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建築に対しての知識が不足している
建築を行う業者側が雨漏りに対しての知識が不足しており、防止する対策が出来ていないことが考えられます。
悪徳業者に関しては論外ですが、大手のハウスメーカーや実績のある工務店が担当した建物の場合でもトラブルが発生してしまうことがあります。基礎となる建築知識のとは別に、防止するための専門知識が必要となります。 -
使用した素材の不具合や施工不良が
起こっている建物を建てるときに使用した素材の不具合や、施工不良をおこしてしまっていると雨漏りの原因となります。
施工業者が防止するための専門知識があったとしても、施工段階で、指示のミスや、正しい施工が行われなかったことで発生してしまうことがあります。
雨漏りが起こる原因は、これら「知識不足」「施工不良」にあります。
こういった直接的な原因の他にも、建設業界にはトラブルが起きてしまう根本的な原因が存在します。
それはバブル時代に起きた建設ラッシュが原因で、技術や知識がしっかりと次の代へ継承しきれて
いなかったことです。
経年劣化や建材が密接している場合に、風による振動や、温度による膨張率(伸び縮み)の差などでコーキング罪の剥がれが発生します。
棟板金とは、スレート屋根の棟部(頂上部)に取り付けてある金属板のことで、この棟板金が突風や強風などで浮いて隙間ができ、雨漏りの原因になります。
ほとんどは突風や強風、地震などが原因です。寒冷地では、瓦やスレート内に含まれた水分が凍り、水分の体積が膨張することで割れることがります。そのズレや割れから雨水が浸入して雨漏りの原因になります。
屋根材などがその劣化し、機能を果たせなくなった、もしくは著しく低下した状態を経年劣化といいます。屋根が雨と風を防ぐ役割が果たせなくなれば、雨漏りの原因となってしまいます。
漆喰は主に屋根の棟部(屋根頂上部)に使用されています。突風や強風の影響を受けやすく、ヒビ割れや崩れが発生して雨漏りの原因になります。
ベランダ下やドーマ、天窓、谷どい、1F屋根と2F外壁などが多く、その原因のほとんどが施工不良と考えられています。
雨漏り修理費用に関しては、雨漏りのケースと修理方法・修理範囲によって価格は大きく変動します。
外側からの雨水の浸入を止めるだけと、被害を受けた構造部や内装仕上げまでの修繕とでは修理費用は大きく異なります。
被害を受けた部分を修繕し、元の状態に建物に戻すことが理想ですが、ご予算との兼ね合いもありますので、施工業者に相談して、しっかりと話し合ってから施工内容を決めることをおすすめします。
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葺き替え工事
建物の屋根に原因があるわかった場合でも、その中で修理の内容は様々です。
築年数が経つことで、屋根が劣化し、ひび割れやズレなどが原因となり、雨漏りが起きている場合は、劣化してひび割れている屋根周りを補修することで対応できる場合が多いので費用は20万円前後になります。
屋根に使用している素材の耐久性を高める塗装工事も有効となります。屋根材を重ねるカバー工法の場合は、
一般的な一戸建て住宅の場合100万円~150万円程になります。
下地ごと交換が必要な葺き替え工事の場合は、
120万円~180万円が相場とされています。 -
葺コーキングを含む塗装工事
住宅の日常のメンテナンスとして塗装を思い浮かべる方も多いと思いますが、外壁や屋根の塗装は、塗膜そのもののことであり、建物の中に雨水が入ってくるのを防ぐことが目的ではなく、塗料で屋根や外壁の材料をコーティングし、耐久性を高めることにあります。
雨漏りの対策として、塗装工事を依頼する場合は、サッシの廻りや、外壁などの境界部分のコーキングの交換も同時に行うことができます。
足場の設置とコーキング工事を含めた塗装工事費用は
100万円~150万円が相場とされています。
外壁サイディングの取り換えリフォームも有効的な方法です。
この工事の場合、重ね張り工法が130万円~200万円程、
構造部も工事を行う張り替え工法が180万円~300万円程になっています。
調査の流れ
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受付と調査希望日の決定
インターネットまたはお電話でお申込みを受け付けております。
受付後、調査をさせていただきます。 調査を行う日程を決めさせていただきますので、調査希望日をお申し込みの際にお伝えください。 -
雨漏りの状態をしっかりと確認する
建物の構造と、表からは見えない内部の状況を確認すると、雨漏りの原因がどこにあるのかはすぐにわかります。
もし複数の雨漏りをしている場合は、住宅全体が劣化していることがありますので全体の修繕が必要となる場合があります。 -
雨漏りの状況を確認する
屋上やベランダ、外壁・屋根・サッシの周りをよく調べ、設計段階での不具合・施工段階でのミスなのか、
もしくは年月が経ったことによる劣化が進行しているのかなど詳しく調査します。 -
住宅構造、立地の問題、施工の状況、劣化状況など、
調査報告書を提出します。