ミントの繁殖力はテロ並み!?土地をミントに支配されないための方法

2021.4.30

ミントの繁殖力はテロ並み!?土地をミントに支配されないための方法

スーッとする清涼感が特徴で、飴やガムなどによく「味」が用いられているミント。タブレットなどさまざまな商品が販売されているため、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。近年ではお菓子やスイーツなどでもチョコレートと合わせた「チョコミント」が人気となっていますね。

SNSでは「チョコミン党」といったくくりでチョコ好きがまとめられることもあります。「歯磨き粉の味がする!」と苦手な方も多かったのですが、時代がミントに追いついたのでしょうか。

そんなミントは食用以外にもアロマや漢方、それこそ歯磨き粉だったりとさまざまなジャンルで使われたりしています。ガーデニングでも人気のハーブとして取りあげられたりもします。

ですが、そんなミントは育て方を間違えるととんでもないことになってしまいます。一部のネットでは「ミントテロ」という穏やかではない言葉もあるくらいです。そこで今回は、ミントテロとはどのようなことを指し、どういった危険性があるのかを詳しく説明していきます。

ミントの繁殖力の秘密とは?

ミントがしばしば問題として取りあげられるのは、その繁殖力です。その特別に強い繁殖力で、ミントはそこに生えているほかの植物を駆逐してまで生息範囲を広げていきます。周りの植物の栄養を奪い取り成長するため、強い繁殖力を持っているとされているのです。

そのあまりにも強い繁殖力から、雑草として扱われることもあるくらいです。また、ミントは咲かせる花が「かわいくない」と評判で、花を咲かせるとせっかくの香りが弱まってしまうことからも、雑草として扱われてしまう所以なのかもしれません。

ミントはその体のどこからでも根を張ることができます。例えば生長しすぎて自重に耐え切れずに倒れてしまっても、またその倒れて地面に触れているところから根を伸ばします。つまり、ミントはどんな状態からでも勝手に増殖していきます。

また、ミントが増殖する手段は根を張るだけではありません。「こぼれダネ」という手段もとります。こぼれダネとは人間が撒いたのではなく、植物がこぼした種子が翌シーズンに芽を出して生育することです。

つまり、人間の知らないところで勝手に生息範囲を広げていくということで、「あれ?こっちの部分には植えてないのに勝手にミントが生えている……?」というような状況を招きます。こうなってくると、あとは被害が広がる一方です。気がつけばお庭いっぱいがミントまみれになっているケースもあるのです。

また、ミントは地下茎によって増えていきます。地下茎とは読んで字のごとく、地下にある茎のことです。通常、茎は地上にあり縦に伸びていきますが、地下茎は横に伸びていきます。そしてその伸びた茎から新たな葉が生えてきて地上の広範囲を覆っていきます。

ミントはこぼれダネによって地上から、地下茎によって地下からと上下からどんどん生息範囲を広げていくのです。

また、ミントの繁殖力はその交配力にもあるかもしれません。積極的に交雑します。交雑とは異種交配のことで、ミントは違う種類のミントとも平気で交配していきます。

問題はその交雑によって生まれた子ミントです。どちらかの香りを継いだり、合わさってより素敵な香りを放ったりすることなど決してなく、香りが弱くなります。人によっては「ただ繁殖力が強いだけの香りのない雑草」と言い捨てられることも。
      ミントの繁殖力の秘密とは?

『ミントテロ』とは?

ミントの驚異的な繁殖力は前章でおわかりいただけたでしょう。第2章ではそんなミントの繁殖力を逆に利用した必殺技!「ミントテロ」をご紹介します。

【お庭を支配される恐怖「ミントテロ」】

ミントテロとはインターネットを中心に流行した言葉です。とくにガーデニングを趣味にしている方にはとても大きなダメージがあるとされています。

ミントテロの被害

1.庭を支配される
ミントにはほかの植物を駆逐しながら生息範囲を広げていくという性質があることは、前章にてご紹介しました。そのミントを気付かれないうちに相手の庭に放ち、その庭をミントで埋め尽くすという恐ろしいものです。ガーデニングなどで、お庭を大事に育ててきても、ミントテロにより周りの植物の栄養が奪われてしまう心配があります。

また最終的にミントを根絶しようとするならば、除草剤を撒いたり、土壌から整え直したりしなければなりません。自らの手で大事に育てた庭を無に帰す作業というものはとてつもなくショックが大きいでしょう。

2.ミントの悪臭に支配される
単体だとさわやかな香りを漂わせるミントですが、大量に群生すると強い刺激臭に発展する恐れがあります。とくにハッカのような強い刺激臭が漂うと、近隣中に被害をおよぼしかねません。

長時間かぎ続けると体調を悪くしてしまう恐れもあるため、十分注意が必要です。そのためなるべく群生しきる前に対処して、住宅周りの被害を回避することが重要になります。

ミントテロは犯罪になる?

