マルチングには6つも効果が!防草に役立つ張り方教えます

2021.4.30

マルチングには6つも効果が!防草に役立つ張り方教えます

家庭菜園の流行により、自宅の畑や庭などで作物を育てている人も多いのではないでしょうか。しかし作物を育てるにあたって苦労したことがあるかと思います。なかには「知らないうちに作物が腐ってしまった」、「雨が降って畑が荒れてしまった」などのような失敗をした人もいるはず。そんなときはマルチングという方法がおすすめです。

マルチングをすることで、作物にとってさまざまな良い影響があります。今回はマルチングで得られる効果とその種類などを取り上げます。

マルチングの6つの効果

農業などでよく利用されるマルチングという作業があります。マルチングとは、畑などの作物をビニールや腐葉土で覆うことです。この方法をすると作物や土に良い影響があるため使用されています。マルチングをすることによる効果はこちらです。

土の乾燥を防ぐ
作物を覆うことで日光などによる土の乾燥を防ぎます。

急激な温度変化から守る
外が急激な温度変化をした場合でも、マルチングをしていれば内部の温度変化を抑えることができます。

土が硬くなることを防ぐ
水やりでは土が硬くなることはありませんが、大量の雨が降って直後に日差しが増すなどのことが起きると土が固まってしまいます。それを防ぐことができます。

土の流出を防ぐ
雨などで土が流出してしまうことがあります。マルチングをすることで土が流れてしまう危険を回避できる可能性があるのです。

雑草が生えにくい
土に炭素率が大きな有機物を混ぜると、ビニールで密閉することで窒素飢餓という現象を起こし雑草が成長するのを抑える働きがあります。

作物が腐りにくい
水やりをするときに跳ね返った泥が作物に付くと、作物が腐ってしまうことがありますがマルチングをすると腐りにくくなります。

このようにマルチングによる良い効果がたくさんあります。そのため農業などでもマルチングは多く使われています。農業で使っている畑などにビニールが敷かれているのを見たことはありませんか。その畑のビニールこそマルチングの方法のひとつです。ビニールの他にはどのようなマルチングの方法があるのでしょうか。
      マルチングの6つの効果

マルチングの種類

マルチングの種類にはどのようなものがあるかご紹介します。

ビニール

ビニールのマルチングはポリエチレンの素材を採用したものが多いです。しっかり張ることで雨風などに対する耐久性が高いのが特徴です。耐久性が高いですが、長い間使い老朽化したときにはビニールはゴミになります。ゴミを放置しておくことは土壌汚染につながりますから気を付けましょう。ビニールにもともと穴が空いているマルチング専用のものがあります。

また、使用するビニールの色によって効果に違いがみられます。ビニールの色別の効果はこちらです。

・白色マルチ
土の温度上昇を抑えます。

・黒色マルチ 
土の温度上昇を促します。しかし温度が高くなりすぎて中の作物の葉焼けをすることがあります。

・透明マルチ
もっとも土の温度上昇を促します。

・銀色マルチ
土の温度を安定させます。アブラムシを防御する働きがあります。

ビニールの色によって温度の管理の状態が違うことがわかります。また特別に発生しやすい害虫を防ぐこともできるようです。そのため作物に適したビニールの色を選ぶことが必要になります。

そのほかには、反射マルチと呼ばれるビニール製のものがあります。作物はウイルスによってモザイク病という症状が出ることがあります。モザイク病は一度かかると治らずに症状が進行していくしかありません。斑点が出る症状でひどいときはそのまま枯れてしまいます。

反射マルチはビニールの反射によって、モザイク病を運んでくるアザミウマなどの害虫を寄せ付けない効果があります。
      マルチングの種類

腐葉土

腐葉土のマルチングは土の温度上昇を抑える効果があります。ビニールと違い時間が経つと土に分解されるため、土壌改良という効果が期待できるのです。しかし虫のすみかになることがあります。コガネムシの幼虫などの害虫を呼び寄せることがあるため注意しましょう。

