シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

2021.4.30

シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

シュロの木には南国風の雰囲気があり、観葉植物として人気の植物です。手入れにも手間がかからないため、育てるのも難しくはありません。しかし、いざ剪定しようとなると難しい植物ともいわれています。

本コラムでは、まずはシュロの木の剪定が難しい理由を紹介します。シュロの木は剪定が難しいと同時に、伐採も難しい植物です。シュロの木の管理や伐採方法を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ剪定が難しい?南国風の彩りを添えるシュロの木の特徴

シュロの木は剪定が難しいといわれる植物ですが、なぜなのでしょうか。ここでは、シュロの木の特徴と剪定が難しい理由を木の特徴を踏まえつつ紹介します。

九州南部にも自生するヤシの木の仲間

シュロの木はヤシ目ヤシ科ヤシ属の総称で、よく見かけるものはワジュロという種類です。そのほか、中国原産のトウジュロなどもあり、種類が豊富です。幼い木は寒い地域では冬越ししにくいですが、大きくなれば比較的寒さにも強くなります。

10mをこえるワジュロは街路樹として利用されており、小さいものであれば、室内で観葉植物としても育てられます。シュロの木はヤシの種類でも特に寒さに強いため、日本全国で庭木として人気です。

成長速度が遅い

シュロの木は成長速度が遅い植物です。水やりも鉢植えの場合、春から秋は土の表面が乾いたらあげましょう。冬はほとんど水やりは不要です。庭植えの場合、ほとんど降雨のみでよいでしょう。そのため、頻繁なお手入れは必要ありません。しかし、お手入れをせずともすくすくと育ってしまうので、油断は禁物です。「気が付いたら想像以上の大きさになってしまい、手が付けられなくなった」ということも、シュロの木ではよくある話です。

シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

端部分に葉や実を付ける

シュロは、大きくなると木の先端部分に葉や実をつけます。シュロの木を見ると、先端以外の幹に枝や葉っぱが付いていないことが分かると思います。つまり、年月が経っても横にスペースや幅を広げることなく、ひたすら上に生長を続ける植物なのです。

シュロチクは近いが別の植物

シュロと似た名前に「シュロチク」という植物があります。シュロチクは中国南部原産のヤシ科シュロチク属の植物の総称です。シュロとは別の植物になります。

高さは5mくらいまで生長します。観葉植物として育てるには2m以内のものが多いです。和風な雰囲気がある植物なので、和室に置かれることもあります。名前が似ているため、間違えないようにしましょう。

剪定だけでなくシュロの木は伐採も難しい!

シュロの木は剪定だけでなく、伐採も難しい植物です。ここではシュロの木の伐採が難しい理由を紹介します。

木の表面に繊維状の皮が巻き付く

シュロの木の表面は繊維状の皮でおおわれています。伐採の時、この皮にチェーンソーなどが引っかかるおそれがあります。そのため、チェーンソーなどを使用する際には、慎重な作業が必要になるでしょう。

シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

幹が固く、重量がある

シュロの木は水分を多く含んでいて重く、頑丈な幹で支えられています。そのため、伐採をおこなうには頑丈で固い幹を切る必要があるので、他の植物の伐採よりも大変な作業となります。伐採後、重量のあるシュロの木を処分することにも労力を要するでしょう。

高さがある状態で伐採される場合が多い

高さがあるシュロの木の場合は、一度で伐採することは難しいでしょう。切り倒す場所を確保することができなければ、少しずつ切っていく必要があります。電線などが近くにある場合は、特に注意しなければなりません。

シュロの木の伐採方法と業者依頼時の料金目安

伐採が難しい理由がいくつかあるシュロの木の剪定や伐採は、プロの業者に依頼するのが賢明です。しかし、あまり高さのないシュロの木で、なおかつ伐採の経験がいくつかあるのであれば、自分でおこなうことも可能でしょう。そこでシュロの木の伐採方法を紹介します。