ミントの強い繁殖力を利用し、近隣の庭などにいやがらせをする行為が「ミントテロ」です。異常繁殖したミントは、庭で強烈なにおいを放ち刺激を与える恐れがあります。意図的にミントの種などをまいて繁殖させたのなら、いたずらの域を超え犯罪行為とみなされるかもしれません。

一件おしゃれでかわいらしい花であっても、刺激臭を放つ種類もあるため十分警戒が必要です。放置していると健康被害につながる恐れもあるため、なるべく早めに対処しましょう。
      『ミントテロ』とは?

ミントの繁殖を抑制する対策

それでは、そんな恐ろしいミントですがその繁殖を抑制する方法はないのでしょうか。ハーブの一種として、栽培を楽しみたい方もいらっしゃることでしょう。ミントは栽培方法さえ間違えなければ、丈夫で育ちやすいと言い換えることもできるので、じつはガーデニング初心者にもうってつけの植物です。

ミントが繁殖しすぎないようにする方法

1.プランターや鉢植えに植える
きちんと仕切りのあるところに植えれば地下茎の広がりにも限界があるので、ミントが広がり続ける心配はありません。こぼれダネに注意してプランターを地面の上ではなく、アスファルトやコンクリートの上に置いておけば安心でしょう。

どうしても庭植えをしたいのならば、土中にレンガやブロックなどで仕切りを作るようにしましょう。

2.花を摘む
花を摘むことによって、種をつけるのを防ぐことができます。種さえつかなければ、こぼれダネの心配はなくなります。

また、ミントは花を咲かせると葉や茎が硬くなって香りが落ちてしまいます。ミントの香りを楽しみたい方は、つぼみの段階で花を摘み取ってしまいましょう。

花を咲かせる直前にミントは香りが一番強くなります。それに加え、花を摘んだ部分からまた葉が生えてきます。人によっては花を積み続けた方が、メリットがあるといえるでしょう。
      ミントの繁殖を抑制する対策

増えすぎたミントの活用方法

増えすぎて困ってしまう印象をミントに感じてしまっていると思いますが、そんなミントは活用方法がたくさんあります。この章ではそんなミントの活用方法をご紹介します。

ハーブティー

代表的なミントの使用方法といったらハーブティーではないでしょうか。摘み取った葉をポットに入れて、熱湯を注ぎ3~5分ほど蒸らします。ミントには6大効能といわれる効能があります。

1.健胃作用
ミントに含まれるメントールが暴飲暴食による胃もたれや胸焼けによる嘔吐、下痢などの症状を抑えて、胃腸の働きを整えてくれます。ただしあまりに大量にミントを摂取してしまうと、体調に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意しなければなりません。

2.口臭予防
ミントの殺菌力が口臭の原因となる物質を除去してくれます。ミントを直接摂取するのではなく、お茶にしたりして飲みやすくするのが効果的です。

3.リラックス
ミントはドーパミンの濃度を高める効果があり、これによってリラックス効果をもたらしてくれます。気持ちを落ち着けたり、うつ病などの症状によいとされたりしています。

4.鎮痛作用
ミントには麻痺作用や抗菌作用などがあり、それが鎮痛作用をもたらすといわれています。虫歯や歯痛、頭痛を和らげてくれる効果があります。

5.安眠効果
上記でも説明したリラックス効果から、安眠をもたらすといわれています。口にするだけでなく香りを嗅ぐだけでも効果があります。ただしミントの香りが強すぎると、反対に睡眠を妨げる原因となりかねませんので、活用する際はミントの種類に気を付けましょう。

6.冷え症改善
身体の内側から温めてくれて、保温や発汗作用があります。体の機能を正常化させて血液の循環をよくしてくれる働きがあります。
      増えすぎたミントの活用方法

