カラスノエンドウの雑草被害は飛び散る種子！適切な駆除方法とは？

暖かくなり始める頃になるとカラスノエンドウを庭や芝生、小麦畑でよく見かけるようになります。カラスノエンドウは雑草の中でも、細かい種子をたくさんまき散らし、どんどん繁殖してしまうのです。

そのため、一旦サヤが熟してしまうと庭先を覆いつくしてしまうかもしれません。こちらのコラムでは、カラスノエンドウの駆除や予防方法、特徴についてまでご紹介していきます。カラスノエンドウが熟す前に、適切な方法で駆除しましょう。

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カラスノエンドウ駆除の時期。サヤが熟す前に！

庭先や小麦畑に繁殖するカラスノエンドウの秘密に、その特徴であるサヤがあります。サヤが熟してきて、種子がまかれるとカラスノエンドウをさらに繁殖させてしまうおそれがあるのです。そのため、カラスノエンドウを駆除する場合は、サヤが熟す前に対処することが理想的といえるでしょう。ただ、駆除をすすめるには、時期がとても大切になってくるのです。

カラスノエンドウは春先にあたる4月ごろに、急成長する傾向にあります。理想としては、この時期に駆除するのが望ましいでしょう。もし、駆除ができなかったときには、種子が残ってしまうおそれもあるので早急に対象してください。

また、小麦畑などの周辺に生えるカラスノエンドウの雑草駆除をするタイミングには、気をつけなければならない点があります。カラスノエンドウは、初夏の6月あたりには花が咲き実をつけるため、そのままにしておくと小麦畑に混ざってしまうおそれがあるのです。

麦と同じような大きさをしているカラスノエンドウの種子が混ざってしまっては、手作業で取り除くのは大変な作業となります。そのため、小麦畑で少しでもカラスノエンドウを見かけたら、確実に駆除するようにしましょう。

カラスノエンドウに効く雑草駆除方法

カラスノエンドウなどの雑草を駆除していく範囲が小規模な場合には、直接手で抜き取っていくこともできます。しかし、あまりに繁殖が広範囲にわたる場合や小麦畑での駆除をおこなうときには、カラスノエンドウを除草剤で駆除していくのがおすすめです。

小麦畑で除草剤を使用するには

小麦畑などに生えるカラスノエンドウを除草剤で駆除するには、事前に土壌処理の手入れもきちんとおこなえていることが大切になります。土壌の乾燥が目立つ場合は、除草剤の効果が弱まってしまうおそれがあるのです。

カラスノエンドウの駆除には、バサグランやグリホサートなどの成分を含んだ除草剤を使用することで、能率的に作業することができます。ほかにも、アイオキシニルとよばれる成分の入った、茎葉処理用の除草剤がとても有効です。ただし、グリホサートは除草効果が高い代わりに、人体への健康被害が心配されています。

また、バサグランの成分を含む除草剤を使用しても、あまり効果がない場合もあるようです。駆除後に再びカラスノエンドウが生えてくるようであれば、アクチノール成分を含む除草剤を試してみるとよいでしょう。

芝生の中のカラスノエンドウに除草剤を使うには

芝生の中に生えているカラスノエンドウを駆除するには、芝生用の雑草駆除に対応した除草剤を使う必要があります。芝生の中に生える雑草のように、枯らしたくない部分がある場合に有効なのが選択性除草剤です。また、芝生の種類によってあう選択性除草剤が違うため、しっかりと確認して選ぶ必要があります。

カラスノエンドウを生えにくくする方法

庭の芝生や小麦畑にカラスノエンドウが生えてから駆除していては、作業が追い付かず被害が拡大してしまうかもしれません。そういった事態を避けるためには、カラスノエンドウを生えにくくする対策が大切になるのです。

防草シートを敷く

日光を遮り新しい種子が飛んでくるのを防ぐことができる防草シートなら、カラスノエンドウだけでなくさまざまな雑草対策になります。なにより、防草シートは水や空気を通すため、芝生の下に敷いておくこともできるのです。

ただ、しっかりとした防草シートを選ばなければ、雑草が貫通して生えてくることもあります。そのため、価格の安さよりも素材や機能性といったことを重視して、防草シートを選ぶことが大切になります。

土壌処理剤を使う

除草剤の一種に含まれる土壌処理剤は、土壌にまいておくことで雑草を生えにくくする効果のある薬剤です。なにより、カラスノエンドウの雑草対策だけでなく、さまざまな雑草に対して効果が期待できます。

小麦畑などの農業における状況でも、適した量の土壌処理剤をまいておくことにより、カラスノエンドウを生えてきにくくすることができるでしょう。使用する土壌処理剤のおもな種類は、ペンディメタリンやジフルフェニカンといった成分の含まれた除草剤を使用して、土壌を手入れしていくのがおすすめです。

このとき、小麦畑の対象となる土地に雑草が生えておらず、全面に土壌処理剤がゆきわたるようにすることがポイントになります。土壌処理剤は、4か月ほど効果を発揮してくれるでしょう。しかし、土壌処理剤だけの雑草対策では弱いため、ほかの除草剤とあわせて使用することでより効果的です。

小麦畑のカラスノエンドウが問題雑草とされる理由

カラスノエンドウは、小麦畑においてとくに問題雑草として知られています。その理由に、種子が収穫時の小麦に混ざってしまうことがあげられるでしょう。なにより、小麦畑にまぎれて繁殖してしまうと、カラスノエンドウの細かい種子をひとつひとつ手で拾いあげなくてはなりません。

そのため、カラスノエンドウの雑草駆除には丹念な土壌管理をおこなうことは必須となり、除草剤も使用して駆除をきちんとすすめる必要があるのです。ひとつでもおろそかにおこなうと、小麦畑内への侵入を防ぐことは難しいのが現状といえるでしょう。

とくにカラスノエンドウは駆除や予防を考えた場合、年間を通しての対策や多くの手間が発生することにより、問題雑草ともよばれているのです。もしも自分で駆除をおこなうことに不安があるなら、間違って小麦を枯らさないためにも、カラスノエンドウの駆除をすべて業者にお願いしてしまうのも有効です。

そのぶん費用は発生しますが、雑草駆除の対策によく慣れた業者におまかせすれば、時間と手間の節約になるでしょう。業者に状況を相談して、費用の見積もりや雑草対策のながれを、一度聞いてみるのもよいかもしれません。

まとめ

自宅の庭や芝生、小麦畑などで見られるカラスノエンドウは、繫殖力の強さと種子をまきちらすことから問題雑草とされています。そのため、カラスノエンドウの雑草駆除には、土壌処理剤を使った事前対策や除草剤を使った処置が欠かせません。

狭い範囲のカラスノエンドウに除草剤を使う場合には、市販のものを準備して自分で駆除してしまってもいいでしょう。しかし、小麦畑のような広い範囲なら、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者であれば、種子をまきちらすカラスノエンドウであっても、雑草駆除から防草対策までしっかりと請け負ってくれますよ。

草刈りを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「草刈り」をご覧ください。