シュロの伐採に必要な道具

まずは必要な道具を用意しましょう。あれば便利なものも併せて紹介するので、可能な限りそろえるようにしましょう。

・チェーンソー
・ナタ
・はしご
・ロープ
・軍手
・作業着
・ヘルメット
・ゴミ袋

シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

シュロの木の伐採方法

次に伐採方法です。以下の手順で作業をすすめれば、比較的スムーズに作業を進められるでしょう。

1.ハシゴを立てかけ、木にロープで固定する
2.ナタを使って繊維の皮をむく
3.上から40cmから50cmくらいを目安にチェーンソーで切り落としていく
4.切り倒せる高さになったら根元を切る
5.切った木を小さくして、ゴミ袋に入れて処分する

注意点

注意点は、1人で作業をしないことです。ハシゴが倒れてしまうとケガをしてしまうので、支えてくれる人も含め、2人以上で作業をしましょう。安全を考慮してヘルメットを被ると安心して作業に携わることができます。

大きく成長し、高さのあるシュロの木を伐採するときは、木を倒す場所の確保が難しいでしょう。そのため、数回に分けて木を切り分けていきます。

切り倒す際は作業に取り掛かる前に、倒す方向をあらかじめ決めておきましょう。方向を決めておかないと、思わぬ方向に倒れることがあります。

また、繊維の皮でチェーンソーが引っかからないように、ナタを使って皮をあらかじめはがしておきましょう。木は小さいものであれば、燃えるゴミとして処分することも可能です。お住まいの自治体で処分できるか確認しておきましょう。

業者に依頼する場合の料金相場

伐採方法を紹介してきましたが、やはり高いシュロの木を伐採するのは危険が伴います。けがをしてしまわないように、少しでも不安ならプロの業者に依頼するようにしましょう。プロの業者に依頼すれば、労力がかからず、より確実に作業してくれるでしょう。業者に依頼すると気になるのは、費用ではないでしょうか。ここでは費用相場を紹介します。

シュロの木の幹が3mを超える場合は20,000円前後からが相場になります。伐採の費用の内訳は作業費、伐採費、出張費で構成されます。木が短いと費用は安くなりますし、長いと高くなります。

近くに電柱など、障害物がある場合にも費用がかかってしまうことがあります。また、クレーンなどの重機を使うこともあるので、費用は大きく変わります。そのため、必ず複数の業者に見積りを取るようにしてください。少なくとも3社から見積もりをとれば、相場を把握することができるでしょう。

捨てるだけじゃもったいない!シュロの木の活用方法

いらなくなったシュロの木は捨てるのではなく、活用することもできます。捨てるだけではもったいないかもしれません。ここでは、シュロの木の活用方法を紹介します。

繊維状の皮はさまざまなものに利用される

繊維状の皮は、再利用して使うことができます。皮の毛を束ねることによってほうきやたわしになり、毛を編めば、ロープしても使用することができます。シュロの木の皮は程よい固さなので、気に入る方はいらっしゃるかもしれません。

シュロの木はヤシの仲間!伸びすぎてしまったら剪定より伐採を

幹は鐘つきの棒として利用されることも

固くて丈夫な木の幹は、鐘をつくための棒として使用されることもあります。程よく重く柔らかいため、よい音がなるといわれ昔から使われているようです。ゴミとして処分を検討しても、もしかしたら必要としている人がどこかにいるかもしれませんね。

まとめ

今回はシュロの木の剪定や伐採が難しい理由を紹介しました。シュロの木は生長が遅く、定期的に剪定などの手入れする必要はありません。しかし、そのままにしておくと葉が枯れてしまうこともあり、木の高さを調整することが難しいです。

また、木の幹は重く、繊維の皮があります。高さが10m以上になることが多いため伐採も難しいです。自分で伐採することもできますが、1人で作業するのではなく、2人以上で作業してください。

しかし、安全に作業をおこないたいのであれば、やはりプロの業者に依頼するようにしましょう。プロの業者に依頼すれば、より確実に伐採してくれるでしょう。

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