車のバッテリーに繋ぐケーブルと充電器の使い方!事故を防ぐ為の知識

2021.4.30

車のバッテリーに繋ぐケーブルと充電器の使い方!事故を防ぐ為の知識

車がバッテリー上がりを起こしたとき、ブースターケーブルと救援車があればジャンプスタートをおこなって解決することができるでしょう。ただし、車のバッテリーにケーブルをつなぐ順番には気をつけなければなりません。

間違った順番でつなぐと、思わぬトラブルを招くことになるでしょう。このコラムでは、安全に車のバッテリーにケーブルをつないでジャンプスタートする方法について紹介します。便利なジャンプスターターについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

車のバッテリー上がりトラブル!ブースターケーブルの使い方

車のバッテリー上がりを解決するには、救援車とブースターケーブルを使ってジャンプスタートをする必要があります。しかし、車のバッテリーにケーブルをつなぐ際は順番を間違えないように注意しなくてはなりません。この章では、ブースターケーブルの正しいつなぎ方や救援車について紹介します。

車の電圧に対応しているか確認!

バッテリー上がりの場合はジャンピングスタートかバッテリー交換
バッテリー上がりを救援する車のバッテリーの電圧は、バッテリー上がりの車と同じであることが条件になります。もしバッテリー上がりの車が普通車である場合、バッテリーの電圧は12Vです。また、バッテリー上がりの車がトラックである場合は24Vのバッテリーが搭載されています。

電圧の違うバッテリーをブースターケーブルでつなぐと、思わぬトラブルが発生するおそれがあるので注意しましょう。また、ハイブリッド車はガソリン車の救援車になれません。なぜなら、ガソリン車のエンジンがかかったときに流れる大きな電流によってハイブリッド車の電気系統が故障してしまうからです。

ジャンプスタートの際は、ハイブリッド車に大きな電流が流れてしまい、ハイブリッド機能がショートしてしまいます。そうなれば、救援しようとしたハイブリッド車が動かなくなってしまうトラブルに発展してしまうでしょう。

反対に、ハイブリッド車のバッテリー上がりはガソリン車によって救援してもらうことができます。ハイブリッド車では救援車になれないということを頭に入れておきましょう。

正しい使い方:12Vの車の場合

12Vのバッテリーを持つ普通車がバッテリー上がりを起こした場合、同じ12Vの電圧のバッテリーを持つ救援車とブースターケーブルを使ってジャンプスタートをおこないます。ジャンプスタートとは、外部のバッテリーの電力を借りてエンジンをかける方法のことです。12Vの車のジャンプスタート方法は、以下のようになります。

【12Vの車のジャンプスタート方法】
(1)ブースターケーブルでバッテリー同士をつなげる距離まで救援車を近づける。
(2)救援車のエンジンを止める。
(3)バッテリー上がりの車(故障車)のエンジンがONになっていないか確認する。
(4)故障車のバッテリーのプラス端子に赤のブースターケーブルをつなぐ。
(5)もう片方の赤のブースターケーブルを救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ。
(6)救援車のバッテリーのマイナス端子に黒のブースターケーブルをつなぐ。
(7)もう片方の黒のブースターケーブルを故障車のエンジンブロック(金具部分)、なければマイナス端子につなぐ。
(8)救援車のエンジンをかけ、アクセルを踏んでエンジンの回転数を高める。
(9)5分ほどしたら、故障車のエンジンをかける。
(10)つけた順とは反対の順番にケーブルを外していく。
(故障車のエンジンブロック(またはマイナス端子)→救援車のプラス端子→故障車のプラス端子の順番)

このように、正しい手順でおこなえば安全にジャンプスタートをおこなうことができます。車のバッテリーにケーブルをつなぐ順番や外す順番は正しく守りましょう。

正しい使い方:24Vの車の場合

24Vのバッテリーが搭載されているトラックなども基本的なケーブルのつなぎ方自体、12Vの普通車と違いがありません。また、用意する救援車もトラックと同じ24Vの電圧のバッテリーを搭載した車を用意しましょう。気をつけなくてはならないのは、どのターミナル端子につなぐかということです。

