草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

2021.4.30

草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

広いお庭や敷地をもっている人にとって、雑草は悩みの種ですね。草刈りの作業が大変なので、「いっそ草刈機を購入してはどうか」と思うこともあるでしょう。草刈機を使えば大量の草をサクサクと刈り取ることができてとても楽そうです。

しかし、一方で草刈機の安全性が気になるという人もいるでしょう。そこで、このコラムでは草刈機に潜む危険性と、草刈機を安全に使うためのポイントを解説します。安全を確保しながら雑草を処理する方法もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

草刈機を安全につかうために:まずは服装・保護具をそろえよう

草刈機は、円形の刃が高速で回転することで草を刈り取ります。この刃に触れてしまうと大けがにつながるおそれがあることはもちろんですが、草刈機の危険性はほかにもあるのです。

草刈機で刈った草はそのままあたりに飛び散ります。細かい草の破片でも目に入った場合、失明するほどの大けがになることもあるのです。また、刃が石などの硬いものにぶつかったときには、その石や刃の欠けた破片が飛んでくることもあります。草刈機の刃にあたってはねた飛び石は、車のガラスを割ることもある危険なものです。

そのような危険から身を守るために、草刈機は安全に十分な配慮をした装備を身につけて扱いましょう。どのような服装や保護具が必要になるのか、おもなものをあげていきます。

・ヘルメット、保護帽
・保護メガネ
・フェイスシールド
・耳栓、耳当て
・露出のない服
・保護手袋
・すねあて
・安全靴

ヘルメットや保護メガネ、フェイスシールドは飛んでくる小石などから頭部や目、顔を守ります。エンジン式の草刈機は非常に大きな騒音がしますので、耳栓をつけるのがいいでしょう。耳当ては耳たぶを小石などからガードする効果もあります。

草刈りはできるだけ露出のない服装をしましょう。手袋は通常の軍手などではなく、刃物にある程度耐えられるステンレスやガラス加工がされた保護手袋を使用します。通常の軍手は草刈機の整備中などに繊維が巻き込まれることがあり、危険です。

草刈機は足元付近で使用しますので、足はもっとも飛び石や刃があたる危険が大きな部分です。鉄板などが入ったすねあてや安全靴を使用し、足を守りましょう。

草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

キックバックがとても危険!予防法を知って草刈機を安全に使おう

飛び石は保護具を身につけることである程度被害を防ぐことができます。しかし、もしも草刈機の回転している刃に体が触れてしまうようなことがあれば、どんな保護具を身につけていても非常に危険です。

気をつけていれば大丈夫だろうと思うかもしれませんが、そう簡単にもいきません。草刈機を日ごろ扱い慣れているプロでさえ草刈機でけがをすることがあり、最悪は死亡する事故も発生しているのです。草刈機の扱いが難しいのは、キックバックという現象が起こるからです。

キックバックとは

キックバックは、草刈機の刃が切れない硬いものにぶつかったとき、その反動で草刈機全体が持ち手を中心に回転し、刃が使用者に向かってくる現象です。高速で回転する刃は硬いものにぶつかると非常に強い力で素早く跳ね返るので、コントロールするのはほぼ不可能になります。使用者は抑えることもよけることもできない危険な現象なのです。

キックバックを起こさないために

キックバックを起こさないように使用するには、正しい使い方を知っておく必要があります。草刈機を安全に使用するために守るべきポイントを紹介しておきます。

●キックバックゾーンを使わない

草刈機の刃には、ここにものをあてるとキックバックが起こりやすい、キックバックゾーンというものがあります。円形の刃を時計に見立てたとき、12時から3時までの範囲と、6時から9時までの範囲がキックバックゾーンです。

キックバックゾーン以外の位置は刃の動きが草刈機の持ち手方向に働きますので、硬いものにぶつかっても抑えることができます。しかしキックバックゾーンは力が外側に向くため、反発する力を抑えることができないのです。

●右から左へ動かす

草刈機は刃を左右に振りながら草を刈っていきますが、草を刈るのは草刈機を右から左へ振るときにしましょう。左から右へ振るときに刈ると、キックバックゾーンを使うことになってしまいます。刃を左から右へ戻すときには、刃になにも触れさせてはいけません。

●ハーネスを装着する

草刈機を腕だけでもとうとすると刃と使用者との距離が近くなり、キックバックが起こったときの被害が大きくなりやすいです。ハーネスを正しく装着して肩から草刈機を下げて支えるようにすると、刃との距離を保ってキックバックで跳ね返った刃が使用者に届きにくくなります。

●腰より上で使わない

草刈機は刃が腰より下の位置で使います。高くあげすぎると使用者に負担がかかり、バランスを崩して周りの木や構造物などにぶつけやすくなるのです。

草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

●刃のメンテナンス

キックバックは刃が切れないものにあたったときに発生します。切れ味の悪い刃を使っていると、草を切ることができずにキックバックが起こりやすくなります。草刈機の刃は定期的にメンテナンスをして切れ味を保ちましょう。

●人がいる場所で使わない

キックバックで反発した刃はどこへ飛んでいくかわかりません。そのため近くに人がいる場所では草刈機を使わないようにしましょう。また、草刈機を使っている人に近づくのも大変危険です。草刈機は動作中オートバイのような非常に大きな音を鳴らしますので、人が近づいても気づかないのです。