腐葉土は自分でつくることができます。腐葉土の作り方はこちらです。

①大きな穴を掘ります。
②穴に落ち葉を入れます。
③ビニールシートなどで雨水が中に入らないようにします。
④1か月ほど放置し、土と米ぬかを入れて混ぜます。
⑤定期的に上下をかき混ぜながら、3か月~半年で完成です。

このようにして腐葉土を作れます。長い間作物を育てる場合は、腐葉土を購入するとその分コストがかかります。この方法だと米ぬかを買い足す程度で済みますから、低コストで腐葉土を使用することが可能です。

ワラ

昔から使われている方法で温度を保温することに優れています。また腐葉土と同じように土に分解され土壌改良の効果があります。スイカやメロンなどのツルがある作物は、ツルがワラに巻きつくことで風などの影響を受けにくくする役割があるのです。ワラは手に入りにくいと思うかもしれませんが、ホームセンターで売られていることがあるようです。

バークチップ・ウッドチップ

バークチップとはマツの樹皮を砕いたものです。市販されていますし、インターネットで購入することもできます。チップのマルチングは急激な温度変化から守る効果があります。こちらも土に分解され土壌改良できます。チップは軽いですが、風などによって飛ばされることは少ないです。

またバークチップやウッドチップなどは見た目がきれいです。庭の家庭菜園などで見た目にもこだわりたい人にはおすすめになります。チップは色味が強いためほかのマルチングよりも鮮やかになるでしょう。このような使い方ができるため、作物を育てる以外でも園芸などのガーデニングに利用されることもあります。

このほかには、雑草マルチとよばれる雑草を使ったマルチング方法も存在します。マルチングとしての効果がみられる場合があります。しかし使う雑草に種が付いていると、土から雑草を生やしてしまうことになりますから注意してください。手軽にマルチングを行いたい場合には試してみてもよいでしょう。

マルチングにはこのような種類があります。種類によって細かな効果がプラスされていて、より育てる作物に合ったマルチングが選ぶことが可能です。そこまでこだわりがない場合は手に入りやすいものを使ったマルチングを試してみてはいかがでしょうか。

これまでマルチングの種類や種類別の効果について知りましたが、実際にマルチングをする場合どのようにすればよいのでしょうか。その張り方をみてみましょう。
      マルチングの種類

マルチングの張り方

マルチングの張り方をご紹介したいと思います。マルチングの種類別の張り方はこちらです。

ビニールマルチ

①畝を立てる。

②畝の横をあえて少し掘っておきます。

③畝の端とビニールの端を合わせる。このとき後からビニールに土をかけるため少し余裕を残しておきます。

④余裕を残した場所に道具を使って上から押さえます。市販されている杭などで仮止めをしておくと楽にできます。

⑤畝からはみ出した部分のビニールの仮止めを外し、上から土をかけます。(道具は土をならすトンボのように幅のあるものがやりやすいです。)

⑥畝の横の部分も同様に土をかけていきます。(このときビニールがピンとなるように張った状態でビニールに土をかけます。)

⑦逆側の畝の端までこの作業を続けます。ビニールの中心が畝の中心とずれないように気を付けてください。

⑧逆側の畝の端まで作業が進んだら、ビニールの余裕を残してビニールをはさみなどで切ります。そしてこちらも土をかけます。

腐葉土マルチ

市販されている腐葉土を用意します。使用したい畝の上に腐葉土をまきます。このとき腐葉土の厚さは3cm~4cmほどがよいです。

ワラマルチ

使用したい畝の上にワラを敷きます。ワラは細長く硬いため、作物の芽が生えてくる部分などをつくりにくいです。気にせずワラを敷いたあとにその部分だけはさみなどで切る方法をおすすめします。またワラは重なりにくく敷いたときボリュームが出やすいです。10cmほどの高さになることも普通ですから、分厚いと思っても気にしなくて大丈夫です。
      マルチングの張り方