24Vのバッテリーを持つトラックは、2つのバッテリーを積んでいます。そのため、4つのターミナル端子が存在しているのです。ひとつは双方のバッテリーをつなぐように既にケーブルがついているため、残りの2つのターミナル端子を使用しましょう。24Vのバッテリーを持つトラックのジャンプスタートの方法は、以下の通りです。

【24Vのトラックのジャンプスタート方法】
(1)ブースターケーブルをつなげる位置まで救援車(24Vのバッテリー搭載)を近づける。
(2)救援車のエンジンを止める。
(3)バッテリー上がりのトラック(故障車)のエンジンがOFFになっているか確認する。
(4)まず故障車の2つのバッテリーを連結していない奥のプラス端子に、赤のブースターケーブルをつなぐ。
(5)救援車も同様にバッテリー同士を連結していないプラス端子に、赤のブースターケーブルの片側をつなぐ。
(6)救援車のバッテリー同士を連結していないマイナス端子に黒のブースターケーブルをつなぐ。
(7)黒のブースターケーブルの片側を、バッテリーから離れたエンジンブロック(金属部分)につなぐ。
(8)救援車のエンジンをかけて、アクセルを踏み込み回転数を上げる。
(9)5分ほどしたら、故障車のエンジンをかける。
(10)エンジンがかかったら、つけた順と反対の順番で取り外す。

手順を間違えると事故や故障のリスクがある……

車のバッテリーにケーブルを接続する際、つなぎ方を間違えると思わぬ危険に見舞われることがあります。つなぎ方を間違えると起こりうるトラブルとして、作業中に火花が散ってしまうということです。最悪の場合、散った火花が引火して大切な車が燃えてしまうかもしれません。

また、つなぎ方を間違えたことで救援してくれた車まで動かなくなってしまうこともあるでしょう。このような失敗やリスクを考えると、自分でジャンプスタートをおこなうのは不安に感じる方もいるかもしれません。

安全にバッテリー上がりを解消するには、やはりカーバッテリー業者に依頼するのがおすすめです。プロに依頼すれば失敗のリスクも少なく、安全にジャンプスタートをおこなってくれるでしょう。

生活110番には、全国各地にカーバッテリー業者が加盟していますので、自宅や職場、おでかけ先など場所を問わず、いち早く現場に駆けつけることができます。安全にバッテリー上がりを解消したい方は、ぜひご連絡ください。

1台持っていると役立つ!ジャンプスターターの選び方と使い方

救援車が近くにいない場合やブースターケーブルを持っていない場合、ジャンプスターターを持っていると非常に便利です。ジャンプスターターとは、救援車の代わりをする機器のことで赤と黒のケーブルが既についています。

このジャンプスターターをバッテリー上がりの車につなぐことで、ジャンプスタートをおこなうことができるのです。この章では便利なジャンプスターターの選び方や使い方について見てきましょう。

選び方1.最大電流を確認しよう

1台持っていると役立つ!ジャンプスターターの選び方と使い方
ジャンプスターターを購入する際は、最大電流を確認しておくことが大切です。車は種類によって、ジャンプスターターをおこなうときに使う電力が異なります。そのため、ジャンプスターターも最大電力量が商品によって違ってくるのです。車の種類別の最大電力量は、以下の通りになります。

【車の種類別の最大電力量】
・普通車(2,500㏄程度):300A
・ミニバンなどの少し大きめの車:400A
・トラックバスなどの大型車両、輸入車、ディーゼル車、スポーツカー:700A以上

最大電力量が足りないジャンプスターターを選ぶと、正常にジャンプスタートをおこなえずエンジンがかからない場合もあるのです。そのため、ご自身が乗っている車に合わせた電力量のジャンプスターターを選ぶとよいでしょう。

選び方2.バッテリー容量もチェック!

