いつものようにエルグランドのエンジンをかけたけど始動しないというときは、まずトラブルの原因を突き止めましょう。
エンジンが始動しないというトラブルが起こると、エルグランドのバッテリー上がりを疑う方が多いでしょう。しかし、エンジンがかからなくなる原因はそれだけではありません。そのため、正しい原因を特定して原因ごとに適した対処をおこなう必要があるのです。
エンジンがかからなくなる複数の原因と、それぞれどのような症状が起こるかなどを知って、適切な対処ができるようにしましょう。
目次
エルグランドのエンジンがかからなくなる5つの原因
エルグランドのエンジンがかからなくなる原因は、「バッテリー上がり」・「キーの電池切れや故障」・「ハンドルロック」・「オルタネーターの故障」・「端子の緩みや劣化」の5つが考えられます。それぞれの症状と対処法について解説しますので、自身の車の症状と照らし合わせてご覧ください。
バッテリー上がり
エルグランドがバッテリー上がりを起こすと、エンジンがかからなくなると同時に電装品が使えなくなります。
バッテリー上がりは、バッテリー内の電気が枯渇している状態です。バッテリーの電気はエンジン始動以外にもメーターやライト、エアコンなどに使用されるため、バッテリーが上がると必然的にそれらの機器も使用できなくなってしまいます。
バッテリー上がりが原因の場合は、外部から電気の供給を受ける「ジャンプスタート」という方法でエンジンを始動させることができます。詳しい方法は【バッテリー上がりはジャンプスタートで対処できる】でご紹介しますので、そちらを参考にしてください。
キーの電池切れや故障
エルグランドはインテリジェントキーシステムを導入しています。そのため、ドアの開閉をスイッチでおこなったり、キーを所持していればボタンを押すだけでエンジンが始動したりするのです。
しかし、キーの電池切れや故障が起こっていると、車体とキーの通信が正常におこなわれずエンジンがかからなくなります。そのときは、レバーをP(パーキング)に入れてブレーキペダルを踏みながらキーのボタンがついていないほうをエンジンボタンに触れさせましょう。
その状態を保っていると、「ピピ」という音がしてLOCKの表示が点灯します。そこから10秒以内にエンジンボタンを押せばエンジンが始動するので試してみましょう。
ハンドルロック
機器の故障などのトラブルではなく一時的にハンドルロックがかかってしまった可能性もあります。エンジンをかけても反応がない場合はハンドルを操作してみましょう。
ハンドルがなにかにぶつかるような感覚がある場合は、盗難防止のハンドルロックがかかって動かなくなっているだけかもしれません。ハンドルを左右どちらかに回しながらエンジンボタンを押しましょう。ハンドルロックが解除されるので、エンジンが始動できるようになるはずです。
オルタネーターの故障
バッテリーやキーのトラブルではなく、オルタネーターの故障でもエンジンはかからなくなります。オルタネーターとは、車に搭載されている発電装置のことです。エンジンの回転数に応じて発電されてバッテリーに充電をおこないます。
オルタネーターの故障の場合は、前兆として車の警告灯が点灯するはずです。車を降りるときに警告灯が点灯していなかったかどうか思い出してみましょう。オルタネーターの修理は知識と技術を要するので、すぐに業者に連絡して修理を依頼しましょう。
端子の緩みや劣化
故障などではなくバッテリーの端子が緩んでいるということも考えられます。バッテリーには端子が接続されていて、その端子をとおして各電気機器に電気が流れているのです。しかし、最初の接続がしっかりされていないと、走行中の揺れで端子が緩んだり外れたりするおそれがあります。
また、経年劣化により端子を固定する力が弱まって緩んでいることもあるでしょう。その場合は端子を締め直したり、交換したりすれば解決します。部品さえあれば自分でおこなうことも可能ですが、感電などの危険性があるので基本的にはプロに任せるのがおすすめです。
バッテリー上がりはジャンプスタートで対処できる
前章でバッテリー上がりはジャンプスタートで対処できるとご紹介しました。ここでは、自分でおこなうジャンプスタートの方法について解説します。
自力でできる対処法は2つあります。ブースターケーブルを使ってほかの車(救援車)に電気をわけてもらう方法と、ジャンプスターターというエンジン始動のための持ち運び可能な機器を使う方法です。以下で詳しい手順や道具の使い方などをご紹介します。
方法1:ブースターケーブルを使う
ブースターケーブルとは、故障車と救援車のバッテリーをつなぐ赤と黒の2本のケーブルです。先端がクリップのようになっていて、端子に挟んで使用します。
まずはケーブルが届く距離に2台の車を停めてブースターケーブルを接続しましょう。接続する順番は以下のとおりです。間違えるとショートする危険性があるので、正しい順番を確認して作業しましょう。
1.故障車のプラス端子に赤のケーブル
2.救援車のプラス端子に赤のケーブル
3.救援車のマイナス端子に黒のケーブル
4.故障車のエンジンの金属部分に黒のケーブル
最後がマイナス端子ではなくエンジンの金属部分なのは、少しでもショートや火花が散るリスクを低くするためです。ケガや事故のないよう細心の注意を払いましょう。
ケーブルの接続ができたら、救援車のエンジンをかけます。エンジンの回転数が高いほうが効率よく電気の供給ができるので、レバーをPに入れてアクセルペダルを踏みこんでおくとよいでしょう。
