南天の木を自力で伐採できる条件・基本手順!業者依頼の費用も解説!

2021.4.30

南天の木を自力で伐採できる条件・基本手順!業者依頼の費用も解説!

庭で育てている南天の木が大きくなり過ぎると、枝が伸び放題になる・近隣の敷地内に枝が伸びてしまうなどの問題が発生します。

これらのトラブルを防ぐためにやむを得ず、自力で伐採をしようと思う方もいるかもしれませんが、自力で伐採ができる基準は樹高が3m・幹周りが20cm以下と限りがあります。その理由は、基準値よりも大きな樹木を伐採する場合、伐採に使用する道具の操作が難しく、ケガをするリスクが高くなるからです。

ここのコラムでは、自分で南天の木を伐採する手順について紹介していきます。樹木を伐採することに抵抗がある場合は、剪定をして樹形を整えるといった手段もあります

南天の木をやむ負えず伐採……自力でおこなう手順

自力で南天の木を伐採する場合、事前に作業で必要な道具を整えましょう。ここでは伐採で使う道具や服装と伐採の手順を説明していきます。

〇服装
保護メガネ:飛んでくる小枝・木くずから目を守る
防護服  :チェーンソーの接触によるケガを防ぐ
ヘルメット:枝が頭に当たりケガをするのを防ぐ
〇道具
チェーンソー:樹木を伐採するのに使う
ノコギリ  :チェーンソーが使えないときに使う(高い位置・狭い場所など)
鉈(なた) :周囲の不要な枝などを除去する際に使う
ロープやスリングベルト:伐採後に倒木させる向きを決める際に使う
シャベル  :根を掘り起こす際に使う

伐採の基本手順

伐採作業は、正しい手順でおこなわないとケガや事故が起きるおそれがあるため、間違った方法で取り掛かるのは危険です。ここではケガなどを防ぐための正しい手順について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.枝を除去する

枝がたくさん伸びたまま伐採をしてしまうと、倒木させた際に枝が周囲に飛び散りやすく、ケガをするおそれがあります。また、枝が多い状態で伐採をすると倒木させる方向が安定しづらいです。したがって伐採をする際は、取り掛かる前にある程度枝を取り除いておくとよいでしょう。

南天の木を自力で伐採できる条件・基本手順!業者依頼の費用も解説!

2.伐採する

まずは伐採後に倒木させる方向を決めます。この際に樹木をロープで張っておくと、倒木させる方向が調節しやすいです。方向が決まったら、伐採する方向に「受け口」と呼ばれる切れ込みを幹に入れます。受け口は、約30~45度の角度で幹の3分の1程度まで切れ込みを入れるのがポイントです。

次は受け口と反対側に「追い口」といった切れ込みを入れます。追い口は、地面と水平に幹の3分の1程度まで切れ込みを入れるのがポイントです。受け口と同じ高さに切れ込みを入れてしまうと貫通してしまう可能性があるので、受け口よりも上の位置につくるようにしましょう。切れ込みができたら、追い口側から樹木を押し倒します。

3.抜根する

伐採ができたら、次は根の処理をします。シャベルを使って根を掘り起こしますが、場合によっては土が固く掘り起こしづらいことがあるかもしれません。その際は土に水をかけて濡らすことで、土が柔らかくなり抜根がしやすくなります。どうしても抜けない場合は、除草剤をまいて根を腐らせる方法もあります。

伐採作業は樹木の大きさによっては素人でも安全におこなうことが可能です。しかし樹高が高い・根が広範囲に張っているといった場合は、重労働だと感じるかもしれません。自分で伐採するのは難しいと感じた際は、伐採業者に依頼するとよいでしょう。

南天の木の伐採をプロに依頼すると?

南天の木は自分で伐採することができます。しかし先ほど説明したとおり、伐採作業は専用の道具を使って樹木を切り倒し、抜根処理もおこなう必要があるため重労働となりやすいです。

とくに抜根作業は根の張り具合によっては素人では困難となりやすいため、難しいと感じた際は業者に依頼をしましょう。ここでは伐採作業でやっかいな抜根と、依頼時にかかる費用について解説していきます。

自力伐採で最難関なのは「抜根」作業

先ほど伐採の手順で説明したとおり、自分で抜根をおこなうのは結構大変です。なぜなら、土の下で四方八方に広がった根を残さず処理していくための多大な労力が必要となるからです。また、根が大きいとシャベルのみでは除去できない場合もあるため、重機などで掘り起こす必要があります。

伐採業者では伐採と一緒に、抜根作業もおこなってくれるところが多いため、業者に任せることをおすすめします。また、抜根した根の処分方法がわからなくても、業者に任せることで抜根から処分までしてもらうことが可能です。次は実際に業者へ伐採を依頼した際にかかる費用についてみていきます。

伐採にかかる費用の内訳

伐採を依頼した際にかかる費用には工事費用のほかに、人件費・出張費などがかかります。工事費用は、業者が定めた作業費+伐採する樹高+植わっている場所や周囲の状況などによって変動してきます。

人件費は作業に取り掛かる人数によって変動し、依頼する業者によって、日当制と時給制の2パターンで費用の計算方法が異なる場合があるので注意しましょう。日当制は一日単位で計算される制度のことで、時給制は時間単位で計算がされる制度を指します。

出張費は業者によって異なりますが、業者から自宅までの距離が遠いと費用が高くなりやすいので業者を選ぶ際は気をつけましょう。ほかにも、重機などを使用した場合にかかる使用費などもあります。使用した機械の種類によって費用が異なるので、詳しい費用については依頼時に確認するとよいでしょう。

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伐採の費用相場

樹木の伐採にかかる費用は伐採する「樹高」によって変わります。0~3mの低木では、3,000~5,000円が多いです。3~5mの中木の場合は約10,000~18,000円で、5m以上の高木は約20,000~30,000円が平均となります。

依頼をする際は、南天の木がどのくらいなのかを確認しておくと、費用の目安が立てやすいです。しかし、樹木が植わっている場所や周囲にある建物などによっては、追加で費用が発生することがあるので、気になる方は一度相談をしてみましょう。

庭木の伐採はよくないって聞いたけど……?

