土間コンクリートをDIYで!手順を覚えて挑戦してみよう

2021.4.30

土間コンクリートをDIYで!手順を覚えて挑戦してみよう

砂利やぬかるんだ土など、足場の悪い駐車場や玄関周りにうんざりしていませんか。土間コンクリートは地面に直接流すコンクリートのこと。足場を良くしたい場所に施工すれば、足場の悪さなどのデメリットも解消できることでしょう。しかし、駐車場や玄関を土間コンクリートにしてしまえば、施工費や維持費がかかってしまいます。
安く抑えるためには土間コンクリートをDIYすることですが、果たして素人がDIYできるものなのでしょうか。

土間コンクリートの施工。業者に頼むか、自分でするか

物置を置くときや、駐車場を快適につかいたいときなどに、「土間コンクリートにしたい」などと思われるかもしれません。
そんな土間コンクリートの施工で気になることのひとつといえば費用の面。コンクリートは施工費や維持費がどうしても必要になってしまうため、高くつくのならば自分でDIYしたほうがいいかもしれないと思うこともあるでしょう。

そんな土間コンクリートの施工はいくらぐらいになるのでしょうか。

土間コンクリートの費用

1㎡/約1万円~

業者によって費用に違いがあるので、一概にはいえませんが、この程度の金額は見ておきましょう。

土間コンクリートを施工できる範囲

土間コンクリートをDIYするといっても、実際、どんな場所にコンクリートを施工するのでしょうか。その場所をみていきましょう。

〇駐車場
車を止めるのに必要な駐車場。多くの家では砂利を採用しているかもしれませんが、砂利だと、飛び石や足場が悪いといったデメリットがあります。
コンクリートであれば、スムーズに車が止められるほか、飛び石が飛んでくる心配もありません。

〇玄関アプローチや勝手周り
玄関アプローチや勝手周りに土間コンクリートを施工する例もあります。足場が安定するほか、土の地面と比べると雨が降ったときなど、足や服が泥で汚れる心配が少ないのも魅力です。

〇庭
例えば、倉庫を置く場所に、置きやすいようにそのスペースのみに土間コンクリートを施工することがあるのです。

      土間コンクリートをDIYに必要な道具やもの

DIYする場合の流れ

では、実際に土間コンクリートをDIYする手順をご紹介します。

①施工したい地面を掘る
(深さは大体30㎝以上が好ましい)
②砕石を均等に敷き詰める
③型枠を作る、設置する
④ワイヤーメッシュを設置する
⑤コンクリートを流し込む
⑥表面を平らにする
(表面をざらざらにしたい人は砂利をまぶす)
⑦乾くまで放置

DIYする場合はこういった手順でおこなうといいですね。コンクリートは施工したい範囲によって量に違いがでてきます。大量のコンクリートが必要になる場合は1人での作業は困難で、コンクリートを練るだけでも相当な時間を費やします。

1日で作業を終えることが難しいこともあるので、難しいとおもったら、一度、業者に見積もりに来てもらうといいでしょう。

業者が施工するときの手順

業者が土間コンクリートを施工するときの手順についてみていきましょう。業者に頼む場合は人数を揃えてくれるのはもちろん、重機などの便利な機械を使って施工してくれることもあるので、DIYするより早く施工を終わらせてくれることでしょう。

①土を掘削する
②砕石を施工場所へ均等に敷き詰める
③敷き詰めた砕石を、転圧機などを使って固める
④型枠を設置する
⑤ワイヤーメッシュを設置する
⑥配合したコンクリートを流し込む
⑦コンクリートを固まる前に表面加工をおこなう
⑧設置が完了したら養生期間をあわせ、1週間前後放置する

      土間コンクリートのDIYの流れ

コンクリートの作り方。用意する道具

土間コンクリートに必要な道具やコンクリートの作り方についてご紹介します。とくに、コンクリートは配合しだいで固くなったり、柔らかくなったりします。設置する場所によって配合を変えてみるといいでしょう。

基本的なコンクリートの配合と作り方

基本的にはセメント1:砂3(好みで変化する):砂利3の割合で配合していきます。

①セメントと砂を混練り用の容器にいれ、空練りをおこなう
(しっかりやらないとムラになる)
②空練りをしたら様子をみながら水を適量加える
③砂利を加えてよく混ぜる

これでコンクリートは完成します。コンクリートは固まるのが早いため、できたら放置せずにすぐに型枠へコンクリートを流し込みましょう。
配合を間違えるとひび割れの元になったりしますので、自分に合ったコンクリートの配合にするのがベストでしょう。

土間コンクリートで絶対に揃えておきたいもの

土間コンクリートをDIYするうえで絶対揃えておきたいものについてご紹介します。
これらのものを用意しないとDIYに支障がでてしまうため、注意しましょう。

型枠
コンクリートの高さ、形を整えるのに必要なものです。これをしないと、見栄えが悪くなるほか、うまくコンクリートが施工できないことがあるので注意しましょう。

ちなみに、土間コンクリートの型枠としては角材(木材がメイン)などがよく使われます。
工事で使う特殊なものになると……。
〇渦巻き型
〇サイロ底型
〇大型リブ型
〇三次元局面型
〇三次元格子天井型

特殊な型枠は床だけでなく、壁や天井にも使われるタイプもありますよ。

ワイヤーメッシュ
ワイヤーメッシュは溶接金網のことです。基本的には敷き詰めた砂利と型枠の中に入れます。ワイヤーメッシュをすることで、コンクリートの型崩れ、ひび割れを最小限にできるのです。

