ツユクサが生えてくるようになると、除草の作業が大変ですよね。毎年しっかりと草刈りをしたり、除草剤なども使ったりして駆除しているのに、どうして毎年生えてくるのかと途方に暮れている人もいるかもしれません。
じつは、ツユクサは除草剤が効きにくい、手ごわい雑草なのです。そこで、ツユクサの特徴と駆除が難しい理由を解説します。このコラムを読めば、ツユクサを効果的に駆除する方法と、二度と生えてこないようにする対策がわかります。
目次
地下に花が咲く!?ツユクサに除草剤が効きにくい原因とは
ツユクサは日本中に分布し、春から夏にかけて発生する雑草です。雑草のなかでも繁殖力が非常に強く、駆除が難しい種類でもあります。ツユクサの茎は地面を這うように横に伸び、伸びた茎の節から新たに根を生やして繁殖していきます。そのため、草むしりで根を抜き取っても地面を這う茎が残っていれば、根が再生して成長してしまうのです。
また、ツユクサは寿命が長く、地中の深いところからでも芽を出すことができるという、特徴があります。ほかに、除草剤をまいてもツユクサの種がある深いところまで届かず、効果を十分に発揮できないことがあるのです。
ツユクサのなかでもとくにマルバツユクサは、除草剤で駆除しても再び発生してしまうということがあります。マルバツユクサは、閉鎖花とよばれる花を地面のなかで咲かせ、地上だけでなく地中でも種を付けます。除草剤で地上に出ている部分を駆除しても、この地中の種が残っていることでまた生えてきてしまうのです。
ツユクサを駆除するためには地上の茎だけでなく、地下の根や種も徹底的に枯らせてしまう必要があります。次に、ツユクサを駆除する効果的な方法を解説します。
ツユクサを除草剤で枯らすには
非常に手ごわい雑草であるツユクサを除草剤で駆除するには、複数の除草剤を組み合わせて使うのが効果的です。除草剤には、すでに生えている雑草にかけることで枯らせる茎葉処理型と、土壌にまくことで種の発芽を阻害し、雑草が新たに生えるのを防ぐ土壌処理型があります。
今生えているツユクサは、茎葉処理型の除草剤を使って駆除します。そのあと土壌処理型の除草剤を使って、地中に残っている種が発芽するのを防ぐという方法がいいでしょう。
ツユクサは地面を這う茎が残っていれば再生しますので、茎葉処理型の除草剤をまんべんなく散布するのがポイントです。土壌処理型の除草剤は、水分に溶けて地中に浸透していきますので、雨のあとに散布するとより効果的です。
また、茎葉処理型の除草剤には、除草剤をかけた部分だけに効果がある接触型と、接触した部分から成分が吸収されて雑草全体に効果を発揮する移行型とがあります。除草剤の効き目が根まで浸透する移行型であれば、マルバツユクサの閉鎖花もしっかり枯らせることができるでしょう。
ツユクサに使う除草剤を選ぶときの注意点
除草剤を使用する際には、安全面も気になるところでしょう。枯らしたい雑草以外の植物にも影響が出てしまっては困りますね。そうならないようにするには、選択性の除草剤を使用しましょう。選択性の除草剤は、効果がある雑草が限定されていて、駆除したい雑草だけを枯らせることができるのです。
また、除草剤には農薬登録されているものと、登録されていないものがあります。農薬登録された除草剤は、検査を受けて農薬取締法の基準をクリアしていますが、登録されていない除草剤はそうではありません。そのため、農薬登録のない除草剤は、周りに農作物などのない場所の使用に限られます。
農薬登録のある除草剤にも、農耕地用と非農耕地用とがありますので注意しましょう。農耕地用の除草剤は農家などでも使用できる安全な除草剤ですが、非農耕地用の除草剤は農作物のない場所でしか使用できません。
農作物には農家で育てている野菜など以外にも、一般家庭で育てられている家庭菜園や花壇、植木なども含まれます。農薬登録のない除草剤や非農耕地用の除草剤を農作物の近くで使用すると、農薬取締法違反となって罰金や懲役といった罰則が科せられることがあります。
また、農薬登録されていて農耕地用だからといって、まったく安全だというわけでもありません。農薬である以上、使い方を間違えれば周りにある、ほかの植物を枯らせてしまうおそれはあります。ツユクサ駆除で除草剤を使用する場合は、周辺の環境や除草剤の種類、使用方法をよく確認することが大切です。
除草剤の種類や使い方がわからない、不安があるという場合には、草刈り業者に相談してみるのもいいでしょう。除草剤を使い慣れている業者なら、適切な使い方をアドバイスしてくれるはずです。
ツユクサの発生を防ぐ方法
ツユクサは除草剤などを使って駆除できたとしても、また発生することがある厄介な雑草です。ツユクサが再び生えないよう、しっかりと対策をしておきましょう。ツユクサをはじめとした雑草が、生えないようにすることができれば、除草の手間も減らすことができます。
土壌処理型の除草剤
土にまいておくことで、これから雑草が生えてくるのを防ぐことができるのが、土壌処理型の除草剤です。この除草剤を年に2回ほど土壌に散布しておくことで、地中の根や種を枯らし、雑草の発生を効果的に抑えられます。除草剤の種類によっては、ほかの植物も育てることができないのが難点です。
芝生やグランドカバー
植物を隙間なく茂らせることで、雑草が生える余地をなくしてしまうのがグランドカバーという方法です。芝生はこの代表といえるでしょう。自然の景観を保ちつつ雑草を予防したいという人にはおすすめですが、育てるのに時間がかかり、きれいに維持するためにはこまめな手入れが必要です。
防草シート
地面をシートで覆ってしまうことで、雑草の発生を抑えるのが防草シートです。地面を覆うことで、飛んできた種が地面に落ちるのを妨げます。地中にある種にも光が届かなくなり、芽を出しにくくなるのです。防草シートの上には砂利や人工芝などを敷くことが多く、防草の効果を高めつつ景観をよくすることもできます。
防草シートの効果は非常に高いですが、隙間などがあるとそこから雑草が生えてしまうこともあります。上手に設置するには、事前に整地をしたり、長さを正確に測ったりと、ある程度の手間が必要です。防草シートの設置をしてくれる草刈り業者もありますので、自分で設置できる自信がないという場合は、業者の利用も検討してみましょう。
まとめ
ツユクサは刈り取っても茎から根を伸ばして再生し、地下で花を咲かせて種を残すこともある非常に手ごわい雑草です。除草剤も効きにくいため、駆除するのは大変です。ツユクサを除草剤で駆除するには、茎葉処理型と土壌処理型の除草剤を組み合わせて地上と地下を徹底的に攻め落としましょう。
ただ、周辺で植物を育てている場所では使えない除草剤もあります。除草剤は強力な薬剤でもありますので、使用する種類や使い方には十分に気を付けましょう。
除草剤の使い方がよくわからないという場合や、自分では大変だと思う場合には、草刈り業者に依頼してみるのもおすすめです。草刈り業者は、安全かつ確実にツユクサを駆除することができるでしょう。
また、防草シートなどの雑草対策をしてくれる草刈り業者もあります。毎年生えてくる雑草に困っているという人は、一度草刈り業者に相談してみると解決するかもしれません。
\ 完全無料 /
厳選した全国の草刈り業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
草刈りの記事アクセスランキング
草刈りの最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他