取得しておくと役立つかも？！「林業の関係資格」には何がある？

「家の庭木がすっかり大きくなってしまった……お金をかけたくないし、自分で伐採してしまおうかな？」と考えている方も多いのではないでしょうか。自分で出来るなら、お金をかけずに処分してしまいたいですよね。

そもそも木を伐採する林業のプロの方たちはどのような知識や資格を持って作業をされているのかご存知ですが。庭木程度なら簡単に処分できる、そんな知識や資格が簡単に取れるなら今後のお庭の手入れにも役立ちそうですよね。

そこで今回は林業の資格とはどのようなものなのか、自分でも応用できるものなのか、ご紹介していきたいと思います。

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林業の資格は知識系と技能系の2種類！

林業の資格についてご紹介します。

必須となる資格はない

林業の仕事というと、普段の生活では身につかない技術、知識が必要そうというイメージがありますよね。しかし実際は、必ず持っていなければならない林業の資格というのはないそうです。

必須となる資格がないというのは意外なことですが、それでも山の斜面という足場の悪い場所でチェーンソーなど刃物を取り扱う仕事です。きちんとした知識と技術を持っていることが事故の防止に大きな役割を果たします。

それでは林業に関する資格とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

知識系は森林技術協会が認定する

まずは知識を必要とする資格についてご紹介します。知識を必要とする林業の資格は「日本森林技術協会」という全国の森林・林業技術者を結ぶ組織が認定しています。

この森林技術協会ではすでに林業で活躍されている方々を対象に技術の普及・定着を進めているほか、技術人材の養成・確保にも積極的に取り組んでいるそうです。日本の森林・林業の再生には人材の育成が大切ということでしょう。

機械化によって必要な技能系資格が増加

では林業に必要とされる技能系の資格とはどのようなものでしょうか。林業は木を伐採するだけではなく、それらをまとめ運搬する作業も行います。こういった作業では機械の操作が必要となってきます。

必ずしも資格がなければならないということではありませんが、安全に作業するためにはあらかじめ資格を取得しておくのが良いと言えるでしょう。また、資格があるとできる作業の幅が広がるため、資格を取得しておくことで自宅の手入れだけではなく仕事となる可能性もでてきます。また実際に林業の現場で働いているかたも大切な戦力となれるのではないでしょうか。
　　　　　　

林業の知識を資格で示す！森林技術協会認定資格には何がある？

森林技術協会が認定しているのは「林業技師」と「森林情報士」という2つの資格です。これらの資格が林業の知識を持っていることの証とされています。

林業技師は、森林を守りながら林業経営やその指導を専門として行う技術者を認定するものです。講習を受けることで比較的簡単に取得することが可能なようです。レポートの提出や研修を経て、成績によって合否が決まります。

森林情報士には1級と2級があり、また森林航測、森林リモートセンシングといった部門にも分けられています。森林情報士も林業技師と同じように講習を受け、成績によって取得することができる資格ですが、こちらは1級2級それぞれに受講資格が設定されており、その要件を満たしているときのみ受講することができるようです。

林業には技術取得が大切！技能系資格には何がある？

安全に仕事を行うために必要な技術を得られる林業の資格とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。いくつかご紹介したいと思います。

「伐木（ばつぼく）作業者（チェーンソー作業者）」

立木をチェーンソーで切り倒したり、製材用の長さに切ったりするための資格です。大きく重心が偏っている立木を伐採する場合には、安全のため講習を受けることが義務付けられているようです。

講習は学科と実技に分かれており、この資格を取得することで伐採できる業務の幅が広がると言えそうです。

「小型移動式クレーン」

つり上げの荷重が1トン以上、5トン未満の小型移動式クレーンの運転が可能な資格です。こちらも学科と実技の講習を受けることで取得できる資格です。

技術系の林業の資格では、実務経験がないと取得できない資格もありますが、こちらの資格は実務経験の有無に関わらず取得することが可能ということです。

その他にも木材を運ぶためにワイヤーをかけるために必要な「玉掛作業主任者」、伐採した丸太を山からふもとへ運ぶ作業に必要となる「林業架線作業主任者」など多くの技術系資格があります。
　　　　　　

林業以外にも役立つ！持っておくと有利な免許や技能は？

林業に必要な資格とは、特殊なものばかりではありません。その他の仕事や、日常生活でも役に立つ資格も多々あり、それらの資格や免許を取得しておくこともおすすめできます。

多くの人が持っている普通運転免許もその一つです。その他、各種工事現場でも活かすことのできるパワーショベルやブルドーザーなど、車両系建設機械の免許を持っていることも大きな戦力となるでしょう。

とくに普通運転免許は林業の資格ではありませんが、取得を避けては通れないものではないでしょうか。車両系の免許・資格はさまざまな場面で役に立つことが想定できますね。
　　　　　　

まとめ

林業という仕事は資格がなくとも行うことが可能です。これだけを聞くと、「林業は資格がなくても大丈夫なら、庭木の処分くらい自分でも簡単にできるのかな？」と思ってしまいそうですが、実際には多くの知識と熟練の技術が必要とされ、たくさんの関係資格がある仕事です。

庭木の伐採を自分で行い誰かに怪我をさせてしまったり、家に向かって庭木が倒れてしまったり、大きな事故を起こすことも考えられます。庭木の伐採が難しい場合は伐採のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。プロの知識と経験で安全に作業を行ってもらいましょう。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。