ジャンプスターターを選ぶ際は、バッテリーの容量も重要です。バッテリーの容量が大きいほど大きな電力の使用や長い時間の使用に耐えることができます。反対に、容量が小さいものだと、ジャンプスタートを何度も繰り返すと電力がなくなってしまい使用できなくなってしまうでしょう。

ジャンプスターターは、ジャンプスタート以外にもスマートフォンの充電や非常時の電力として使用することができます。ジャンプスタート以外でも使用したい場合は、容量の大きなものを選ぶとよいでしょう。

選び方3.電池の種類も知っておこう

ジャンプスターターには、リチウムイオン電池、リチウムマンガン電池、リチウムポリマー電池、鉛電池などさまざまな電池が使われたタイプのものがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので参考にしてみてください。

リチウムイオン電池

【メリット】
軽くて小さいので、簡単に持ち運ぶことができる。
【デメリット】
あまり大きな電力は期待できない。
使い方を間違えるとショートなどのトラブルが発生することがある。

リチウムマンガン電池

【メリット】
軽くて小さいので、楽に持ち運びできる。
安全性が高い。
【デメリット】
値段が高い。

リチウムポリマー電池

【メリット】
電力容量が大きい。
軽くて小さいので、持ち運びが簡単。
【デメリット】
大きな電力量は期待できない。
大型車には不向き。

鉛電池

【メリット】
電力容量が大きい。
対応車種が多い。
安全性が高い。
値段が安い。
【デメリット】
ジャンプスターター本体が大きく、重くなってしまう。

ジャンプスターターの充電時間の目安・使い方

ジャンプスターターを使用する際は、充電時間を守ることが大切です。ジャンプスターターは、バッテリー上がりの車につないでエンジンをかけるための充電時間が約20分とされています。

少なければエンジンがかからなかったり、長すぎるとバッテリーの故障につながってしまったりするのです。安全にジャンプスターターを使うには、20分という充電時間を守るようにしましょう。ジャンプスターターの正しい使い方は、以下の通りです。

【ジャンプスターターの正しい使い方】
(1)バッテリー上がりの車(故障車)のエンジンがOFFになっているか確認する。
(2)故障車のバッテリーのプラス端子にジャンプスターターの赤のケーブルをつなぐ。
(3)故障車のバッテリーのマイナス端子にジャンプスターターの黒のケーブルをつなぐ。
(4)ジャンプスターターの電源を入れる。
(5)約20分充電をおこなう。
(6)時間が経ったら、故障車のエンジンをかける。
(7)エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源をOFFにして、黒、赤の順でケーブルを外す。

ジャンプスターターを使用するときも、車のバッテリーへのケーブルのつなぎ方を間違えないように気をつけましょう。

エンジンが始動したら車を走らせて充電しよう

ジャンプスタートをおこない、エンジンを始動することができたらしばらく車を走らせるのがおすすめです。この章では、なぜジャンプスタートをしたあとは車を走らせるべきなのかについて解説していきます。

長く走れば走るほど効果的

エンジンが始動したら車を走らせて充電しよう
車は長い時間走らせれば走らせるほど、発電されバッテリーを充電することができます。エンジンの回転数が多いほど発電される電力も増えていくのです。

ジャンプスタートをおこなってエンジンをかけることができても、バッテリー内の電力はまだ十分ではありません。そのため、すぐにエンジンを止めてしまうとまたバッテリー上がりを起こしてしまうおそれがあるのです。

効率的にバッテリーを充電するためにも、エアコンなどの電装品や室内灯の使用は控え、30~60分ほど車を走らせましょう。

アイドリング充電にはデメリットもある

バッテリーを充電するための発電はエンジンがかかっていればおこなわれるため、アイドリング中の充電も可能です。しかし、先ほどもお話した通り、エンジンの回転数が多ければ多いほどたくさん発電されるため、アイドリングでは走行中ほど充電することができません。

また、その場でアイドリングし続けて充電すると、時間帯や場所によっては近所迷惑になってしまうおそれがあります。対人トラブルを防ぐためにも、アイドリングによる充電よりも走行しながら充電することを心がけましょう。

まとめ

車のバッテリーが上がったら、救援車とブースターケーブルを使えばジャンプスタートでエンジンをかけることができます。普通車は12V、トラックなどは24Vのバッテリーを積んでいるため、同じ電圧のバッテリーを持った救援車を用意するようにしてください。

また、車のバッテリーにケーブルをつなぐ際、順番を間違えれば発火や故障などのおそれがあります。順番を守って正しく取りつけましょう。救援車が用意できないときも、ジャンプスターターがあると1人でジャンプスタートできるので非常に便利です。

自分で作業する自信がない方は、安全のためにも業者などに依頼してジャンプスタートをおこないましょう。

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