●安全装置のついた草刈機を使う

草刈機のなかにはキックバックゾーンがものに触れないように安全カバーがついたものや、キックバックが起こったことを感知して自動的に刃の回転を止める自動ブレーキがついたものがあります。そのような安全装置がついた草刈機であれば、扱いになれていない人でもある程度安心して使うことができるでしょう。

ナイロンコードタイプの草刈機の利用もおすすめ

ナイロンコードタイプのものは比較的安全に使える草刈機です。これは草刈機の草を刈り取る部分に鋭利な刃でなく、ナイロン製のコードを取りつけたものです。このコードを高速で回転させ、草をたたき切るようにして刈り取ります。

ナイロン製のコードには柔軟性があるので硬いものにぶつかっても曲がるだけで、草刈機自体が反発するキックバックは発生しません。安全に使える上、周りに硬いものがあるような場所でも使用することができます。ただし、飛び石は通常の草刈機と同様に発生するおそれがありますので注意しましょう。

もしもトラブルが起こったら?草刈機の安全な使用には危険予知も大事

草刈機を安全に使用するには、草刈機を使う上でどんな事故が起こりうるのかを知り、対策をしておくことが大切です。草刈機に潜む危険と、その対策を解説します。

小石などが勢いよく飛んでいくかも

草刈機の刃は反時計回りに回転し、草を刈るときには刃の左側を使って刈ります。もしも刃に小石や空き缶などの障害物があたった場合、その障害物は使用者に向かって勢いよく飛んでくることになるのです。雑草が茂っているとどうしても小石などは見えにくいため、草刈機での作業をする前によく確認して除去しておきましょう。

地面ぎりぎりの位置ではなく、地面から数cm上から膝の間くらいの高さで使用するのが安全です。膝よりも上で使用すると、飛び石が顔まで届く危険性が高まります。また、ほかの人を巻き込まないために、あらかじめ人がいないことを確認したり、ガードを設置したりといった配慮をしておきましょう。

刃に草が絡まったらどうする?

刃とカバーの間などに、草やひもなどが絡まって回転が止まってしまうのはよくあるトラブルですが、このとき決してエンジンをかけたままその絡まったものを取り除こうとしてはいけません。取り除いた瞬間に刃が回転し、手が触れて大けがを負うおそれがあります。

刃が止まってしまったときには一度エンジンを切り、完全に停止していることを確認してから絡まったものを取り除きましょう。

草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

転んでしまう可能性もある

草刈機を使用中に転んでしまうと、刃に体が触れて大けがをするおそれがあり大変危険です。地面がぬかるんだ場所や斜面などで草刈機を使用する場合は、事前に足場を設置したり、足元が安定するようにスパイクのついた靴などを履いたりといった対策をしましょう。

また、転んでしまっときの被害を最小限に抑えるには、ハーネスをしっかりと装着しておくことが大切です。転んだ拍子に草刈機を手から放してしまった場合、ハーネスを装着していないと刃が体に触れる確率が高くなります。ハーネスを装着していれば刃と体との距離が一定に保たれるため、大きなけがをする確率が下がるのです。

草刈機の安全な利用についての講習もある

草刈機は誰でも使うことができる道具ですが、人が死亡する事故が起こることもある危険な道具でもあります。それはたとえプロであっても同じです。

労働者の安全や健康を守るための法律である労働安全衛生法では、業務で草刈機を扱う従業員に約6時間の安全講習を受けさせることを事業主に対して義務づけています。これに違反して講習を受けさせずに、従業員に草刈機を使わせた事業主は懲役や罰金などの処罰を受けます。

つまり草刈機は安全な使い方を学ばなければ使えないと法律で決められているくらい、危険なものだということです。もしも草刈機を使おうと思っているのなら、一度本当に必要かどうか考え直してみることをおすすめします。

草刈機の安全な使用には事前の準備が重要!危険を予知して対策しよう

「そうはいっても、手で草刈りや草むしりなんてやってられない!」という人もいるでしょう。そんな場合は、草刈り業者を利用してみてはいかがでしょうか。草刈り業者はお庭などの雑草をきれいに処理してくれます。

草刈機を使った後には散らばった草の残骸を片付けるのも大変な作業ですが、草刈り業者ではそのような後処理もきっちりしてもらえます。わざわざ危険をおかして自分で草刈りをしなくても、草刈り業者に任せれば簡単に雑草を片付けられるのです。

業者に依頼することや、近所の業者を探すのが面倒だというなら、ぜひ生活110番を活用してください。生活110番では草刈りに対応しているお近くの業者を検索することができます。料金もひと目で確認できますので、いくつもの業者を比較検討するのも簡単です。

電話やメール、LINEで24時間無料で相談を受け付けていますので、気になる業者があれば気軽に相談してみてください。業者の紹介ももちろん無料です。

まとめ

草刈機はプロでも死亡する事故が起こる大変危険な道具です。使用する際には体を保護する装備を身につける、あらかじめ作業場所の障害物を取り除く、足場を確保するなどの対策が不可欠です。

草刈機がこれほど危険なのは、キックバックという現象が起こるからです。草刈機の刃が使用者に向かって跳ね返ってくるキックバック現象を予防するには、草刈機の安全な正しい使い方を学んでおく必要があります。

それほどに危険な草刈機の使い方をマスターしようとするよりも、草刈り業者を利用して雑草を片付けてもらうほうがスマートで効率的な解決策でしょう。業者に任せてしまえば雑草のわずらわしさからも、草刈りの苦労からも解放されます。

業者の探し方がわからない場合には、生活110番を利用してみてください。最適な草刈り業者がきっと見つかるでしょう。


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