ピアノの命は置き場所次第!良好な状態を保つための設置ポイント7選

2021.7.19

ピアノの命は置き場所次第!良好な状態を保つための設置ポイント7選

ピアノを趣味にしているかたのなかには、ピアノをどこに置いたらわからないという悩みを持っているかたも少なくありません。
とりあえず適当に空きスペースを作って、そこをピアノの置き場所にしているというかたも多いのではないでしょうか。

しかし、ピアノの寿命を大きく縮めてしまうおそれがある危険な置き場所が存在するのです。

そこで今回は、ピアノの置き場所について詳しくご紹介していきます。自分のピアノの置き場所を見直すきっかけになるかもしれません。

こんな場所にピアノを置くのはNG

ピアノは木でできている楽器のため、温度や湿度の変化に弱いです。そのため、今置いてある場所はピアノの置き場所として適していなかもしれません。
そこで、ピアノの置き場所として適していない場所をいくつかご紹介していきます。

・湿気が多い場所
ピアノを置く場所として考えにくい部屋ですが、台所やお風呂場などの水を使う場所はやめておいたほうがよいでしょう。

また、窓際もピアノの置き場所としては避けることをおすすめします。雨が入ってきたときに濡れたり、雨の湿気でピアノの寿命が縮んでしまうおそれがあるからです。

・直射日光があたる場所
直射日光が当たる場所もピアノの置き場所に適していません。日が当たるとピアノの温度が上がってしまい、ピアノが傷んでしまう原因になってしまいます。

直射日光が当たる場所にしかピアノを置くスペースがなかった場合は、遮光カーテンを取り付け直射日光の対策をすることをおすすめします。

・エアコンが直接あたる場所
意外と見落としがちなのが、エアコンとピアノの位置です。エアコンの風によってピアノを痛めてしまうだけでなく、エアコンから出るホコリや水滴がピアノに入ってしまうことも考えられます。

・床暖房のついた部屋
ピアノの置き場所として適してないのが、床暖房のついた部屋です。ピアノの脚から熱が伝わってピアノの温度を上げる原因になってしまいます。床暖房を切った後に、ピアノの温度が下がってしまいます。
床暖房をつけるときは冬場の寒い時期がほとんどです。床暖房は、ピアノにとって極端な温度の変化が起こる最悪の環境といえるでしょう。

床暖房の対策方法としては、ピアノの下に熱を遮断するパネルを設置するのをおすすめします。この対策をするとある程度温度の変化を食い止めることができます。しかし、完全には無理なので、できることであれば床暖房のついた部屋は避けたほうがよいでしょう。

      こんな場所にピアノを置くのはNG

こんな症状が出たら修理が必要かも

温度や湿度の差が激しいところをピアノの置き場所にした場合は、音が出なかったり、鍵盤が上がらなかったりとピアノの不具合が起きやすくなることがあります。

ピアノは木製の楽器であるということは忘れてはいけません。木材は温度が上がると膨張し、温度が下がると収縮してしまいます。
また湿度が高いとカビが生えやすくなり、乾燥しすぎてしまうと木材が収縮して割れやすくなります。

ピアノは繊細な楽器ですので、木材の膨張や収縮によって音が狂いやすくなってしまいます。音の狂いに気づいたら、すぐに修理が必要です。しかし無理に自分で修理しようとせず、すぐにピアノ調律やピアノ修理のプロに依頼することをおすすめします。

ピアノを設置する際に気をつけること

先ほど説明したとおり、ピアノの置き場所には注意が必要です。しかし、いくら置き場所に気をつけても他にも気を付けなければいけないことがいくつかあります。

・右側にスペースをあける
ピアノの屋根は右側から開くのが一般的です。そのため、右側のスペースは十分確保しましょう。チューニングハンマーを持って操作するときに、高音部の調律が行いやすくなります。

・外壁から10cm程度はなす
アップライトピアノの場合、ピアノの背面から大きな音がでるようなつくりになっています。外壁とほぼ密着した状態でピアノを演奏してしまうと、音の振動が壁を伝わり、部屋の外まで音が漏れてしまうおそれがあります。

音漏れ対策は、外壁から最低でも10㎝離してピアノを設置するのがよいでしょう。できれば15㎝ほどはなしておくのが理想です。音漏れが原因で近所トラブルにならないように気を付けなければなりません。

・床を補強しておく
ピアノの重量は、アップライトピアノは約200~270kg、グランドピアノは約250~500kgといわれています。数百kgもする楽器となるため、木造建築で床が弱くなっている場合、ピアノの重さで床が抜けてしまうおそれがあります。

鉄筋でできているマンションなどであればまず心配ありませんが、床の強度が不安であれば、大掛かりな床の補強をする必要があります。

搬入にも注意が必要

引越しでピアノを搬入する場合、ドアの大きさによってはピアノが入らないことが考えられます。また、2階をピアノの置き場所にする場合は2階に上げるための作業も大変なものになります。

その場合、ピアノ運送費用の他に、特殊作業による費用も追加で支払うことになります。
費用相場は、1階階段上がるごとに約10,000円程度、クレーン車を使ってピアノを搬入する場合は約10,000~30,000円程度かかります。

引越しする際、ピアノが入らなくて困らないように引越し業者と相談して搬入の方法や、費用の見積もりなどをきちんと確認しておきましょう。

      ピアノを設置する際に気をつけること

ピアノを畳の上に置くのは大丈夫?

ピアノの置き場所が和室しかなかったり、和室にピアノを置きたいという人もいるのではないでしょうか。

ピアノの脚は3~4本のキャスターで支えられています。ピアノの200㎏以上の重さのある楽器ですから、柔らかい素材の畳にかなりの負担がかかることは想像しやすいでしょう。

そのため、畳にかなりの重量がかかり、設置していた部分がへこんでしまう原因になってしまいます。畳を傷つけてしまうことになるため、ピアノを畳の上に置くことは基本的にはおすすめできません。

しかし、敷板や床補強ボードなどをピアノのキャスターの下に設置することで畳を痛めにくくすることができます。

敷板は安いもので約3,000~5,000円、ピアノ用の床補強ボードは約15,000~20,000円かかります。敷板はコストパフォーマンスに優れますが、床補強ボードのほうが値段相応以上の耐久度が期待できます。

      ピアノを畳の上に置くのは大丈夫?

まとめ

ピアノはとても繊細な楽器です。強度に優れており、寿命の長い楽器となっていますが、設置している環境次第でピアノの寿命を大きく縮めてしまう原因になりかねません。

また、快適にピアノを演奏するためには、壁との距離を十分にとったり、床を補強したりすることも重要です。ピアノと演奏者、どちらも気持ちよく利用できるような環境づくりが大切です。

いままでピアノにとって適していないところにピアノの置き場所にしていて、ピアノに異常が出ているのではないかが心配なのであれば、ピアノ調律やピアノ修理のプロにご相談してみるとよいでしょう。

いつまでもきれいな音色でピアノを奏でられるように、ピアノを今一度見直すことも大切です。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ピアノ調律 ピアノ修理」をご覧ください。

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