故人をしのぶために祭壇選びも重要です!人気の花祭壇はどんなもの?
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故人の訃報は突然聞くことが多いのではないでしょうか。
故人の葬儀までは慌ただしい時間を過ごすことになりますが、ほかの人とは違う祭壇で参列者を迎えたいと思っている方も少なくありません。また、故人の好きなもので送り出したいと思っている方もいらっしゃいます。
葬儀の多様化もあり、祭壇の種類もさまざまなものが増えてきました。その中でも近年、花を使った花祭壇が増えてきています。自由にデザインできることから人気を集め、個性を主張することもできます。
そこで今回は花祭壇について詳しくご紹介していきます。花祭壇を詳しく知ることでオリジナルの葬儀が演出できるかもしれません。
まずは祭壇の種類について確認!ほかの祭壇の特徴
祭壇には、祭壇のまわりを供花(きょうか)で囲み、遺影や供物を飾ることで故人をしのぶという意味があります。そんなお葬式の祭壇は、花祭壇のほかにもさまざまなものがあり、お葬式の宗派によって祭壇の種類も変わってくるのです。
白木祭壇
日本のお葬式で一般的なのが白木祭壇です。白木祭壇は輿(こし)といわれた昔の乗り物が形を変えて現在の祭壇になったといわれており、戦後から日本に普及していきました。
白木祭壇は、儀式的なイメージが強くなりますが、厳粛な印象を与えつつ白木の温もりを感じられる祭壇となっています。
仏式の要素となる白木祭壇は、ほかの宗教でのお葬式には馴染まないので注意が必要です。また、白木祭壇は基本の形があるため、オリジナリティは薄くなってしまいます。
神式祭壇
白木祭壇と同様に白木を使った祭壇になりますが、形状が異なります。神式のお葬式をあげるときの祭壇となっており、神道の三種の神器である鏡、刀、勾玉を飾ることが必須となっています。
神式祭壇は中央に鏡、祭壇脇に五色の旗をつるして刀と勾玉という飾りつけをします。
キリスト教式祭壇
キリスト教のお葬式は一般的に教会であげられるため、教会の祭壇に布などで飾りつけするだけのシンプルなお葬式となっています。
斎場によっては、各宗派祭壇のキリスト教式祭壇が用意されていることも多いようです。
オリジナル祭壇
最近では完全なオリジナル祭壇を選ぶ方も多いようです。宗教色を感じさせない祭壇も可能なので、故人にあった祭壇を作ることができます。故人のコレクションや仕事にちなんだ祭壇など種類もさまざまです。
祭壇の素材や形も自由にできるため、大きさを気にすることなく金属やガラス、竹などの素材を使うことができます。
しかし、祭壇は一回きりで処分しなければいけないことから費用が高くつくこともあります。祭壇の処分費用なども含めしっかりと見積もりすることが重要となってくるのです。
昔は祭壇の形はだいたい決まっていましたが、現在では葬儀も多様化し、さまざまな種類の祭壇があります。祭壇は故人を弔うだけでなく、参列者を迎える役割もあるので選び方も重要になります。
葬儀における花の役割
葬儀や祭壇には生花が必ず供えられています。生花は遺族など残された人たちが故人への気持ちを形にするものとしてお供えするようになりました。
また、献花(けんか)は故人のために送り、供花は弔意(ちょうい)を形に表すことができるものとしての意味合いがあります。そのため、供花は故人との別れを悲しんでいる人がいるということを、遺族に伝えるという手段にもなるのです。
供花はお葬式の一部として決まった花を使ってきました。しかし、最近は花祭壇のように色とりどりの花を選ぶことができるようになりました。
そのため、故人の好きだった花を飾ることも多くなり、宗教の習わしだけでなく自由に花を選ぶことができる時代になってきたのです。
花祭壇を選ぶことによるメリット
以前は祭壇を選ぶときに、ほとんどの方が白木祭壇を選んでいました。しかし最近では、葬儀の形も多様化しつつあり、花祭壇を選ぶ方も増えています。では花祭壇を選ぶとどのようなメリットがあるのでしょか。
故人らしさを表現
白木祭壇はどうしてもイメージが似たようなものになってしまいがちです。しかし花祭壇では、故人の好きな花を使って祭壇を自由にデザインすることができます。
宗教にとらわれない
宗教ごとに祭壇は異なるので、格式に沿った祭壇を選ぶ必要がありますが、花祭壇ならどの宗教や宗派にも使うことができます。また、祭壇に飾られた花を棺桶に入れる別れの花として使うこともできます。
このように花祭壇は自由に飾ることができます。しかし、オーダーメイドとなるので、花祭壇を作成するときには事前にしっかりとしたイメージを伝える必要があります。
花祭壇にはどのような花を選ぶ?
故人が好きだった花やイメージに合わせて自由に花を選ぶことができ、組み合わせ次第でたくさんのデザインが広がるのが花祭壇です。しかし、花祭壇はどんな花でも使っていいのでしょうか。
よく芸能人や著名人などの葬儀で見かけるのが、グラデーションをつけて波や山をイメージしているデザインではないでしょうか。規模が大きければ大きいほど花をたくさん使い、故人のイメージに近づけるために壮大な花祭壇となっています。
花祭壇には一般的に菊などが使われていることが多く、厳粛なイメージを与えることがきます。また、バラやゆり、ランなど豪華さを演出できる花も人気を集めています。花の種類や色合い次第で花祭壇はイメージが変わってくるのです。そのため、花選びも重要となってきます。
花祭壇に造花を使ってもいい?
基本的には、花祭壇には生花を使っているところが多いようです。しかし、造花は日持ちを気にすることがないため、造花で祭壇を作っているところや生花とまぜて作っているところもあります。生花と造花どちらでも対応しているところもあるので、費用などにあわせて選択することが重要です。
まとめ
故人との最後の別れを、華やかなものにしたいと思っている方も少なくありません。
最近では、自由なスタイルで葬儀を行うことも増え、人とは違った花祭壇にする方も増えてきています。
しかし、花祭壇はオリジナリティあふれるものになるため、事前の打ち合わせが重要となってきます。相談を念密にしないと、「祭壇ができたがイメージと違っていた」となることもあります。
また、相場が理解できていないと、費用が高くついてしまうおそれもあります。
そうならないためには、一度業者に相談してみることをおすすめします。しっかりと業者に相談することで、美しい花で故人との最後の別れができるかもしれません。
葬儀を依頼できる業者や料金
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