アスファルトは黒だけではない!?豊富なカラーと舗装方法

2021.4.30

アスファルトは黒だけではない!?豊富なカラーと舗装方法

公園などでカラフルに色付けされたアスファルトをよく見かけるようになったと思いませんか。年々、増えているようにも思えるカラフルなアスファルトは、カラー舗装といいます。さまざまなカラーと機能性を兼ね備えたカラー舗装は人気を集めています。今回は、そんなカラー舗装の種類とアスファルトの舗装方法についてご紹介します。

アスファルト舗装の方法

道路でアスファルトの舗装工事を見かけることも多いと思います。アスファルトの舗装には基本的な手順があり、どの作業も施工後のクオリティを左右する重要なものです。
道路や駐車スペースなど、専門業者が施工する場合は特殊な機械を使って行います。アスファルト舗装の手順を簡単にみていきましょう。

(1)すき取り

アスファルト舗装をしたい場所の地表面を整えます。コンクリート片や大きな石など、余分なものを取り除く作業のことをすき取りといいます。

(2)路盤工

砕石を地表面に撒いて地面の凸凹をなくします。この作業を路盤工といい、施工後の出来具合を左右する重要な作業です。

(3)手轢き舗装

アスファルト合材をレーキと呼ばれる器具を使って均等に撒いていきます。
アスファルトは熱いうちに敷均して固めなければなりませんので、手早く行うことが大切です。

(4)締固め

タイヤローラーと呼ばれる機械でアスファルトを締め固めていきます。
アスファルト合材が冷めて固まれば完成です。

アスファルト舗装をする場所の規模によって作業工程は若干異なりますが、基本的な手順は変わりません。

カラー舗装用塗料の種類

道路や駐車スペースの黒いアスファルトがカラフルに色付けされている光景を見かけることも多くなったのではないでしょうか。
通常は黒色のアスファルトですが、場所やその用途に合わせてカラーアスファルト舗装をして目立たせています。

カラーアスファルト舗装には2タイプあります。
ひとつは、アスファルト合材に顔料を混ぜ込んでつくった、カラーアスファルト混合物を使ったアスファルト舗装です。これは、舗装前からアスファルトに色が付いているというわけです。
骨材と呼ばれる、アスファルトの中に含まれる砂や砂利の粒度を調整することで、透水や排水機能を加えることも可能です。

もうひとつは、さまざまな樹脂を使って黒いアスファルトに色付けしていく舗装です。これは、既に舗装済みのアスファルトに対して塗料を吹き付けたり、塗ったりしていく方法です。樹脂素材の塗料を塗布していくので、滑り止め機能や路面の保護機能、デザイン機能をもっています。

カラーアスファルトのカラーバリエーションは豊富で、その用途もさまざまです。自転車専用レーンやバスレーン、駐車場、その他にもテーマパークやショッピングセンター、サービスエリアや公園など、幅広く使われています。

      カラー舗装用塗料の種類

アスファルトについた塗料を落とす方法

一般的に黒色のアスファルトが多いですが、家の外壁の塗り替えなど塗料を使っているときにアスファルト舗装上にペンキを垂らしてしまった、というケースをよく耳にします。そうするとアスファルトが黒色だけにペンキの色によっては非常に目立ちますよね。
アスファルトについてしまったらもう諦めるしかないと思っていませんか。
実は、そうしてアスファルトについてしまった塗料を落とす方法があります。ただし、注意点もあるので、合わせてご紹介します。

a.表面を削る
b.乳剤(コールタール)もしくはシンナーを塗る
c.アスファルトと同じ色の塗料を上から塗る

アスファルトに付着した塗料を落とす方法は、おおよそこの3つです。ではそれぞれの注意点について簡単に説明します。

塗料を落とす際の注意点

a.表面を削る方法は白くあとが残ります。塗料が落ちる代わりに、アスファルト表面を削った跡が付くということです。

b.乳剤もしくはシンナーを塗る方法は、まず乳剤の場合、しばらくべとべとした感じが残り、靴底などに付着します。この対策としては、乳剤が乾いた後に砂を撒くといいでしょう。
シンナーの場合は、塗料は落とせるものの、アスファルト表面が痛んでしまい白く変色してしまいます。

c. アスファルトと同じ色の塗料を上から塗る方法は、消したい塗料の上から重ねるため、新しく重ねた塗料が剥がれると、また下から古い塗料が出現します。

それぞれの注意点を理解して、ご自身に合った方法を選ぶといいでしょう。

アスファルト舗装はDIYできるのか?

最近では家の小スペースのアスファルト舗装をDIYするひとが増えているようです。
道路工事などを見る限り、専用の特殊機械を使ったりダンプカーを使ったりと、非常に大掛かりな作業に思えます。しかしDIYするひとが増えているのは、手軽に舗装すすることができるアスファルトが存在するからなのです。

水だけで固まるアスファルト

水で固まる「マイルドパッチ」というアスファルトがあります。
特殊添加剤と水が化学反応を起こし、加熱しなくても硬化する仕組みのアスファルトです。

【概要】
「マイルドパッチ」は1袋20kg入りで、用途によってタイプが5mmのものと13mm のものと、2つに分かれます。
この2つの違いは最大粒径といって、中に含まれる砂などの粒の大きさにあります。
それぞれの用途としては、5mmのタイプは段差のすり付けなどに適していて、13mmのタイプは駐車場などの修理に適しています。

【舗装手順】
(1)袋の中には粘着質のアスファルトが入っており、これをスコップで舗装したい場所に撒きます。
(2)表面を均等に平たくしたら、1袋に対して1リットル以上の水を撒きます。水が多過ぎても問題ありません。
(3)水を撒いたら、スコップや足で踏み固めます。この素材は付着するとなかなか取れないため、汚れてもいい格好で行うことをおすすめします。
(4)しっかり踏み固めたら完成です。

非常に簡単な作業ですので、これならやってみようという気になりますよね。ただし、雨や雪の日など悪天候時には行わないほうがいいでしょう。

      アスファルト舗装はDIYできるのか?

まとめ

今までは黒一色であったアスファルトも年々、用途に合わせてさまざまなカラーと機能を付け備えてきています。機能性だけでなく、デザイン性などアートとしても注目を集めているカラー舗装は、探せば意外と私たちの身近なこところに使われています。
今回ご紹介した「水で固まるアスファルト」のように、手軽にアスファルト舗装できることから家の駐車スペースや雑草対策のためにDIYするひとが増えています。ただ、アスファルト舗装は地面を綺麗に整えたり、合材を均等に撒かなければならなかったりと、少し手間が掛かる作業であることは事実です。施工後のクオリティを保つためにも、不安な方は一度、専門の業者に相談してみるのもいいかもしれません。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」「アスファルト工事」をご覧ください。

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