トロ船
混練用の容器です。コンクリートを練る際に必ず必要になります。

練りクワ
配合したセメントや砂を混ぜるときに必要になります。

強化バケツ
練ったコンクリートを小分けして型枠に流し込むために必要な道具になります。

スコップ
練ったコンクリートを小分けにしたり、持ち運ぶ際に必要になります。

コテ
コンクリートを型枠に流し込んだ仕上げに使う道具です。表面を平らにするために必要な道具になるので揃えておきましょう。

汚れてもいい服や軍手
土間コンクリートのDIYは高い確率で服が汚れます。動きやすく、汚れてもいい服や靴を準備しておきましょう。また、手にコンクリートが付いてしまう場合があるので、軍手も用意しておきましょう。

土間コンクリートの手入れ方法

土間コンクリートは施工して終わりというわけではありません。美しくコンクリートを保つためにも日々の手入れは怠らないようにしましょう。

ほうきでゴミをとる

ゴミや土埃がある場合はほうきで軽く掃いて取り除きます。

中性洗剤などを使ってコンクリートを洗う

コンクリートの汚れなどを取るために定期的に洗剤などを使って掃除をおこないましょう。洗剤は中性洗剤、またはアルカリ洗剤を選びます。とくに油汚れのときは重曹などを使ってみるのもいいですね。
酸性はコンクリートを傷つけてしまう結果となりますので避けましょう。

コケが付いている場合は熱湯をかける

コンクリートは手入れをせず放置をしていればコケが生えてくることでしょう。この場合は熱湯をかけて様子をみます。軽度であれば熱湯をかけるだけでコケの姿は見えなくなります。

コケがひどい場合には洗剤などを使って落としていってください。

コンクリートのひび割れには注意

コンクリートのひび割れはコンクリートの強度に影響がでる場合があります。たとえば幅0.3㎜以上・深さ4㎜以上のひび割れは基礎補修が必要になります。コンクリートのひび割れは構造クラック、または貫通クラックとも呼ばれています。

軽度のひび割れであれば、自分で補修することも可能です。専用の補修材などをつかって修理してみてください。

土間コンクリートであれば心配ないかもしれませんが、建物の基礎となっているコンクリートがひび割れている場合は、とくに注意が必要です。場合によっては建物の地盤沈下や雨漏りなどの悪影響を及ぼす恐れがあります。

      コンクリートを流し込む!コンクリートを練るコツ

土間コンクリートのDIYで注意しておくべき点

土間コンクリートをDIY、使用するうえでいくつか注意しておくべき点があります。こちらも頭の片隅においておいていただければ幸いです。

業者がやるように平らに施工できるとは限らない

コンクリートの表面を凹凸がない平らにするのは至難の業です。専門的な知識、技術がある業者であればできてしまうかもしれませんが、素人が施工してしまうと、どうしても小さな凹凸は発生してしまうでしょう。

また、なにかを置くために土間コンクリートを施工する場合は小さな凹凸は命とり。例えば、上手く倉庫を設置できなかったりといった結果を招くことも。
凹凸を極力すくなく施工したい場合は業者に依頼するといいですね。

機械を使う場合は音がでるので注意

ユンボなどの重機など、電動の工具などを使うときに大きな音が発生する場合があります。場合によっては近所迷惑となり、トラブルに発展する場合があるので、施工作業をおこなう際は近所の人にひとこと断っておくといいでしょう。

コンクリートが固まるのにも時間がかかる

土間コンクリートをDIYする際でも、コンクリートが固まる時間が長いことに注意しておきましょう。土間コンクリートは分厚く施工することが多いため、1日そこらじゃ固まりません。
また、天候によって固まり具合も変わるため、1週間前後は見ておきます。

コンクリートが固まらないうちは足を踏み入れない

コンクリートが固まらないうちに間違えて足を踏み入れたり、物を落としてしまった場合など、跡が残ってしまい、表面が凸凹になってしまうことも。とくに、中途半端に乾いてしまっている場合は直すのも面倒になってくるでしょう。
施工後は、コンクリートを施工した場所に入れないようにしましょう。

タイヤ痕はついてついてしまうものなので気にしない

せっかくきれいに施工したに、タイヤ痕がついてしまった。なんてことはありませんか。きれいに施工したのだからきれいに使いたい気持ちは多くの人が思うこと。しかし、落ち込まないでください。

タイヤ痕はコンクリートの表面とタイヤの強い摩擦力によって生まれます。そのため、駐車場に土間コンクリートを採用している時点で、コンクリートのタイヤ痕は免れないのです。
いつかは汚れてしまうものなので、気に病まないようにしましょう。

まとめ

土間コンクリートはおもに玄関や駐車場など、足場を整えたい場所に施工することが多いです。型を作り、地面にコンクリートを流し、整備すれば土間コンクリートは出来上がります。
土間コンクリートはもちろん、コンクリートの施工は施工費はもちろんメンテナンスなどの維持費もかかってしまうため、なかなか業者に頼むまで踏み切れない人もなかにはいらっしゃいます。

ですので「可能であればDIYで安く済ませたい」と思われることでしょう。専門的技術や知識があれば一人でもこなせるでしょうが、コンクリートの扱いやDIYをなかなかやったことがない素人には土間コンクリートのDIYは骨が折れます。
もし、一度挑戦してみて、やっぱり難しいと思った場合も一度、業者に土間コンクリートについて相談してみるといいですね。

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