道ばたや畑などで見かけるシソ科のホトケノザは雑草です。とくに畑などで種子をまきちらして繁殖するため、お困りの方もいらっしゃるかもしれません。
ホトケノザは芝生内でも繁殖することがあるため、除草剤を使用するときの注意点なども、きちんとおさえておくと安心です。こちらの記事では、ホトケノザを除草剤で駆除する方法や繁殖を防ぐ予防方法について紹介していきます。
目次
ホトケノザの特徴と生態
ホトケノザは道ばたや空き地、畑などによく生えているシソ科オドリコソウ属の雑草です。高さ約30センチほどの小ぶりな大きさと、繁殖力が高いことでも知られています。
名前の由来は葉の形にあります。円に近い形をしており、縁に切れ込みが入った形が特徴的といえるでしょう。その見た目が「仏様が座る座台」に似ていることから、ホトケノザと呼ばれる名の由来となっているようです。
春先には、うす紫色の細長く美しい花をつけます。花の形も特徴的で、たてに細長く丸みを帯びた形状をしているでしょう。唇に似た形という理由から、「唇形花」(シケイカ)と呼ばれています。
ほかにもホトケノザは雑草のなかでも、生態期間にも特徴があります。春ではなく、秋に芽吹く「越年草」と呼ばれる種類に当てはまるのです。そのため秋に芽吹いて冬を越し、春には花を咲かせ種子をまき、初夏には枯れるという生態サイクルをもっています。
生育期間は、秋頃11月~初夏6月あたりになるでしょう。繁殖力なども強くてすぐに広がるため、畑などでは雑草駆除の対象にふくめられているのです。
ホトケノザの駆除方法
繫殖力の強いホトケノザの駆除をすすめるには、ただ抜き取るのみでは追いつかないことも考えられます。状況に応じた駆除方法を選択できれば、より確実な駆除がおこなえるでしょう。ホトケノザの雑草駆除について、状況に応じた方法をみていきましょう。
ホトケノザを刈り込みで駆除する
広い場所でなければ、刈り込んで駆除をすることをおすすめします。小規模の草刈りをするさいは、小型のカマを使用するとよいでしょう。カマの先端をうまく利用して根元から、除去してしまうのが有効です。
ただし手での刈り込みが困難に感じる場合は、市販の草刈り機などを利用してすすめてもよいかもしれませんね。安全対策を万全にして、不注意による事故には十分注意しておこなうことが重要です。
ホトケノザに除草剤を使う
畑などでホトケノザが大量に発生した場合には、除草剤を使用することも有効です。除草剤には「液剤タイプ」と「粒剤タイプ」の2種類があるのです。
【液剤タイプ】
雑草の茎や葉に直接かけて使用します。使用してから、効きだすまでの時間が早いことがあげられるでしょう。その理由は液状なため、より浸透しやすいという特徴をもっていることがあげられます。ただし効果はそこまで長くありません。
【粒剤タイプ】
土壌にまいていくタイプの粒状の除草剤です。特性が、液剤タイプとは逆になり、根から浸透させて除草をすすめていきます。効果は液剤タイプよりも長いのが特徴です。基本的に除草剤は、ホトケノザなど雑草や、駆除する植物以外にかからないように、最低でも1メートルほどは距離をはなして使用することが大切です。
ただし「農薬登録」されている農耕地用の除草剤は、雑草以外の作物にかかっても問題なく、植物や作物のある場所でも使用可能です。ほかにも、芝生内でホトケノザが繁殖した場合などは「芝生用除草剤」を使用することにより、芝生と雑草をより分けて除草できます。
芝生はイネ科にあたります。芝生用除草剤は、イネ科とそのほかの植物をより分けて除草するため、芝生を守ることができるという仕組みなのです。
ホトケノザの予防方法
前もって、ホトケノザなどの雑草の繁殖をおさえるために、敷地に対策をほどこしておくこともおすすめです。ホトケノザを除草剤などで駆除する前に、庭の景観アップもかねて予防できないかを検討するのも有効といえます。おこなえる対策についてみていきましょう。
防草シート
庭先の通路部分などを防草シートで覆ってしまい、余計な雑草の繁殖を防ぐという手段も有効です。防草シートを選ぶさいには、なるべく丈夫で厚めの防草シートを選ぶことが大切といえるでしょう。
弱点としては、重ねたすき間から雑草がでてきてしまうことなどが考えられます。ほかにもホームセンターで購入できる安いものほど、継ぎはぎ加工などしやすい反面、破れやすいとも考えられます。
砂利やバーグチップ
バーグチップは樹皮をこまかく砕いたものになります。ただし砂利やバーグチップだけを、そのまま敷きつめても、雑草対策として効果は上がりにくいかもしれません。
防草シートを設置したあとに砂利やバーグチップを敷きつめることによって、防草効果を最大限に高めることができるでしょう。きれいにまとまれば庭の景観アップにもつながるので、おすすめです。
グランドカバープランツ
グランドカバーと呼ばれる、地表を覆うカバーの役割をする植物を植えておくのもおすすめです。グランドカバーは植えるだけでも、防草対策になるため、ホトケノザなど雑草繁殖を防ぐはたらきも期待できます。
グランドカバーとして使用できる植物には、多少ふまれても平気で、日陰のなかでも育つような強い植物が選ばれているのも特徴です。たとえばクローバーや芝桜、ワイヤープランツ、タイムなどがよくグランドカバーとして使用されています。
そして、ホトケノザの除草剤による駆除や防草対策をほどこすことが、手間で大変に思われる方もいらっしゃるかもしれません。もしも自分で、駆除をおこなわない場合には、業者に一度相談してすすめるのも有効といえるでしょう。ホトケノザの繁殖状況にあわせた、適切な対応処置をしてもらえるためよいかもしれません。
ホトケノザは春の七草?
ホトケノザと聞くと、つい春の七草を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。春の七草にはセリ・ナズナ、・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロがあげられています。そのなかに、「ホトケノザ」の名前があるため、間違う方もいらっしゃるかもしれません。
七草にある「ホトケノザ」は、キク科の「コオニタビラコ」とも呼ばれる植物になります。そのため、かわいらしい黄色の花をつけるなど、外観もこの記事で取りあげているホトケノザとは全くことなるのです。
ホトケノザの雑草はシソ科の植物となり、春の七草にはふくまれないので注意してください。ホトケノザの雑草は、全く食べられないこともありませんが、一般的には食用の植物ではないので、食べること自体を控えたほうがよいでしょう。
まとめ
道ばたや畑でおもに繁殖しているホトケノザは雑草です。ホトケノザを駆除する場合には、刈り込みや除草剤も使用して、駆除をすることをおすすめします。とくに駆除するときの注意点として、ホトケノザなど駆除する植物以外に除草剤がかからないように使用することが大切です。
ただし、「農薬登録」されている農耕地用の除草剤や、芝生で使用できる「芝生用除草剤」なら、雑草いがいの植物や作物のある場所でも使用ができるでしょう。除草剤を使用するときには、状況にあわせて適切な種類の除草剤を選ぶことが重要なのです。
なかには、状況を分けてホトケノザを除草剤で駆除することが手間で、大変に思われる方もいらっしゃるかもしれません。もしも自分で駆除をしない場合には、業者に相談してみるのもおすすめです。ホトケノザの繁殖状況をよく確認して、よりふさわしい方法を選んで、適切な駆除をすすめてもらえるでしょう。
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