薪を乾燥させないとだめな理由とは?乾燥方法や保管方法の見直しを

2021.4.30

薪を乾燥させないとだめな理由とは?乾燥方法や保管方法の見直しを

薪をくべて火をおこす薪ストーブはとても暖かいですよね。暖かい地域で見ることは少なくなってきましたが、雪の多い地域ではまだまだ大活躍しているのではないでしょうか。
薪ストーブではたくさんの薪を使うと思います。量が量だけに、早めに薪を用意しておきたいですよね。どうせ作るのであれば、質のよい薪を用意しませんか?

よく燃える薪を作るコツは乾燥にあります。薪の乾燥方法を知って、質のいい薪を準備しましょう。

薪は乾燥させないとどうなるの?

薪は乾燥していなければ使うことができません。乾燥していない湿った木を薪として使った場合、不完全燃焼を起こして環境を悪化させてしまうことがわかっています。また、場合によっては煙突が燃えてしまうおそれもあるのです。

ですので、薪はしっかりと乾燥させて使用することが大切です。では、つぎに薪はどの程度乾燥していれば安全に使うことができるのかをみていきましょう。

一般的な乾燥木材は、含水率15%~20%のものを指しています。この含水率を調べるときには、含水率計を使います。含水率計は2本の針を木材に刺し、針と針の間の電気抵抗値で含水率を計ります。しかし、この含水率計では針が刺さる深さがせいぜい1mm~2mm程度なので、木材表面部しか測定が出来ません。

含水率計が15%~20%を指していても、薪の中心付近はそれよりも高い数値になっている可能性が高いでしょう。薪の中央部分の含水率を20%にするためには、表面の含水率は1桁代になっている必要があるといわれています。

では、安心して使える薪を作るにはどうやって乾燥させたらよいのでしょうか。
      薪は乾燥させないとどうなるの?

薪を乾燥させるには保管場所が大切な理由と保管方法

先ほども説明したとおり、薪を問題なく使うには含水率が20%以下のものを作る必要があります。含水率を減らしていくには、効率よく薪を乾燥させることが大切です。薪は風通しをよい場所に保管することで、乾燥させることができます。

軒下に薪を積み上げて乾燥させる方法が広く知られていますが、それでは風が当たらない箇所ができてしまうので避けたほうがよいかもしれません。薪を効率よく乾燥させるためには、薪全体に風が当たる状態にすることが大切です。

軒下に薪を積み上げて保管することには、ほかにもデメリットがあります。軒下に積み上げて乾燥させていると、薪に虫がついてしまうことがあるのです。その虫が床下に侵入して、家屋に被害をもたらすおそれがあります。

また、床下に換気口があった場合、積み上げた薪で換気口をふさいでしまう場合があります。そうなると家の床下の通気が上手くいかなくなり、柱などが腐ってしまう原因にもなりかねません。

また、長期間薪を積み上げたまま放置していると、シロアリの住処になってしまうおそれがあります。別に建物を建てられるスペースがある場合は、新しく薪を保管しておく小屋を作ることをおすすめします。
      薪を乾燥させるには保管場所が大切な理由と保管方法

薪を乾燥させる方法

薪の乾燥には2つのコツがあります。1つは雨に濡らさないこと、もう1つは風干しにすることです。ここでは実際に薪を乾燥させる方法を紹介したいと思います。

薪を効率よく乾燥させるためには、専用の薪置き場を用意しましょう。

【薪置き場の作り方】

(1)基礎作り
地面の湿気から薪を守るために、風通しの良い場所に基礎を作ります。等間隔になるようにブロックなどの基礎材を置いていきます。ブロックは平行になるように置いてください。

(2)薪を置くための部屋作り
四角い木枠を用意して、ブロックの上に組み上げていきます。このとき、雨対策のために傾斜がある状態で土台を組み上げていきましょう。

(3)屋根作り
薪に雨がかからないように、木枠の上に屋根を作ります。部屋の大きさに合わせて屋根を作ったら、木枠にくくり付けて固定します。

これで専用の薪置き場の完成です。ここに薪を保管すれば、風をしっかり通して質のいい薪になってくれるのではないでしょうか。
      薪を乾燥させる方法

薪を乾燥させるときの注意点

薪は乾燥していればしているほど、よく燃えます。薪の乾燥には最短でも半年はかかるといわれていますが、この半年という期間は、風通しのよい薪にとって最高の条件で保管した場合です。

通常、1年程度は乾燥させたほうがよいそうですので、薪を用意するときは余裕をもって準備しておくことが大切といえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は冬に大活躍する薪について調べてみました。薪はよく乾燥させたものでなければ使うことができません。切ったばかりの木を燃やすと、不完全燃焼を起こして有害な煙が発生してしまいます。煙が目に入ると痛めてしまうこともあるので気を付けてくださいね。

また、薪の乾燥には1年以上かかるといわれていますので、余裕をもって準備をすることが大切です。今回の記事を参考にして、来年の冬支度を始めてみてはいかがでしょうか。

今回は薪の乾燥方法についてご紹介しましたが、木の伐採に関してなにかお困りごとやご相談があれば、伐採のできる業者に依頼してみてはいかがでしょうか。経験豊富な伐採のプロが、きっとあなたの問題を解決してくれることでしょう。

伐採を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「伐採」をご覧ください。

伐採のプロが迅速対応!

庭木1本からお任せください!

※対応エリアや加盟店によって変わります

木々の伐採は大きな木であればあるほど、危険度が上がってきます。自分で伐採したら電線に引っかかってしまった!なんて事がないように、安全のためにも伐採はプロにお任せしましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

立ち合いがなくとも作業は可能です!お気軽にご相談ください。

伐採 1本 6,100円~
伐採のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

伐採の記事アクセスランキング

伐採の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