ミントバス

洗ったミントを湯船に浮かべて揉み出すと、ミントバスになります。ミントの効果は香りを嗅ぐだけでも体に作用するといわれていて、お風呂の湯気とともに吸いこめばリラックス効果が期待できることでしょう。

虫よけ、消毒に

ミントを煮出したものを、さまして植物にかけるとその香りと成分を嫌って虫よけになります。また消毒に使うこともできます。ミントはさまざま方法で活用することができます。身体によいことも多いので、大量にできてしまったものでも捨てずに活用しましょう。
      増えすぎたミントの活用方法

ミントだけではない!繁殖力に要注意の植物3選

繁殖力が強く、庭を支配しようとしてくる植物はじつはミントだけではありません。ここではそんな要注意植物をご紹介していきます。

ワルナスビ

こういう要注意植物で筆頭に上がるのが「ワルナスビ」です。ナス科の植物で、トマトのような実がなっているのが特徴です。ミントのように地下茎で生息範囲を拡大していきます。ナスビという名がついていますが、実には毒があるため人間は食べることができません。

除草剤が効きにくく、根から引っこ抜くというのが駆除方法です。ですがこの根が千切れやすく、千切れた根は新たな株となりまた繁殖し出します。また、抜く際には葉も茎も棘があるため注意が必要です。

ミント同様、「ワルナスビテロ」なる言葉がありますが、ミントと違いワルナスビテロは実を食べた鳥の糞などで空を飛んでも範囲を拡大させていきます。この結果、ご近所中がワルナスビだらけになるというミントよりもさらにひどい被害を引き起こします。
      ミントだけではない!繁殖力に要注意の植物◯選

ドクダミ

よく学校や裏山に生えていたのを見たという方も多いのではないでしょうか。ドクダミはミントと違い可愛らしい花を咲かせますが、臭いは苦手としている方が多いです。

ドクダミは切ると白い汁が出てきて、それがより臭いといわれています。「ドクダミ茶」にする人もいるようですが、それでも好んで口にする人は少数だといわれています。大量に生えるとドクダミは強い刺激臭を放つため、大量発生する前に対処しましょう。

タケ

漢字で書いた方がなじみ深いでしょうか。竹。こちらも地下茎で成長していきますが、その地下茎の威力が半端ではありません。

また、成長速度も尋常ではなく、地下茎は1年で8メートルも伸びるといわれています。地上部分に関してはピーク時で1日に1メートルも伸びます。こういったタケによる害は「竹害」と名付けられ、ご近所トラブルのひとつとなっています。

高く成長しすぎると、自分で切り倒すのも困難です。伐採する費用が余分にかかってしまうことになってしまうかもしれないので、竹も群生する前に伐採する必要があります。切り倒す作業は、危険が伴う作業になるため、竹の駆除を適切に行えるプロに任せるのが最善ではないでしょうか。
      ミントだけではない!繁殖力に要注意の植物◯選

まとめ

このように、ミントをはじめとして多くの植物がわたしたちの常識を超えた繁殖力で勢力を拡大していきます。正しい知識を持たず、軽い気持ちで植物を育て始めると、予想外の事態に陥ってしまってにっちもさっちもいかなくなってしまうでしょう。

きちんと植物の生態を把握して、事故の責任の及ぶ範囲で栽培しましょう。そうすれば、ミントのようにさまざまなメリットを植物は私たちにもたらしてくれます。

もしミントや、5章で紹介した植物たちのように大量の勢力がお庭を覆ってきたら、無理に自分で対処しようとせずに、プロの草刈り業者に相談した方がよいでしょう。当サイトでしたら多くの業者が登録しています。きっとあなたに最適な業者が見つかることでしょう。

草刈りの依頼をできる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「草刈り」をご覧ください。

面倒な草刈りはプロに!

草刈り・芝刈り 最短 即日対応

※対応エリアや加盟店によって変わります

草むしりは面倒だし時間がない…そういって草刈りをしないでいるとどんどん草木が生長し作業が大変になってしまいます。面倒な作業はプロにお任せください。丁寧かつスピーディーな対応で安心です!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

草刈り・芝刈り・草むしり・防草対策、草刈りのことはなんでもお任せください。

草刈り 180円/㎡~
草刈りのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

草刈りの記事アクセスランキング

草刈りの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