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『コンクリートを有効活用』こんな所にも出来るコンクリート工事!

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「コンクリート」と聞いて皆さんは何を想像しますか?
「冷たい」、「硬い」、「重い」、「建物の基礎」、「道路の舗装、学校、堤防、橋の柱脚など、日常生活にはあまり関係のないところで使われているもの」そんなイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、コンクリートはもっと身近な存在で、実は最近、住宅にも多用されているものなのです。今回は、意外に知らない「コンクリート」のことをご紹介したいと思います。

コンクリートって何?

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造作物として完成したコンクリートは見慣れているかと思いますが、最初から「コンクリート」として存在している訳ではありません。
まずはじめに、コンクリートの正体について学んでみましょう。

◆コンクリートの材料

コンクリートは「セメント・水・細骨材(砂・)粗骨材(砂利)」で構成されています。これらの材料が適量の割合で混ぜられて(調合と呼びます)、硬いコンクリートが出来るのです。

ちなみに、コンクリートに類似した「モルタル」はガーデニング等でもお馴染みだと思いますが、「セメント・水・細骨材(砂)」だけで構成されており、コンクリートに比べ材料が少なく、強度には欠けます。

◆コンクリートの種類

偏にコンクリートと言っても、使う目的、場所、気温、打設時期など、様々な条件によって、適切なコンクリートを選択する必要があります。下記はよく使用されるコンクリートの種類になります。

【一般的に適用されるコンクリート】

普通コンクリートとも呼ばれます。小さな断面に使用することの多い建築工事用に柔らかめに練った「建築構造用コンクリート」と大きな断面に使用することの多い土木工事用に硬めに練った「土木構造用コンクリート」があります。

【冬季および夏季に適用されるコンクリート】

•寒中コンクリート

気温が低くなると、コンクリートが固まるのが遅くなり、凍結して耐久性が低下します。そのため、日の平均温度が4℃以下になるような環境下で打設する場合は、所定の強度が得られるまで保温養生を行ったり、混和剤(AE剤)を入れて凍結への抵抗を高めるなど、寒さを考慮した対策を施します。

•暑中コンクリート

逆に気温が高くなると、コンクリートが固まるのが早まったり、水分が急激に蒸発して耐久性が低下します。そのため、日の平均温度が25℃を超えるような
環境下で打設する場合は、セメント以外の材料を35℃以下に冷却したり、混和剤(AE減水剤)を入れて硬化の遅延を図るなど、暑さを考慮した対策を施します。

コンクリートは気温によって固まり方が変動するため、気温を考慮したコンクリートを適用する必要があります。

コンクリートの特性について

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コンクリートがどんなもので出来ているかおわかり頂けたところで、次にコンクリートの特徴について学んでみましょう。

【耐震性・耐久性・耐火性に富む】

コンクリートは耐久性、耐火性に優れており、「堅くて丈夫」、「燃えない」などという特徴があります。その為、コンクリート製の施設が災害時に緊急避難場所になる事が多いです。

【施工が容易】

基本的には材料を混ぜ合わせるだけで出来るので、施工が容易です。材料費も比較的安価。また、硬化する前はドロドロした泥状のものであるので、形状や大きさを選ばず、自由に造ることが出来ます。

以上がコンクリートの大きな長所と言えます。但し、コンクリートにも苦手な点がありますので、そちらも押さえておきましょう。

【引張りや曲げに弱い】

地震に強いのがコンクリートの特徴と思われがちですが、実は引っ張られたり、曲げられたりという力に対しては弱いという特徴があります。そこで、コンクリート単体ではなく、引っ張りや曲げに対して粘りのある、鉄筋や鉄骨を内部に入れることで、地震のあらゆる方向の力にも耐えれるようにしています。

【熱しにくく冷めにくい】

コンクリートは「熱しにくく冷めにくい」と言われています。例えば、コンクリート造の建物の最上階に住んでいると、夏の昼間に熱せられた屋上のコンクリートが夜になってもなかなか冷めず寝苦しいということがありますが、コンクリートは熱を吸収するのには時間はかかっても、一度熱を吸収してしまえば長時間に渡って蓄熱して冷めない、という特徴があるのです。これは近年、大都市で問題となっている「ヒートアイランド現象」の一因とも言われています。冬の場合は、一度冷えてしまうとなかなか温めることは難しいということになります。

身近なコンクリート製品

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コンクリートは建物ばかりに利用されている訳ではなく、コンクリートを使った製品(コンクリート二次製品と呼ばれています)も沢山あります。ここでは、身近なコンクリート二次製品をいくつかご紹介しましょう。

