フォレスターのエンジンがかからないときは、まず原因の特定をおこないましょう。フォレスターは、バッテリー上がりやキーのトラブル、機器の故障など、エンジンがかからなくなる原因が複数考えられます。
しかし、それぞれ必要な対処法が異なるため、正しい原因が見つけられないとエンジンを再び始動させることはできません。
本記事を参考にエンジンがかからなくなるおもな原因と症状の違いを知って、自分に適した方法で対処できるようにしましょう。
フォレスターのエンジンがかからない4つの原因
フォレスターのエンジンがかからなくなるおもな原因は、バッテリー上がり・キーのトラブル・搭載機器の故障・ガス欠の4つです。
それぞれ少しずつ症状が異なる部分があるので、その違いを知って正しい対処ができるようにしておきましょう。
バッテリー上がり
バッテリー上がりとは、バッテリーに蓄えられている電気が不足している状態をいいます。車のエンジンはバッテリーからの電力で始動するので、バッテリー上がりが起こるとエンジンがかからなくなってしまうのです。
バッテリーの電力はメーターなどを点灯させるためにも使われます。そのため、バッテリー上がりが起こるとエンジンがかからないだけでなく、メーターやライト類などの電装品も使用できません。
フォレスターにはガソリン車とハイブリッド車があり、それぞれバッテリーの数が違います。ガソリン車には1種類しかありませんが、ハイブリッド車に3種類のバッテリーがあるのです。この3種類のバッテリーは、高電圧バッテリー・補機バッテリー・再起動用バッテリーにわけられています。
上記のバッテリーのうち、エンジンをかけるために必要なガソリン車のバッテリー、または補機バッテリーが上がってしまったときは、ジャンピングスタートで対処することが可能です。
ジャンピングスタートとは、バッテリーにエンジンを始動させるぶんの電力を外部から供給する対処法のことをいいます。詳しい手順や必要な道具については「車のバッテリー上がりを再発させないための対策」で解説しますので、そちらをご覧ください。
キーのトラブル
プッシュスタート機能の付いた車の場合は、キーのバッテリー切れでエンジンがかからなくなることもあります。プッシュスタート車は、車とキーの通信が正常におこなわれなければエンジンをかけることができません。しかし、キーのバッテリーが切れていると車とキーの通信が途絶えた状態になるので、エンジンがかからなくなるのです。
メーターが点灯し車から異音などもしないが、プッシュスタートボタンが点灯しないという場合は、キーのトラブルが原因である可能性が高いでしょう。
この場合は、レバーをパーキングに入れた状態でブレーキペダルと踏みながら、キーをプッシュスタートボタンにかざします。このとき、キーの向きはボタンが付いているほうが自分を向くようにしましょう。
そのまま少し待つとプッシュスタートボタンのランプが緑色に点灯するので、あとはボタンを押せばエンジンをかけることができます。
ただし、上記の方法で必ず解決するわけではありません。電池切れではなく故障などの場合は自分で解決できないこともあるので、ディーラーや車の修理業者に相談しましょう。
搭載機器の故障
エンジン始動に関わる機器はいくつかありますが、とくに注目しておきたいのはセルモーターと燃料ポンプです。
バッテリーの電力によってセルモーターが稼働すると、連動するさまざまな部品が動き出して車のエンジンがかかります。つまり、セルモーターが故障すると連動する部品も動かなくなるためエンジンがかからなくなるのです。
エンジンをかけようとしても異音すらなくまったく反応しない状態であれば、セルモーターが故障しているかもしれません。キーのトラブルと症状が似ていますが、キーが正常であればプッシュスタートボタンのランプは点灯します。そこに注目して見分けるようにしましょう。
そして、燃料ポンプは燃料タンク内にある燃料をエンジンに送る役割をしています。燃料がなければエンジンをかけることはできません。メーターが点灯しモーターの回る音が聞こえるという場合は、燃料ポンプの故障を疑う必要があるでしょう。
上記のような搭載機器の故障は、自分で修理ができるものではありません。ディーラーや修理業者に相談して、早急に修理や部品交換をおこないましょう。
ガス欠
ガス欠は、車に積まれている燃料タンクおよび予備タンク内の燃料がすべてなくなってしまった状態です。メーターは点灯しモーターも動きますが、エンジンはかかりません。メーターをよくみて、給油ランプが点灯していないか確認しましょう。
ガス欠の場合は燃料を補充すれば解決します。ロードサービスに依頼して燃料を補充してもらいましょう。また、近くにガソリンスタンドがある場合は、そこから持ってきてもらえる場合もあるので、事情を説明して助けてもらうのもよいかもしれません。
3つのバッテリー上がり対処法
フォレスターがバッテリー上がりを起こした際、前章でご紹介したジャンプスタートをおこなう方法は大きくわけて3つあります。
ひとつ目はブースターケーブルを使う方法です。ブースターケーブルは、バッテリー上がりを起こした故障車と、それを助ける救援車のバッテリーをつなぐために使います。
ふたつ目はジャンプスターターを使う方法です。ジャンプスターターは、故障車にエンジンを始動させるための電力を送る機器で、ひとりで使うことができます。小型のものもあるので、緊急時のために車に置いておくとよいでしょう。
