「犬走り」って家のどの部分?犬走りを砂利で施工するメリットとは?

2021.4.30

「犬走り」って家のどの部分?犬走りを砂利で施工するメリットとは?

犬走りとは、建物の外壁の周りを囲うように作られた道状の部分。犬が走れる程度の細さで作られたことから「犬走り」と名前がついています。
犬走りは、建物の外壁に泥が跳ね返って汚れるのを防ぐために作られました。
ですから、コンクリートで固める以外にも、砂利を敷き詰める方法でも作ることができるのです。
犬走があることによって、家の周りが雑草だらけになることを防げますし、砂利を敷き詰めれば防犯対策にもなるため近年の住宅でも人気があります。

ですから、最近の犬走りは砂利で施工されることが多いといえますね。
今回は、「犬走り」について詳しくみていきましょう。

犬走りは住まいを汚れや虫から守る

犬走りという言葉に、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。
犬走りとは砂利などで軒下に施工する細い道のような空間で、犬が走るくらいの幅しかないことからこの名前がつけられました。
この犬走りは何気なくほとんどの家屋で施工されていますが、なかなかに重要な役割をもっています。

雨から壁を守る

軒下に施工されている犬走りには、屋根から垂れてきた雨水が地面ではねないようにする役割があります。土の地面がむき出しになっていると壁に泥がついてしまいますが、石や砂利を敷き詰めることで、水がはねない構造にすることができます。

泥が建物にはねてしまうと、景観を損ねるだけでなく、木造住宅の場合は傷みにつながってしまうため、犬走りは建築物を守るために考案されたのです。

まわりの環境を整える

コンクリートや砂利の犬走りを施工することによって、家屋の周囲に草が生えることがなくなります。掃き出しの窓を開けてすぐ雑草が生えている、ということなくなるため景観を保持することにも一役買うことができるでしょう。

虫対策にもなる

犬走りは害虫対策にもなります。犬走りは家屋の周囲の地面をふさぐように施工されるため、地面を進んでくるムカデなどの害虫の侵入を防いでくれる効果が期待できます。
さらに、虫の多くは、こんもりと草が茂る所に棲みつくため、雑草が家の周りを囲っていると家の中に虫が入ってきやすくなってしまいます。
犬走りで、家の周りの雑草を抑えることは、害虫対策にもなり得るのです。

しかし施工の仕方が悪いと、水はけが悪くなってしまい、草が生えなくても湿気が大好きな虫を呼び寄せてしまうことがあります。
とくにコンクリートで犬走りを作りたい場合は、素人には難しいのでリフォームのプロへの相談をおすすめします。左官職人に依頼し、水が溜まらない水平な施工をしてもらわなくてはならないでしょう。犬走りは幅が狭いのでDIYできるように思われがちですが、使用したい材料によっては自分での施工は難しいものです。

砂利でつくる犬走りであれば、DIYもしやすいといえます。とはいえ、砂利の厚みや見た目の良い整地の仕方などは、プロの施工業者との違いが出やすい部分です。

砂利を敷くには、厚みを決めることが非常に大切です。
もしも自分で犬走りを作りたいのであれば「庭に砂利をDIYで敷こう!正しい手順と敷くときのポイントをご紹介!」にて必要な砂利の量を計算してみてくださいね。
できればプロと相談して、虫を呼び寄せやすい排水にないっていないかなど、しっかり確認しましょう。

犬走りは住まいを汚れや虫から守る

犬走りの幅の目安

犬走りは砂利やコンクリートで施工されることが一般的ですが、その幅はどれくらいが適しているのでしょうか。

一般的には犬走りは40cmから60cmで施工されることが多いといえます。
実際には施工に関する規定などはなく、自由に決めることができます。

しかしあまり狭く設計すると犬走りとしての機能を失ってしまうため、最低でも40cmはあった方がよいかもしれません。
また、家の面積や形によってはオシャレにするどころか、ちぐはぐしたバランスになってしまうことがあります。
犬走りの幅をどれぐらい取るのか、色は何色にするのか、素材はどうするのか、など細やかな気配りができるといいですね。

また犬走りの幅は、目的によっても考えることも大切です。
たとえば庭いじりの道具・工具を犬走りに置こうと考えている場合は、70cmから90cmほどあるとよいでしょう。
反対に庭を広く使いたいという場合は犬走りの幅を最小にすることも考えられます。

ちなみに当然施工範囲が変われば、それにともない費用も変わってきます。使用する砂利・コンクリートなどによって費用が変わってくるため、相場というものはありませんが費用と相談して犬走りの面積を決めることも大切です。

犬走りの幅の目安

犬走りに砂利を使うメリット

犬走りには砂利かコンクリートで施工されることが一般的ですが、最近では砂利で犬走りを施工する方が増えてきているようです。理由は砂利を使うメリットとコンクリートを使うデメリットにあります。

砂利を使うメリット

砂利の犬走りは幅の調整をすることができます。コンクリートのように固めてしまわないので、あとから砂利を足し引きすることができるのです。

ほかに砂利自体に防犯性能がある、ということが挙げられます。砂利は上を歩くと必ずといっていいほど音が鳴るため。人が来たということがわかりやすいのです。砂利のなかには防犯に特化した防犯砂利というものもあるため。そういった砂利を敷くことで、より防犯性能を高めることができます。

防犯砂利については過去コラム「防犯砂利にはデメリットも?後悔しないためには準備と知識が大切です」でも解説しています。あわせてご覧ください。
このように、生活していく上でプラスになるメリットが砂利にはあります。

コンクリートを使うデメリット

コンクリートも犬走りの施工としては一般的ですがそのデメリットは意外に知られていません。

一番のデメリットは、シロアリが集まってくることです。一般に犬走りがあることで虫が寄りつきにくくなるといわれますが、シロアリは例外でコンクリート施工に集まってくることがあるそうです。コンクリートが施工されているため、地面から侵入されることはあまりありませんがコンクリートを登って家屋に浸入することが考えられます。これも施工によっては対策することができるそうなので、事前に施工業者と相談しておく必要があります。

犬走りに砂利を使うメリット

まとめ

犬走りは幅が狭くあまり注目しない場所なので、気にしてない方も多い部分かもしれません。
しかし、雨から壁を守ってくれたり、虫の侵入を防いでくれたりと重要な役割を担っています。

施工を考える場合は40cmから60cmを基準に自分がどのように犬走りや庭を使いたいか、またそれに応じた費用を考えながら設計を進めるとよいでしょう。犬走りには砂利とコンクリートが使われますが、砂利には柔軟性と防犯性というメリットが備わっています。

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