田んぼの雑草に要注意!豊かな実りを守るために今からできる対策

2021.4.30

田んぼの雑草に要注意!豊かな実りを守るために今からできる対策

植物を育てるうえで注意しなければならないもののひとつに「雑草」があります。どこからともなく急に生えてきて、大切な植物の成長に大切な養分を横取りしていきます。ガーデニングや家庭菜園をしている方のなかで、頭を悩ませている方も多いと思います。

そんな雑草ですが、じつは田んぼにも生えることをご存知でしょうか。水面から稲だけが頭を出している印象の強い田んぼですが、いったいどのような雑草が生えているのでしょうか。今回は、そんな田んぼの雑草についてのお話です。

田んぼに生える雑草『水田雑草』とは?

田んぼの雑草には「水田雑草」という名前がついています。読んで字のごとく水田に生える雑草のことなのですが、その種類はなんと約200種にも及ぶといわれています。

大きく分類すると「一年生雑草」と「多年生雑草」に分けることができ、そこからさらに「イネ科」や「広葉」などと細分化されていきます。

【一年生雑草】

一年生雑草とは、毎年新しい種子により発芽し、生長する雑草のことを指します。イネ科はノビエ。広葉だとコナギやアゼナ、ミゾハコベなどがあります。

【多年生雑草】

多年生雑草は一年生雑草と同じように種子で発芽、生長します。一年生雑草と違うところは、地上に生えている部分が一年で枯れてしまいますが、翌年にはまた同じ場所から生えてくるところです。これを『宿根性』といい、地下に根を張り、その根が生き続ける性質です。なかには地下茎が伸びていき、どんどん繁殖していくものもいます。

イネ科はアシカキ、キシュウスズメノヒエ。広葉にはセリ、ヒルムシロなどがあります。また、多年生雑草にはカヤツリグサ科というものもあり、クログワイやイヌホタルイなどが該当します。
      田んぼに生える雑草『水田雑草』とは?

代表的な水田雑草

田んぼの雑草にも多くの種類があることがおわかりいただけたかと思います。そのなかでも、代表的なものをこの章ではご紹介したいと思います。

【タイヌビエ】

一年生雑草、イネ科のタイヌビエは水田で最も代表的なノビエといわれています。ノビエとは稲と形態がよく似ている水田雑草で、穂をつけるまでは見分けるのがとても難しいです。

生育量がとても多く、養分や光を稲から横取りして生長を妨げます。そのため、このノビエの近くに育った稲は他の稲に比べてつける粒数が少なく、またひとつひとつが小粒になってしまいます。また、ノビエが大量にある田んぼの稲は斑点の付いた斑点米の発生が多い傾向があることも報告されています。

【クログワイ】

多年生雑草、カヤツリグサ科のクログワイは「地下茎」と「塊茎」の2段階から生長するという厄介な水田雑草です。一旦水田への侵入を許してしまうと、茎の生命力が強く防除が難しいといわれています。

一度の除草剤散布では駆除できないことも多く、防除対象雑草の中でも特別厄介な存在として挙げられるほどです。田んぼによってはクログワイの発生によって半分にまで収穫量が落ちたという報告もあります。
      代表的な水田雑草

厄介な水田雑草『ヒエ』の特徴

数多い田んぼの雑草の中でも、農家の方が口を揃えて厄介だと言うのが「ヒエ」です。前章でも挙がったタイヌビエもヒエの一種です。

稲と見分けるのが難しいため、つい見逃してしまいます。そうなるとぐんぐん生長し、稲の生長を阻害します。大きくなってしまうと防除もほぼ不可能になってしまいますので、手遅れになる前に手を打つ必要があります。

ヒエはカメムシの温床になるので虫害を稲にもたらす点も厄介です。とくに「斑点米カメムシ類」というカメムシは稲の穂の汁を吸って、米の品質を著しく損なわせます。この被害に遭った米は斑点ができてしまう「斑点米」になってしまい、商品としての価値を失ってしまいます。

稲をこのような外から守るためには、ヒエをしっかりと防除する必要があります。

ヒエの生長・発生を防ぐ方法

厄介な田んぼの雑草、ヒエの生長・発生を防ぐために何ができるのでしょうか。大切なのは「水質管理」です。

水質の管理が悪いと除草剤が効きにくいです。ヒエを撃退するためにもしっかりと水質管理をして除草剤の効果を余すことなく発揮させましょう。

【代かき】

水質管理を徹底するには『代かき(しろかき)』を丁寧にする必要があります。代かきとは、田んぼに水を入れて土を細かく砕いて平らにする作業です。田んぼの水漏れを防ぎ、イネの生長のムラを減らす効果があります。かつては牛や馬を使っていたようですが、現代ではトラクターを使うことが多いです。

【あぜの管理】

あぜの管理も必要です。あぜは十分な高さがあるか、ひびが入っていないかを管理しましょう。また、水口や水尻にも不備があると水漏れを起こしてしまいます。きれいな田んぼを作るために隅々まできっちりとした田んぼを作るようにしましょう。
      ヒエの生長・発生を防ぐ方法

まとめ

いかがでしたでしょうか。田んぼの雑草は昔からの農家さん以外ほとんど気にかけていなかった方ばかりだと思います。ですが、これからお米を作っていくにあたってとても厄介な障害となります。

今回ご紹介した以外にもたくさんの水田雑草が存在しています。防除に困ってしまった場合は、ただ除草剤を撒くだけではなく、雑草処理のプロに相談してみるのもよいかもしれません。当サイトをご利用いただければ、あなたの求める業者がすぐに見つかるはずです。

草刈りの依頼をできる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「草刈り」をご覧ください。

面倒な草刈りはプロに!

草刈り・芝刈り 最短 即日対応

※対応エリアや加盟店によって変わります

草むしりは面倒だし時間がない…そういって草刈りをしないでいるとどんどん草木が生長し作業が大変になってしまいます。面倒な作業はプロにお任せください。丁寧かつスピーディーな対応で安心です!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

草刈り・芝刈り・草むしり・防草対策、草刈りのことはなんでもお任せください。

草刈り 180円/㎡~
草刈りのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

草刈りの記事アクセスランキング

草刈りの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