればいいの?」「すももはいつ剪定するといいの?」など、すももの剪定についてお悩みのかたはいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、すももの剪定方法や剪定時期、育てる時のポイントなどについて、詳しく解説していきます。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。

すももの剪定方法と時期

剪定の仕方や剪定時期を間違えると、すももは実がつきにくくなってしまいます。すももにも、ほかの植物と同じように適切な剪定の仕方と剪定時期があります。では、すももを剪定するときにどのようなことに注意するとよいのでしょうか。

すももを剪定する時期は冬が最適!

すももは、葉で光合成をして栄養を作り出し、その栄養がすももの実にいきます。そのため、木の上の方の葉が生い茂っていると、実がなっている下の枝の葉に日光があたりません。その結果、すももの実が大きく育たなくなってしまうのです。

また、葉がある枝よりも、葉がない状態の枝で剪定するほうが作業も楽で、剪定すべき枝とそうでない枝の見分けもつきやすいです。そのため、すももの剪定は、葉が落ちて枝の状態になった冬におこなうことをおすすめします。

すももの剪定方法と手順

すももは、木全体の葉に日光があたるように、正しい順番で剪定を進める必要があります。

①木全体の葉に日光があたるように、メインとなる枝は木の中心から外に向かって伸びるように剪定する

②葉に日光をあたりやすくするために、真上に伸びた立ち枝を切る

③木の外側に向かって伸びている芽が残るように、枝を剪定する位置を決める

すももは、頂芽優性という植物の性質のため、枝の先端についている芽がほかの芽よりも先に伸びていきます。その芽が木の中心に向かって伸びて枝になると、下の葉に日光をあたらなくしてしまうおそれがあります。

すももの栽培に欠かせない作業

すももの実を大きく育てて収穫するには、選別して取り除く必要があります。すももは、注意しないとしっかりと選別することは難しいのです。

・すももの実を取り除く
すももは花が咲いた後、実をつけます。しかし、すべての実を残していいわけではありません。受粉に失敗したすももの実は、取り除く必要があります。もし取り除かないと、受粉に成功した実に十分な栄養が行き渡らなくなるおそれがあります。実を取り除くときは、間隔を10~15センチくらいを目安にしましょう。

・すももを収穫する
すももの収穫時期は、気温が高い7月から9月の初めごろです。しかし、収穫する時間帯は、涼しい早朝にするようにしましょう。すももは気温が高いと傷みやすので時間帯は注意する必要があるのです。

・すももに肥料をまく
収穫が終わると、実に栄養が吸い取られた木を癒す必要があります。ただし、このとき肥料をまきすぎないことに注意が必要です。すももは生命力が強いため、肥料が効きすぎると実が熟しにくくなるおそれがあります。

・すももを剪定する
肥料をまき終わったら、葉が落ちる冬を待ちます。そして、次の年に実が大きく育ちやすくなるように、剪定します。

すももの栽培で注意すべきは病気だけではない

すももは育てたなら、しっかりと実を収穫したいものです。しかし、育てるときにさまざまなことに注意しないと実を収穫することができないかもしれません。

すももに発生しやすい害虫の特徴と対策

すももを傷つける害虫としては、アブラムシなどがいます。代表的な病害虫であるアブラムシとコスカシバについて、それぞれの発生時期・症状・対策方法を次のようにまとめました。

アブラムシ

・発生時期:4月から5月
・症状:葉が広がらないことにより、あたらしい枝の成長が遅くなるなど
・対策方法:アブラムシ用の農薬を散布

コスカシバ

・発生時期:6月から9月上旬
・症状:幹や枝をかじって侵入し、出した糞が原因で枯れる
・対策方法: 殺虫剤をまく、表皮をめくって駆除

すももを鉢栽培する場合

すももは通常広い土地で栽培されます。実は、鉢でも栽培することができるのです。しかし、すももを鉢栽培するときに、使う鉢の大きさに気をつけましょう。

すももは小さいもので2mくらいの高さになります。そのため、鉢が小さすぎるとバランスを崩して、鉢ごと木が転倒するおそれがあります。鉢栽培する場合も、木全体の葉に日光をあてるため、すももの剪定作業が必要になりますので注意しましょう。

こんなときどうする?すももを育てるときの注意点

すももなどの庭木を自分で剪定するのが難しいときは?

すももでは立枝を優先的に剪定します。立ち枝を剪定したら、伸びている全ての枝の状態を見ていきます。枝の状態により、剪定する長さを変えるのです。剪定する部分は枝の先端部分ですが、剪定する枝の長さの目安は以下になります。

・生き生きとしている枝は、枝全体の長さの約6分の1
・生命力のない枝は、枝全体の長さの約4分の1

剪定する枝の選択や切る長さを間違えると、すももの実も大きく育ちにくくなるおそれがありますので注意しましょう。

また、すももの木は高さが大きいもので4mくらいになります。そのため、脚立などに登って作業することが必要になるでしょう。その場合、脚立から落ちてけがをするおそれもあります。

このようにすももの剪定は、枝の状態の判断など自分ですることが難しい場合もあるかもしれません。そのような場合は、業者に相談してみましょう。業者に相談することで的確にすももを剪定してくれるのではないでしょうか。

まとめ

すももの剪定は、葉が落ちて枝だけになる冬にするとよいでしょう。冬の間に剪定しておけば、春や夏になったときにすべての枝についている葉に日光があたり、大きくて甘い実が実るでしょう。

剪定以外に忘れてはならないのが、すももの実を取り除く作業です。受粉に失敗したすももを取り除くことを忘れると剪定をしっかりやったとしても、すももが育ちにくくなってしまいます。

育ちにくいと感じたら、剪定方法が間違っているかもしれません。自分では難しいと思ったら、業者に依頼することもおすすめです。業者に依頼することで、しっかりと正しい剪定をしてもらえます。

育てるのに手間がかかるすももですが、苦労した分だけ美味しい実ができたときの喜びは格別なものになるのではないでしょうか。


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