【エコ素材】瓦チップとは?道路にも家庭にも使われるその効果を紹介

2022.8.25

【エコ素材】瓦チップとは?道路にも家庭にも使われるその効果を紹介

瓦チップとは、これまで用途が無くリサイクルもされていなかった【廃瓦】をリサイクルして作られたものです。建築物の解体業者から回収した廃瓦を砕いて、混入物がないように管理されたものが瓦チップとして市場に流通しています。瓦チップの用途としては、公園や住宅のお庭の舗装などに使われています。
これは防草・防犯効果だけでなく消臭効果が認められているのがその理由ですが、使用にあたってはメリットばかりのようで、じつはデメリットもあります。
今回は瓦チップの、デメリットをはじめとした性質や活用方法について紹介します。

瓦チップとは何なのか?

瓦チップはその名前の通り、廃瓦が原料です。建築解体業者から回収した廃瓦を砕いて、混入物がないように選別されたものが市販されています。

これまで、ヒビが入ったり使えなくなったりした瓦を処分するには莫大な費用がかかっていました。廃瓦は年間で約150万トンから約200万トン発生しています。

そのうち再び瓦として再利用されるのは約4パーセントにすぎませんでした。この再利用できない廃瓦を何とかリサイクルできないかと生まれたのが瓦チップです。

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瓦チップはエコ商品としても注目

もともとリサイクルされてできた瓦チップは、養分のある土や堆肥と混ぜることによって土壌改良剤のように植物の成長を促す力があります。
また、雑草が好む酸性土を中和させる力があるため、防草剤などを使わず環境にやさしい防草をすることができます。

瓦チップをよく使われている場所

瓦チップは次のような場所によく使われています。

・道路の中央分離帯
見た目がきれいなほか、夜は車のライトの反射を瓦釉薬が抑えるため、まぶしく感じずドライバーの安心にもつながります。

・観葉植物に使用
土の代わりに瓦チップを使うことで、植物が引き立ちます。保水性に優れているため土の代わりにも使用できます。

・ガーデニング
瓦チップの使いどころの鉄板です。庭の印象を明るくします。

・公共施設の舗装
最近では公園などでも使われるようになりました。

・川の水質浄化
浄化作用があるため、川の水質浄化にも使われています。

・駐車場
瓦チップは色も鮮やかで、景観を良くしてくれるほかアスファルトや砂利と比べると低価格で敷き詰められるため、駐車場にも使用されます。
瓦チップをよく使われている場所

瓦チップのメリット

瓦チップのメリットには次のようなものがあります。

・防草効果
瓦チップは太陽光の光を遮断するため、雑草が生えにくい環境を作ることが期待できます。

・防犯効果
踏むと砂利同様に音がするため、庭や裏口などに瓦チップを敷き詰めることで防犯効果にもつながります。

・消臭・防臭効果
炭は中の小さな空間が周囲の不純物を吸着することで、消臭・防臭といった作用をもたらします。この構造は瓦にも共通しており、瓦チップにも同様の効果が期待できるでしょう。
また炭と同じく水の浄化作用もあるため、川の水質改善にも活用できます。

・庭が華やかになる
一般的に瓦チップは赤・黒・白の3種類のカラーがあるため、それらを組み合わせることによって庭が引き立つ効果があります。

・価格が安い
リサイクル商品のため、値段が砂利に比べると比較的安くなります。
業者によっては、1トン6000円程度でも販売しています。
瓦チップのメリット

瓦チップのデメリット

瓦チップのデメリットとしては、次の点が挙げられます。

・落ち葉の季節は掃除が大変
庭に木を植えている場合、瓦チップの隙間に落ち葉が入り込むと掃除は大変になります。
一枚ずつ手で取り除くしか方法がないので、なかなかやっかいです。
庭に木を植えていない場合でも、街路樹や風に運ばれた葉っぱが飛んでくる可能性があります。

・泥が混じる
年月がたつと、砂埃や泥が混じって見栄えが悪くなる可能性があります。
綺麗にするには、一度瓦チップをどかすか、また入れ替える作業が必要になります。

・瓦チップが減る
大雨などが降り水の流れが激しくなると、チップがどこかに流されて数が減ってしまいます。
数年に1度はチップの数を追加しましょう。

・雪かきが大変
雪が降った際、雪かきをすると瓦チップごと掘ってしまう可能性があります。
ある程度雪が積もるまでは雪かきをしないようにしましょう。

・防草シートを敷いたとしても、雑草が生える場合がある
基本的には防草シートを敷き、瓦チップを敷けば雑草は予防できるとされています。
しかし塀と瓦チップの微妙な隙間から雑草が生えてくる場合もあります。

とくに、スギナという雑草は瓦チップの隙間から生えやすいといわれています。また、瓦チップの上に土が積もると瓦チップの隙間に根を張ってスギナが生える可能性があります。
スギナ以外にも、防草シートを突き破って生える雑草があります。
瓦チップのデメリット

まとめ

瓦チップは非常に使いやすく、値段も安価でDIYの優等生といえるでしょう。
素材自体の保水性も高いため、ヒートアイランド現象の抑制にも効果が期待できます。ただ一方で瓦チップにはデメリットもあるため、その点をカバーできるか確認しておく必要があります。

瓦を生産している業者の中には、直接瓦チップも販売している業者があるため、費用をなるべく抑えたい場合は探してみるのもよいかもしれません。
また、瓦チップを購入したのはよいけれど、どう施工してよいかわからないということもあります。その場合は一度業者に相談してみるのもよいでしょう。

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