バークチップ・ウッドチップマルチ

使用したい畝や部分に敷き詰めるようにチップを敷いていきます。敷いたとき多少の厚みが出ても構いません。5cmほどの高さで敷き詰めるとよいです。

またバークチップやウッドチップを使った方法には、雑草が生えにくい効果もあります。これはチップが隙間なく敷き詰められることで雑草の成長を阻害するためです。

マルチングの中でもビニールを使った方法はほかに比べて手順が多いようです。しかしそれは難しいものではなく、だれでも簡単に行うことができる内容です。行う際は道具を揃えておきましょう。

基本的にマルチングの素材を敷き詰めることが多いです。とても簡単ですが、マルチングをする際には注意すべきこともあるようです。次の章でみてみましょう。

マルチングの注意点

マルチングをするときには注意点があります。注意点を知ったあとでマルチングを行うようにしましょう。注意点はこちらです。

雨などで土が湿っているときに行う
マルチングをするときに地面が乾燥していると、本来の温度の保温効果などが出にくいです。雨上がりなどで湿っているときに行うのがよいです。大雨などの場合は少し乾くのを待ってから行いましょう。

あとから作業を加えにくい
マルチングをするとあとから作業を加えにくいです。あとからすぐ作業には肥料をまくなどの作業があります。マルチングをする前にこれらの作業は終えてから行うようにしましょう。

堆肥を混ぜ込む
これはマルチングをして年月が経ったときに行うことです。有機物の分解が進んでいるため、時間が経ったら堆肥を混ぜ込む必要があります。

水をやりすぎない
水やりをしすぎると作物が腐りやすくなります。マルチングによりある程度水分を保つことができますから、やりすぎず適度な水やりを行いましょう。

コストを考える
マルチングはさまざまな効果がありますが、使用する面積によってかかるコストをはじめに計算しておきましょう。また腐葉土やチップなどは、あとから追加でまく必要があることを知っておくと計算を間違えにくいです。

マルチングははじめにしっかりと土や作物を覆ってしまうため、あとから作業を行う際はやりにくいことがあります。優先順位を立てておくことが必要かもしれません。またマルチングの効果を考えず通常通り作業してしまうと、せっかくの効果が逆効果になることもあるようです。マルチングを失敗しないためにおさらいしておきましょう。
      マルチングには6つも効果が!防草に役立つ張り方教えます

まとめ

庭や畑などでなにか作物をつくる際には、その作物にとってよい環境を作ってあげることが大切です。マルチングはその点でいくつも効果がありおすすめです。

ビニールタイプのマルチングの張り方はやり方を聞かないとわからないという人がいると思いますが、やり方自体はシンプルでだれでもできるものです。専用の道具を用意して丁寧に作業すれば大丈夫です。ビニールタイプは、年月が経つとビニールはゴミになるため処分することは忘れないようにしましょう。土壌の汚染につながることがあります。

マルチングはその効果が高いため、本来の水やりなどの作業をやりすぎてしまうと逆効果な場合があるようです。マルチングによって省かれた作業を行わないよう注意しましょう。マルチングは便利な点が多いですが、一度マルチングをしてしまうと後から手を加えることがしにくくなりますから、その点も注意が必要です。

草刈りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「草刈り」をご覧ください。

面倒な草刈りはプロに!

草刈り・芝刈り 最短 即日対応

※対応エリアや加盟店によって変わります

草むしりは面倒だし時間がない…そういって草刈りをしないでいるとどんどん草木が生長し作業が大変になってしまいます。面倒な作業はプロにお任せください。丁寧かつスピーディーな対応で安心です!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

草刈り・芝刈り・草むしり・防草対策、草刈りのことはなんでもお任せください。

草刈り 180円/㎡~
草刈りのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

草刈りの記事アクセスランキング

草刈りの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