車のメーターパネルでバッテリーマークが点灯したり、点滅したりしたときには充電系統の異常を教えるサインです。この状態であるとエンジンが止まり、フットブレーキやハンドルが機能しなくなってしまうおそれがあることから、できるだけはやく修理業者にみてもらいましょう。
このコラムでは、車のバッテリーマークの役割や点灯したときの対処法について解説しています。また、点灯の原因についてもご紹介していますので、事故が起きる前に対処しておきましょう。
目次
バッテリーへの充電が停止すると点灯する!
車のバッテリーはエンジンの回転数に応じて充電されます。エンジンがついているのに正常にバッテリーが充電されず、バッテリーが減少していく場合にこのマークが点灯するようになっているのです。
フットブレーキ・ハンドルが機能しなくなる
車のバッテリーマークが点灯するときは、バッテリーの充電がなくなってきたころです。点灯を気にせず走行を続けてしまうと電装品が使えなくなり、フットブレーキやハンドルの操作ができなくなってしまうのです。
エンジンが止まっても車は動いてしまいます。もし、フットブレーキが利かず止まれなくなったというときには、サイドブレーキを使用して車を止めましょう。このように、バッテリーマークの点灯中に車を走行させると、万が一の際に非常に危険です。バッテリーマークが点灯したら、安全な場所に停車させてディーラーや自動車整備工場へ連絡しましょう。
もし、すぐに停車できないというときには、オーディオやエアコンなどを切っておくと、電気を節約できるため少し電気のもちがよくなります。
バッテリーマークが点滅する・点いたり消えたりする
基本的にバッテリーマークが点灯するときには、点滅などせず、点いたままです。しかし、充電系統が動き出すと表示が消えることがあるのです。
また、バッテリーの充電が減ってきてメーターパネルの表示が不安定になってくると、点滅しているように見えることがあります。しかし、このときには充電がなくなる危険な状態と考えられるため、すぐに安全な場所に停めましょう。
どちらの状態にしても、充電系統に不具合が生じているサインですので、修理業者にみてもらいましょう。
バッテリーマークが点灯する3つの原因
バッテリーマークが点灯する原因は充電系統の故障とご紹介しましたが、そのなかでもバッテリーの劣化・ファンベルトの故障・オルタネーターの故障と、大きく分けて3か所あります。それぞれどんな機器なのか、状態や原因をご紹介しますので参考にしてください。
原因1.バッテリーが劣化している
バッテリーは車のエンジンをかけたり、エアコンやオーディオを動かしたりするなど車の電装品を稼働させるのにかかせないものです。バッテリーは寿命が2~5年ほどといわれており、車の乗り方によって寿命が大きく変動します。あまり運転しないと寿命は縮まる傾向にあります。
- エンジンがかかりにくい
- パワーウィンドウの動きが遅い
- アイドリングストップが搭載されているのに、機能しないときがある
このような症状がでているときには、バッテリーの劣化のサインです。バッテリー交換によって症状の改善が期待できます。
原因2.ファンベルトが故障している
ファンベルトとは、発電機となるオルタネーターに動力を伝える役割をもつ部品です。ゴム製であるため、長年乗っている車だと劣化による不具合が起きることがあります。ファンベルトの劣化はオルタネーターの作動に支障をきたし、バッテリーの充電が間に合わなくなることがあるのです。
ファンベルトの寿命は3~5年ほどといわれています。エンジンをかけたときに「キュルキュル」と異音がするときには、ゴムの劣化が考えられます。該当している場合にはファンベルトの交換をしましょう。
原因3.オルタネーターが故障している
オルタネーターとは、エンジンの回転から電力を生み出す発電機です。エンジンが動く限り車に電力を供給します。しかし、ファンベルトの故障によってエンジンの動きが正常に伝えられないと電力を供給できません。それだけでなく、オルタネーター本体の故障によっても電力の供給ができなくなることがあります。
ヘッドライトの明かりが不安定であったり、オーディオの音が大きくなったり小さくなったりするなど、電装品の動きが不安定であったらオルタネーターの不具合が考えられます。
アイドリングストップが搭載されているのに、機能しないときがある
繰り返しになりますが、バッテリーマークが点灯したらまず安全な場所に車を停め、ディーラーや自動車整備工場などに連絡してください。充電系統の修理の必要があります。危険な状態となりますので、その場で車を停めて連絡しましょう。
直接ディーラーや自動車整備工場に連絡するのではなく、加入しているロードサービスに連絡するのもひとつの手です。保険会社にもよりますが、レッカー移動は一定範囲を無料としている場合があります。バッテリーマークの点灯は予期せぬ事故になってしまうおそれがあるため、放置せずその場で対処するようにしましょう。
修理費用は故障箇所によって違う
バッテリーマークが点灯するのは、「バッテリー」「ファンベルト」「オルタネーター」大きく分けてこの3種の不具合が考えられるとご紹介しました。それぞれ修理するにあたってかかる費用などが異なります。これに加えて、レッカー代が追加で変わることもあります。
バッテリーの修理費用
バッテリーの不具合は寿命であることが多く、交換での対応がほとんどです。車種によってバッテリーの費用は異なり、本体価格は5,000~40,000円ほどと差があります。国内メーカーの普通車で純正品のバッテリーは20,000円ほどが相場となり、輸入車はそれよりも高い傾向にあるようです。このほかに、交換費用として2,000~3,000円ほどかかります。
ファンベルトの修理費用
ファンベルトの修理も、ベルトの劣化であることが多いため交換での対応となります。ファンベルト本体の価格は5,000円程度が相場です。これに交換費用として5,000円ほどかかる場合が多いです。
オルタネーターの修理費用
オルタネーターの修理は、ベアリングなど部品の交換だけの場合と、本体交換の場合があります。部品交換だけの場合には、部品代は2,000~5,000円ほどが相場で、交換費用も5,000円ほどです。
しかし、本体交換となると50,000~100,000円ほどが相場となります。バッテリーと同様、輸入車は費用が高くなる場合が多いです。オルタネーターはリビルト品といって、中古のオルタネーターの中身を整備して新品同様の性能で使えるようにしたものがあります。その場合には、本体価格は20,000~50,000円ほどです。これに交換費用は10,000円ほどが相場となります。
品質にこだわりがあり新品で確実に直したいというときには、新品に交換することをおすすめします。しかし、オルタネーター本体は高額であるため、リビルト品に交換する場合も多いです。自分の納得いく方法で交換しましょう。
まとめ
走行中に車のバッテリーマークが点灯したら、すみやかに安全な場所に車を停めましょう。バッテリーマークの点灯は、充電系統の異常を知らせるものとなります。車内に電力が供給されなくなっていき、次第にブレーキやライト、ハンドルなどの操作ができなくなってしまいます。思わぬ事故につながりますので、早急に修理しましょう。
バッテリーマークの点灯は、バッテリー本体の不具合だけでなくファンベルトやオルタネーターの不具合も考えられます。自分での判断は難しいので、ディーラーや自動車整備工場で修理を依頼しましょう。その場合には、加入している保険のロードサービスが利用できることがありますので、保険会社にご確認ください。
バッテリーマークの点灯ははやめの対処が大切です。点灯に気づいたらその場で対処をおこなうようにしてくださいね。
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