みっつ目はロードサービスや業者に依頼する方法です。ロードサービスは、バッテリーを上がりの対処やガス欠時の燃料補充など、車のさまざまなトラブルに対応してくれます。
業者の種類はさまざまです。ロードサービスと同じようにさまざまなトラブルに対処している業者もあれば、バッテリー上がりの対処に特化した業者もあります。
それぞれ道具の使い方や業者による違いなどを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ブースターケーブルを使った対処法
近くに救援車になってくれる車があれば、ブースターケーブルで対処することができます。その際、フォレスターが電圧12Vのバッテリーを積んでいるので、同じ電圧の車を救援車に選ぶようにしてください。そして、以下の手順に従って作業をすすめましょう。
1.ケーブルをつなぐ
ブースターケーブルは、つなぎ間違いがないように色が赤と黒にわけられています。順番も決まっていて、間違えるとショートするおそれがあるので、注意しておこないましょう。
まず赤のケーブルを故障車のプラス端子につなぎ、反対側を救援車のプラス端子につなぎます。そして、黒のケーブルは救援車のマイナス端子に先につなぎ、反対側は故障車のエンジンの金属部分につなぎましょう。
故障車のマイナス端子につないでも間違いではありません。しかし、ショートの危険性があるため、安全のためにエンジンの金属部分につなぐことをおすすめします。
2.救援車のエンジンをかける
この工程で電気の供給をおこなうのですが、エンジンの回転数が高いほうが効果的に電気の供給ができます。救援車のエンジンをかけたら、レバーをパーキングに入れた状態でアクセルを踏み、エンジンの回転数を上げましょう。
3.故障車のエンジンをかける
電気の供給をおこなっている間5分ほど待ち、それから故障車のエンジンをかけてみます。機器の故障が併発していなければ、すぐにエンジンがかかるでしょう。ここでエンジンがかからない場合は、別のトラブルが起こっているおそれがあります。すぐに業者に相談しましょう。
4.ブースターケーブルを外す
ブースターケーブルを取り外す際には、つないだ順番とは逆の手順で取っていきます。故障車のエンジンの金属部分につないでいる、黒のケーブルから外しましょう。つなぐとき同様、順番を間違えるとショートするおそれがあるので、ひとつずつ慎重に外すようにしてください。
5.充電する
故障車はエンジンがかかっても、完全に電力不足から復活したわけではなりません。エンジンをかけるための電力をわけてもらっただけなので、そのままではまたすぐにバッテリー上がりが起こるおそれがあります。30分以上走行して、バッテリーの充電をおこないましょう。
また、ハイブリッド車の場合は、バッテリーが上がるとジャンピングスタートをおこなってもステアリングロックがかかり、ハイブリッド機能が使えなくなる場合があります。以下の手順でステアリングロックの解除と初期化をおこないましょう。
1.ステアリングロック初期化
レバーをパーキングに入れ、プッシュスタートボタンはオフの状態にします。そして、ドアを一度開けてすぐ閉めましょう。このまま10秒間待つとシステムが初期化され、ステアリングロックがかかります。
2.ステアリングロック解除
ステアリングロックの解除は、初期化のあととジャンピングスタート後にプッシュスタートボタンのランプが緑色点滅していた場合におこないます。ハンドルを左右に回しながら、ブレーキペダルを踏んでプッシュスタートボタンを押しましょう。
ジャンプスターターを使った対処法
周りに人や車が見当たらない場合は、ジャンプスターターを使う方法がよいでしょう。ジャンプスターターも対応する電圧が決まっているものがあります。フォレスターと同じ12V対応の機器を使用して、以下の手順で作業をおこないましょう。
1.ジャンプスターターをつなぐ
ジャンプスターターにも赤と黒のケーブルが付いています。まずはケーブルをバッテリーにつなぎましょう。最初に赤のケーブルをプラス端子、次に黒のケーブルをマイナス端子につなぎます。そして、ケーブルをジャンプスターターにつないだら準備完了です。
2.ジャンプスターターの電源を入れて故障車のエンジンをかける
ジャンプスターターの電源を入れて、1分ほど待ちましょう。それから故障車のエンジンをかけます。すぐにエンジンがかからない場合は少し待ち時間をのばして再挑戦してみましょう。
それでもエンジンがかからない場合は別のトラブルが起こっているかもしれません。業者に相談して適切な対処をおこないましょう。
3.ケーブルを外して充電をおこなう
ケーブルを外す順番は、つけたときと反対です。まず黒のケーブルを外し、次に赤のケーブルを外します。
ジャンプスターターは、バッテリーの充電をおこなうためのものではありません。エンジンをかけるための電力しか供給していない状態なので、そのままではまたバッテリーが上がるおそれがあります。30分以上走行してバッテリーの充電をおこないましょう。
また、ブースターケーブルを使用したとき同様、ステアリングロックがかかってしまいます。ジャンプスターターを使用した場合でも、ステアリングロックの初期化・解除をおこないましょう。
1.ステアリングロック初期化
レバーをパーキングに入れ、プッシュスタートボタンはオフの状態にします。そして、ドアを一度開けてすぐ閉めましょう。このまま10秒間待つとシステムが初期化され、ステアリングロックがかかります。
2.ステアリングロック解除