【排水溝】
主要道路の端には雨水を排水するための側溝が設置されていますが、コンクリート製がほとんどです。

【歩車道境界ブロック】
道路と歩道の境界に設置されているブロックです

【車止めブロック】
駐車場に車輪止めとして設置されています。

【マンホール・桝】
普段は蓋部分しか見えていませんが、蓋から地下に向かってコンクリートの管が設置されている場合があります。

【コンクリートブロック】
敷地境界の擁壁などに設置されています。

このように普段は気付かないですが、私たちの周囲には沢山のコンクリートが使われているのです。

 建築物とコンクリート

コンクリートを利用した住宅はまだ歴史が浅いですが、周囲を見渡すと、私たちもよく知っているようなコンクリートの建築物が各地に存在します。
ここでは、有名なRC造の建築物をいくつかご紹介しましょう。

1)軍艦島
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2015年に世界文化遺産された軍艦島にかつてあった集合住宅は、日本初のRC造の集合住宅と言われています。無人島となって40年近く経ちますが、今でも当時の面影をみることが出来ます。

2)洲本城(模擬天守)
兵庫県洲本市の城跡にある模擬天守は、日本で最古のコンクリート製天守と言われています。

3)三井物産横浜支店ビル
神奈川県横浜市に現存する、明治44年に建設された日本初のRC造オフィスビルです。

4)光の教会
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日本を代表する世界的建築家「安藤忠雄」氏は、コンクリート打放しの建築物を多く手掛けることで有名です。非常に多くのRC造建築物作品がありますが、1989年大阪に建てられた「光の教会」は、コンクリートの壁に十字のスリットを切って十字架の光を取り入れるという、斬新な手法で造られています。教会建築の最高傑作と称賛されています。

コンクリートを使ったDIY

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建物に利用するコンクリートは、決められた強度にするために、様々な専門的知識と管理力が必要ですが、材料は私たち素人でも用意出来るものばかりです。なので、D.I.Yで何か挑戦出来そうな気がしませんか?ここではD.I.Yで行える、コンクリート工事の活用例を見てみましょう。

◆コンクリートブロック花壇

コンクリートブロックを使った花壇造りです。ブロックを好きな形状で囲ってオリジナルの花壇を作ってみましょう。

【施工手順】
1.整地・・・雑草や目立つ石等を取り除き、軽く地面を均し平らにします。極力水平になるようにしましょう。(水平を計測する道具も市販されています)

2.掘削・・・シャベルや鍬などで地面から幅50cm、高さ20cm程の穴を掘り、砕石を敷きます。

3.基礎・・・木の板等で砕石の上に幅30cm、高さ10cm程の箱(型枠)を作りコンクリートを流し込みます。
これがブロックが載るための基礎となります。型枠は事前に組み立てておくと便利です。

4.アンカー・・・流したコンクリートが固まる前に、基礎に対し垂直方向に差筋アンカーを挿します。400mmピッチが適当です。ブロック高さによりますが、2段積みなら径13mmのアンカーを使用しましょう。

5.ブロック積み・・・ブロックの穴に差し筋アンカーを入れる要領で積み上げ、隙間をモルタルで充填して完成です。

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◆デザインコンクリート

コンクリートは硬化までには時間が掛かります。その間に、型で模様をつけたり、小石や貝殻などを埋め込むことで、デザイン性の高いオリジナルな床や壁、小物を作ることが出来ます。

1)スタンプコンクリート・・・玄関のアプローチ、バーカウンターの脚元などに凸凹の模様をつけるもの。まるで天然石やレンガを敷いた風合いになります。
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2)モルタル造形・・・テーマパーク等で外国の城や町並みを模したような壁を見ることが出来ますが、それと同様に文字を書いたり、版画のように絵や模様入れることで、住宅にもオリジナルの壁を作ることが出来ます。

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3)表札・看板・・・好きな形状に作った型枠にコンクリートを流し込み、好きな模様や小石などを散りばめれば、オリジナルの表札や看板が出来ます。

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コンクリートを使った自分だけの作品作りに、是非皆さんもチャレンジしてみてください。

コンクリート工事をしてみましょう

自分にはあまり関係ないところで使われていると思っていたコンクリートですが、道路の側溝や家の塀、駐車場などで使われていたり、RC造の住宅や建築物が建てられていたりなど、意外と身近な存在であることがわかりました。また、コンクリートの材料はホームセンターでも売っているものばかりなので、気軽に材料を購入して、コンクリートを使ったデザイン性の高いオリジナルのD.I.Yにも挑戦出来そうです。コンクリートの特性を活かして、もっと日常生活に取り入れてみたいものですね。ただし、大きな工作物や建築物を造るためには、コンクリートの調合や施工手順など、専門の知識と技術が必要となります。場合によっては、資格や申請手続きが要るケースも。

本格的なコンクリート工事をしようという方は、是非当サイト「生活110番」の「ブロック工事・コンクリート工事」を利用して、専門業者にご依頼ください。

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