エンジンの回転数が3,000くらいになったら、その値をキープした状態で故障車のエンジンをかけましょう。正常にエンジンが始動したら、上記とは反対の手順でケーブルを外してバッテリーの充電をおこないます。
ジャンプスタートで得られるのはエンジンを始動させるための電力です。バッテリーの充電をしているわけではないので、一度エンジンを始動させただけでは、すぐにまたバッテリーが上がるおそれがあります。エンジン始動後は30分ほど走行してバッテリーの充電をおこなってから、普段どおりに使用しましょう。
方法2:ジャンプスターターを使う
ジャンプスターターはバッテリーに電気を供給する機器で、赤と黒のケーブルがついています。赤のケーブルをプラス端子、黒のケーブルをマイナス端子につないで、ジャンプスターターの電源を入れましょう。
1分ほど待ったら故障車のエンジンをかけます。無事にエンジンが始動すれば成功です。ジャンプスターターの電源を切ったら、黒のケーブルから順に外してバッテリーの充電をおこないましょう。
ジャンプスターターを使った対処法も応急処置にしかなりません。バッテリーの充電をしなければトラブルが再発してしまうおそれがあるので、30分ほど走行してバッテリーを十分に充電しておきましょう。
自力で対処が難しいときは業者に相談しよう
自力での対処法はどちらも道具が必要です。道具を持っていなかったり、すぐに対処できなかったりする場合は、すぐにロードサービスか業者に相談するようにしましょう。
ロードサービスはJAFなどに加入すると受けることができます。年会費を支払えば、車に関するさまざまなトラブルに対処してくれるので、車に乗る頻度が高い方や事前のそなえをしておきたいという方におすすめです。
一方、あまり車に乗ることが多くない方などは年会費を払うのが嫌という方もいるでしょう。そのような方は、業者を利用することをおすすめします。
バッテリーの電力が減る原因と対処法
ここまではエンジンがかからない場合の原因やバッテリー上がりの対処法について解説してきました。しかし、バッテリーの電力が減る根本的な原因を知らなければ、いずれ同じトラブルを起こしてしまうかもしれません。ここでは、バッテリーの電力が減る原因と対処法について解説します。ぜひ参考にしてください。
アイドリング状態のときは消費電力を抑える
エンジンをかけたまま停車している状態をアイドリングというのですが、この状態の車はエンジンの回転数が低いため発電量が少なく、バッテリーへの充電もあまりされません。
車の発電装置であるオルタネーターはエンジンの回転数に応じて発電します。つまり、高速道路などのように一定のスピードを出して走行している状態がもっとも効率よく発電されるのです。
つまり、アイドリング状態でエアコンやライトなどをつけて電力を大量に消費していると、消費電力が発電量を上回りバッテリー上がりを起こしてしまうのです。アイドリング状態のときはなるべく消費電力を抑えるよう心がけましょう。
また、エンジンをオフにしていても、室内灯などの消し忘れがあると電力を使い続けてしまってバッテリー上がりの原因になります。車を降りる際にライトの状態を確認するなどして対策をおこないましょう。
定期的にバッテリーの充電をおこなう
車のバッテリーは、基本的に走行するだけで十分に充電可能です。しかし、バッテリーの電気はなにもしていなくても自然放電してどんどん減っていってしまいます。
そのため、車をあまり使わないという方や近くに買い物に行く程度にしか車を使わないという方は、自然放電で減る電力の割合が多く充電不足になりやすいのです。月に一度くらいでよいので、信号の少ない場所で30分~1時間ほど走行して充電をおこなうようにしましょう。
何度もバッテリー上がりをくり返す場合はバッテリーを交換しよう
ご紹介した電気の使い方に気をつけているにも関わらず何度もバッテリー上がりが起こる場合は、バッテリーが劣化しているサインかもしれません。
バッテリーが劣化するとライトが暗くなったりパワーウィンドウの動きが鈍くなったりといった症状がみられます。そうなったら、寿命で動かなくなる前にバッテリー交換をおこないましょう。
バッテリーの寿命は約2~4年といわれています。使用頻度や走行距離、日々の乗り方などで寿命は変わりますが、バッテリーのトラブルを未然に防ぎたいという方は、3年に一度バッテリー交換をするのがおすすめです。
まとめ
エルグランドのエンジンがかからない原因は、機械の故障や劣化、接続不良などさまざまです。それぞれ異なる症状が出るので、車の状態をよく見て正しい原因を判断し、適切な対処をおこないましょう。
エルグランドのバッテリー上がりが原因でエンジンが始動しない場合は、ジャンプスタートでの解決が可能です。正しい手順や道具の使い方さえ知っていれば難しい作業ではないので、自力でなんとかしたいという方はぜひ試してみてください。
ただし、道具が手元にない場合や自力での対処が不安な場合は、無理になんとかしようとする必要はありません。プロの力を借りることも大切です。弊社では、バッテリー上がりを解消させる業者の紹介をおこなっています。
加盟店は日本全国にあり、迅速な対応ができるよう24時間体制でご相談を受け付けていますので、時間や場所などを気にする必要はありません。いつでもお問い合わせをお待ちしております。
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