ステアリングロックの解除は、初期化のあととジャンピングスタート後にプッシュスタートボタンのランプが緑色点滅していた場合におこないます。ハンドルを左右に回しながら、ブレーキペダルを踏んでプッシュスタートボタンを押しましょう。
ロードサービスや業者に依頼する方法
ブースターケーブルやジャンプスターターなどの道具を持っていない場合は、プロを頼るのが最適です。ロードサービスや業者に連絡して対処を依頼しましょう。
ロードサービスは、年会費を支払ってJAFなどの会員になるタイプと、任意保険に付いているタイプがあります。どちらもバッテリー上がりには無料で対応してくれるケースがほとんどですが、任意保険に付いているタイプは少し注意が必要です。サービスの利用回数に制限があるケースがあります。
業者であれば利用回数に制限はなく、料金もトラブルが起こったときのみの支払いです。ロードサービス未加入の方や、自分が加入しているかどうかわからない方は業者に依頼しましょう。
業者選びが面倒な場合は、弊社を利用していただければ、お近くの業者をすぐに手配いたします。よく知らない場所で業者を知らなくても迅速な対応が期待できるでしょう。
車のバッテリー上がりを再発させないための対策
車のバッテリー上がりの原因は、電装品の使い過ぎやバッテリーの劣化です。走行中はオルタネーターという発電装置が稼働しているため、電装品を大量に使っていてもバッテリーには絶えず電気が供給されます。機械トラブルが起こらない限り車が止まることはないでしょう。
しかし、オルタネーターはエンジンの回転数に応じて発電量が変わります。そのため、駐車場などで停車したまま電装品を使えば、発電量が消費電力に追い付かなくなりバッテリー上がりを起こすでしょう。どのようにして消費電力を抑えたらよいのか、後述する方法を確認してください。
また、バッテリーの劣化の場合は、わずかな変化ではありますが前兆があります。いくつかの例をご紹介しますので、自分の車の症状と照らし合わせて確認してみましょう。
消費電力を抑える
消費電力を抑える方法は、電装品の使用を控えることです。ただし、前述の通り走行中はエアコンやオーディオ、ライトをフル稼働していてもバッテリー上がりを起こすことはほとんどありません。駐車場で停車している間や渋滞で車がなかなか動かないときなどの電装品の使い方に注意しましょう。
そして、車を降りる際にもライトに注目してください。ヘッドライトなどの目立つライトはめったに忘れませんが、ハザードや室内灯はうっかり消し忘れるということがあるかもしれません。
長時間消し忘れたまま放置していると、バッテリー上がりの原因になります。降車時には電装品の電源がオフになっていることを確認してから車を離れるようにしましょう。
また、消費電力を抑えていても、充電不足の車はバッテリーが上がりやすいです。バッテリーの電気は車を動かさなくても自然放電して少しずつ減ってしまいます。長期間走行していない車は充電されることがないので、電力を消費しているだけの状態になるのです。
車の使用頻度が低い方は、月に一度くらいでよいので、30分以上走行して適度な充電をおこなう習慣をつけましょう。
バッテリー劣化の前兆をチェック
電気の使い過ぎなどに注意しているにも関わらず、何度もバッテリー上がりが起こる場合は、バッテリーが劣化しているかもしれません。
バッテリーは、劣化すると電装品の動きに変化があらわれます。ヘッドライトが暗くなったりパワーウィンドウの動きが鈍くなったり、エンジンがかかりにくくなることもあるでしょう。このような症状がみられたら、早めにバッテリーを交換しておくことをおすすめします。
また、バッテリーは2~3年が寿命といわれています。寿命が近付くと見た目が変わり、バッテリー本体が膨らむのです。まだ使えると思っても、弱ったバッテリーはトラブルが起こりやすいので、3年に一度は交換しておくと安心でしょう。
まとめ
フォレスターのバッテリー上がりは、ジャンピングスタートをおこなえば素人でも対処することが可能です。ご紹介した3つの方法を知っていれば、状況に応じて適切な対処法を選択することもできるでしょう。
消費電力を抑えたり定期的にバッテリーの交換をおこなったりすることで、バッテリー上がりが起こるリスクを減らすことも可能です。
しかし、エンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がりだけではありません。ガス欠のように燃料の補充で解決するような場合もありますが、機器が故障してしまうと自分の力では解決できないことがほとんどです。車のトラブルは正しい原因を見極めて、適切な対処法をおこないましょう。
そして、バッテリー上がりに関しても、対策ができるからと安心してはいけません。メンテナンスをしていても突然起こることはあるので、依頼できる業者を覚えておきましょう。
弊社はあらゆる場所に加盟店が存在し、すぐにジャンプスタートに対応できる業者のご紹介が可能です。ご相談は24時間365日受付対応していますので、いつでもお気軽にご相談ください。
\ 完全無料 /
厳選した全国のバッテリー上がり業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
バッテリー上がりの記事アクセスランキング
バッテリー上がりの最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他