樹木には、昔から神様や精霊が宿ると言い伝えられています。そのため、伐採をする前に樹木に対して感謝や謝罪などの意味を込めて、お清めをするといいかもしれません。長年植わっていた木で思い入れがある・勝手に伐採していいかわからず不安といった場合は、おはらいをしてみてはいかがでしょうか。

伐採業者によってはおはらいも一緒におこなってくれるところもあるので、依頼をする際に聞いてみるとよいでしょう。また、伐採をせずに剪定で成長した南天の木を整えることもできますので、次は剪定の仕方については紹介していきます。

南天の木はできる限り伐採したくない…..それなら剪定を!

樹木の伐採をする際に、昔からの言い伝え(縁起)が気になる方は伐採ではなく、剪定という選択肢もあります。また、害虫や病気被害による南天の不調が気になる方も、場合によっては剪定をして原因を取り除くことで回復することがあるかもしれません。次は南天の木の剪定について解説していきます。

剪定時期はいつ?

南天の木の剪定は、実を楽しめる時期が終盤となる2~3月ごろが最適です。なぜなら、南天の実は一度実らせると、約3年間は同じ枝に実をつけない特徴があるため剪定をしても翌年の花や実つきに影響が出ないためです。

また、南天の実は冬に実らせるため、実がなる前に剪定をおこなうのは避けましょう。間違えて花芽を切ってしまうと、咲くはずだった花が咲かず、実がつかなくなる可能性があります。

したがって南天の木を剪定する際は、実が終わる時期におこなうのがポイントです。大きくなり過ぎた南天の木を切り戻し剪定で整えたい場合は、6月ごろが最適です。

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切り戻し剪定で高さを調節

切り戻し剪定は、枝や葉が伸び過ぎて茂っている樹木や、樹高が高くなり過ぎた樹木の剪定に最適です。切り戻し剪定は、根元から枝を切らずに枝元と枝の間にある、新芽のうえから切るのがポイントとなります。新芽を見分ける際は、枝が少し膨らんでいる箇所に注目して探すとよいです。

間違った位置で剪定してしまうと、樹木が弱って枯れてしまうおそれがあります。樹高を調節すると、樹形が整う・花が咲きやすくなる・日ごろの手入れがしやすくなるといったメリットもあるので、切り戻し剪定をして高さを整えましょう。

間引き剪定で風通しよく

枝が伸び放題になっていたり、隣の住宅まで枝が侵入していたりする場合は間引き剪定をおこなうとよいでしょう。間引き剪定は、密集している枝の数を減らしたり、弱っている枝を間引くときに行います。

間引きをすることで、樹木の内部に風がとおりやすくなり、日当たりもよくなるので、光合成がされやすく元気に育ちやすいです。混み合っている枝は根元から剪定しましょう。

適度な背丈で管理しやすい!おすすめ庭木4選

樹高が高くなりやすい庭木は管理を怠ると枝などが伸び過ぎてしまうため、手入れが大変となりやすいです。そのため、ここでは樹高が高くなりにくい低木でおすすめの庭木をいくつかご紹介していきます。

香りを楽しむなら「クチナシ
クチナシは香りがとてもよい樹木で、キンモクセイ・ジンチョウゲを含む三大香木と呼ばれるほどです。梅雨の時期は白い花を咲かせ、花が終わる秋ごろにはオレンジ色の実をつけるため季節によって色を楽しむことができます。

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白い花を楽しみたいなら「アメリカイワナンテン
アメリカイワナンテンの花は白く、つぼのような形をしています。房状にたくさん花をつけるため、見た目がとてもかわいいです。花は下に垂れ下がるように咲くことが多いのも特徴のひとつです。開花は4月の下旬~5月ごろとなります。

年中緑が楽しめる「アオキ
葉が深緑色で、落葉しない常緑樹なため冬の間も緑を楽しむことができます。さらに葉には光沢があり、緑一色で柄のない種類やまだら模様の種類もあるので、好みに合わせて選ぶことが可能です。冬の間になると庭が雪で真っ白になり樹木が楽しめない・冬の間も緑を楽しみたい方におすすめです。

成長力がとても強い「サルココッカ
日陰や暗い場所でも育てることができ、病害虫による被害も受けにくいのが特徴です。さらに頻繁に水やりをおこなう必要がない樹木なため、はじめて庭木を育てる人でも扱いやすいです。熱さと寒さ両方に耐性があるため、地域に関係なく育てることができます。

まとめ

南天の木が成長し過ぎたことによって近隣住宅に枝が侵入してしまい、管理の仕方で困っているといった際は、思い切って伐採をしてみてもいいかもしれません。伐採は樹高や幹の太さによっては自分でおこなうことも可能なので、南天の木を伐採する際は正しい服装と道具を整えてから取り掛かりましょう。

しかし伐採作業は重労働となりやすいです。さらに業者に任せたほうがよいメリットもあるので、自分で伐採するのが難しそうと思ったら業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

弊社は樹木の伐採作業に対応する業者を紹介しております。伐採を依頼しようにも、業者がたくさんあって選べないといった際はぜひ弊社をご利用ください。お客様に最適な業者をご紹介いたします。

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