水はけが悪い道路は危険が!水はけのいい透水性アスファルトとは?

2021.4.30

水はけが悪い道路は危険が!水はけのいい透水性アスファルトとは?

車を運転しているとき、いつも水たまりがある道路を見たことありませんか?これはアスファルトの水はけが悪いことによるものです。水たまりがあると歩行者に水をかけてしまわないか、もしくはスリップしてしまわないか何かと心配です。

しかし、高速道路などで水たまりを見ることはありません。この違いはなんなのでしょうか。今回は透水性アスファルトについて解説します。

水はけの悪いアスファルトは危険?

あなたの近所には、雨が降るとすぐに水たまりができてしまうアスファルトはありませんか?この水たまりは、アスファルトの水はけが悪いためにできてしまいます。アスファルトの水はけが悪いと、水たまりができるだけでなくさまざまな問題があります。

水はねがおきる 

車道を走っている車が水たまりの上を通ると水はねがおき、場合によっては歩行者に水がかかるおそれがあります。運転している人も故意ではありませんし、すべての水たまりに気をつかいながら運転するのは難しいでしょう。

すべりやすくなる

アスファルトは車などが滑らないよう、表面が粗い舗装になっています。しかし水はけが悪いと表面に水の膜が張られてしまい、すべりやすくなってしまいます。水たまりになっていないところでも水の膜ができていることが多いため、雨の日の運転には十分注意しなければなりません。

冠水 

水はけがよくないと、ゲリラ豪雨や長期的な降雨で冠水してしまうことがあります。土地の傾斜などが原因の場合もありますが、水はけがよければ冠水の度合いも抑えることができます。冠水すると交通に大きな影響がでるため、都市としての機能が低下してしまいます。

ハイドロプレーニング

自動車運転免許を持っている人は聞いたことがある言葉だと思います。ハイドロプレーニングとは、車が水たまりの上を通ったときにタイヤと地面の間に水が入り込んでブレーキがきかなくなる現象のことです。高速道路など速度を出す場所で起きやすく、こういった場所では水はけのよいアスファルトが求められています。

      水はけの悪いアスファルトは危険?

透水性アスファルトとは

アスファルトの水はけが悪いとさまざまな危険があることがわかりましたが、水はけがよいアスファルトはないのでしょうか。

それが透水性アスファルトになります。
アスファルトは通常耐久性が求められるため、内部はすきまをできるだけつくらない密着した構造になっています。しかしこれにより水の逃げ道がなくなり、水はけが悪くなっています。

対して透水性アスファルトは、あえてすきまをつくるような混合物で作られています。こうすることで透水性アスファルト表面の水は、すきまを通って地面に浸透していくのです。

透水性アスファルトと似た舗装に排水性アスファルトというものもあります。
排水性アスファルトは地下に水を流すのではなく、排水溝に水を誘導する構造になっています。排水を誘導するためにゴム樹脂を使っているため、透水性アスファルトより走行音が静かになるという特徴があります。

ほかにも石材をかみ合わせた舗装であるインターロッキングブロックにも透水性があります。インターロッキングブロックは車が頻繁に走る道路には採用されにくいため、どちらかといえば歩行者などにありがたい舗装です。

      透水性アスファルトのメリット・デメリット

透水性アスファルトのメリット・デメリット

メリット

・水はけがよくなる
一番のメリットは、透水性アスファルトの目的でもある水はけです。水はけがよくなることで歩行者への水はねや冠水、ハイドロプレーニング現象の発生をおさえることができます。水はけが原因で事故が発生しやすい高速道路などは積極的に透水性アスファルトを採用しています。

・走行音の低減
透水性アスファルトは水はけをよくするために、内部にすきまを多く持った構造になっています。このすきまには、走行音を小さくする効果もあります。

通常のアスファルトはすきまが少なく密着した構造になっているため、アスファルトにぶつかった音をそのまま反射してしまいます。しかしすきまがある透水性アスファルトだと、ぶつかってきた音をすきまが吸収し音の反射が小さくなるのです。

・ヒートアイランド現象の緩和
透水性アスファルトのすきまは、ヒートアイランド現象を緩和する効果もあります。ヒートアイランド現象とは、郊外より都市部の方が高い温度になる現象です。日中都市部にあるアスファルトなどの道路が、たくわえた熱を夜間に放出することも原因の1つになっています。

透水性アスファルトはすきまが多くあるおかげで、蓄えられる熱量が少なくなっています。すなわち通常のアスファルトにくらべ、ヒートアイランド現象に寄与する熱を出さないということです。

デメリット

・すきまに砂や泥がつまる
すきまがあると、そこに詰まるものがでてきます。砂や泥が詰まることが多く、数年で透水性アスファルトの機能は低下してしまうのです。そのため定期的なメンテナンスが必要となります。最近では高圧洗浄とバキュームの機能を合わせた、透水性アスファルト専用の車両が開発されているそうです。

・大型の車両にすきまがつぶされる
砂や泥が詰まるだけでなく、すきまが潰されてなくなってしまっても機能は低下します。大型車両がよく通る道路はすきまが潰されやすく、定期的なメンテナンスが必要になります。また、大型車両でなくとも走行速度が遅い車両などは一カ所にかかる圧力が長くなるため、すきまが潰れやすくなります。

・補修に手間がかかる
透水性アスファルトは一部分だけ補修することができず、補修する場合は大部分を施工しなおすことになります。理由は補修作業により、すきまが潰れてしまうためです。一部だけ補修するとその周辺の透水性アスファルトが機能しなくなり、結局全体を補修しなければならなくなります。

      透水性アスファルトのメリット・デメリット

まとめ

近所でいつも水たまりができているところと、できていないところには透水性の違いがあるかもしれません。水はけが悪いと冠水やハイドロプレーニング現象など、車を運転する人にとって危険なことばかりです。歩行者も水をかけられるおそれがあるため、水はけがよいに越したことはありません。

透水性アスファルトは水はけをよくするだけでなく、さまざまなメリットを持つ優れたアスファルトです。ある日突然道路の水はけがよくなっていたら、透水性アスファルトに替わったのかもしれません。

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