チチコグサは遠くからやってくる。特徴を知って駆除と予防をしよう

2021.4.30

チチコグサは遠くからやってくる。特徴を知って駆除と予防をしよう

一面緑色の芝生の間に、なんど刈っても茶色い花を咲かせた草がまぎれていることがあるかもしれません。これはチチコグサという雑草の可能性があります。チチコグサは一度繁殖してしまうと、駆除が大変むずかしい草なので、早めの対処が必要です。

チチコグサの繁殖が早い原因は、成育に大きく関係しています。今回はそのチチコグサの生態や駆除方法についてご紹介します。チチコグサを早めに処理をして、自宅の庭をいつまでもきれいな状態にしましょう。

チチコグサの特徴と生態

チチコグサは、タンポポと同じキク科であり、日本全土にかけて生息しています。

チチコグサの特徴と生態

4月になると芽を出し、5月から6月にかけて茶色い小さな花を咲かせます。葉の裏側が綿毛でおおわれていて、葉は長く、葉先はとがっているのが特徴です。生育が進むと、草丈は40㎝ほどになることもあります。また、地面に這わせるように茎を横に広げます。足で踏まれることにも強いので、人通りが多い芝生や路地でも多くみられるようです。

種はタンポポのような、フワフワとした綿毛がついています。そのため、種は風によって遠くまで飛ばされ、広範囲に生息地を広げてしまうのです。チチコグサをさまざまな場所で見ることの理由の1つでしょう。

また、チチコグサは多年生であり、花を咲かせて、種を飛ばした後は、一度地上に出ている部分は枯れますが、ふたたび春になれば芽を出してしまうのです。

チチコグサに似た植物

チチコグサは、もともと日本で生育している在来種ですが、似た種類の植物もあります。ここでは、その植物の特徴などをご紹介します。

ハハコグサ

チチコグサに似た植物

ハハコグサは漢字で表記すると「母子草」で、チチコグサの漢字表記である「父子草」はハハコグサに似ていることから名付けられたといわれています。チチコグサと同じく、日本固有の在来種です。よく似ていますが、葉の形を観察すると、ハハコグサの葉先は丸くなっていて、まるで細長いしゃもじのようです。

花が咲くと、さらに見た目に大きな違いがあらわれます。茶色い花を咲かせるチチコグサとは違い、ハハコグサは明るくて黄色い花を咲かせます。

また、チチコグサが多年生であるのに対して、ハハコグサは越年生の種類に入ります。越年生は、成育した後に枯れてしまい、ふたたび芽を出すことはありません。生育する姿も、地面に平行に茎をのばすチチコグサに比べて、ハハコグサは、地面に垂直にまっすぐ茎をのばします。

タチチチコグサ

チチコグサよりもさらに白っぽい姿ですが、芽を出したばかりの時期は、見分けがむずかしいかもしれません。成長すると、地面にまっすぐに根をのばすため、チチコグサの姿とは大きく違います。

チチコグサと判別するためには、花の咲かせ方を見てみるとよいでしょう。チチコグサは茎のてっぺんに花を咲かせますが、タチチチコグサは、穂のように茎の上半分に咲かせます。

チチコグサモドキ

チチコグサモドキは、北アメリカ原産の外来種です。越年生のものと、多年生のものと両方があります。葉は綿毛があり、地面に平行に茎をのばして生育するので、チチコグサと特徴はよく似ています。しかし、葉先はとがっておらず丸い形なので、見分ける際は葉に注目しましょう。また、花も茎全体に咲くので、時期によっては花の咲き方でも見分けられます。

チチコグサの駆除方法

草丈が短く、多年生のチチコグサは、駆除がむずかしい雑草です。駆除するときに気をつけたいのは、根をしっかりと絶やすことです。多年生であるため、根を絶やさなければ、また来年も繁殖してしまいます。

チチコグサは根が深く生えているので、手で抜いても根がまだ残っているおそれがあります。そこで、除草道具を使うのがおすすめです。根元をひっかけて抜く道具があると、根に力がしっかりと加わり、抜きやすくなります。ただ、チチコグサが芝生の上などに生えてしまっている場合は、根や葉が絡まってうまく抜けないこともあります。

そういった場合は除草剤を使うのも効果的です。生育したチチコグサには、茎葉除草剤を使って駆除します。ただし、これだけでは根が残っていたり、すでに種が飛んでいたりするおそれもあります。そこで、チチコグサが枯れた秋には、土壌処理剤を散布すると、発生を防ぐことができるでしょう。

芝生の間にあるチチコグサを除草剤で駆除するときは、注意したいことがあります。通常の茎葉除草剤を使うと芝生を枯らしてしまうおそれがありますので、芝生を枯らさないものを使うようにしてください。選択制の除草剤であれば、自分が駆除したいものだけを枯らすことも可能です。

チチコグサの駆除方法

チチコグサは予防も大切!

チチコグサが芽を出さないように予防しておくと、駆除に時間を割かなくて済むのでぜひ対策しておきましょう。

チチコグサの種は綿毛がついているので、遠くまで飛んでいきます。前の年に駆除できたと思っていても、もしまた次の年に芽を出してしまったなら、遠くから飛んできた種が芽吹いてしまったのかもしれません。

種が飛んできてしまうことも考慮に入れるなら、防草シートを使うのが効果的です。防草シートは地面に敷くことで、種が飛んできても地面に根付くのを邪魔したり、日光を遮ったりすることで、雑草が生育するのを防いでくれるのです。コンクリートなどよりも安く施工できるので、すぐに対策したいという人にはおすすめです。

チチコグサは予防も大切!

ただし、防草シートを敷くときには注意点があります。それは、防草シートと地面の間にすき間を作らないことです。すき間があると、そこにチチコグサが芽を出すスペースを作ってしまいます。

また、シートがずれて動きやすくなる原因にもなるのです。防草シートを敷くまえに、雑草をすべて抜いておくと、すき間ができにくくなります。根からしっかりと抜いてから、敷きましょう。

ほかにも、目の粗い防草シートだと、目の間から雑草が芽吹いてしまうこともあるので、必ず密度の高いものを選びましょう。

まとめ

チチコグサは一度繁殖すると駆除が困難です。茎が短いためひとつずつ根を残さずに、引き抜くには大変時間がかかります。種が遠くに飛びやすいため、次の年にも芽を出すおそれもあり、駆除が追いつかないためです。

チチコグサの特徴を知っておいて、見つけたらすぐに駆除にとりかかるのをおすすめします。生育した後と、春先の2回に除草剤を使うと根を絶やすことができるでしょう。

しかし、チチコグサをしっかり駆除できるかどうかに不安がある方は、一度業者に相談してみてくださいまた。チチコグサの発芽予防の防草シートも、広い場所にすき間なく敷くのはむずかしいため、業者に依頼してやってもらうのもいいでしょう。

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