バッテリー上がり交換作業は雨の日が危険な理由|原因や防止方法も

2021.4.30

バッテリー上がり交換作業は雨の日が危険な理由|原因や防止方法も

「運悪くバッテリーが上がってしまった!」という経験を1回はしたことがある方もいるでしょう。バッテリー上がりはバッテリー交換をすれば解決するのですが、雨の日はロードサービスを頼るようにしましょう。

なぜなら、バッテリー交換を雨の日でおこなうと、感電のおそれが高くなり非常に危険だからです。この記事では、バッテリー交換を雨のなかでおこなうと危険な理由、ロードサービスを依頼する際の注意点を解説していきます。バッテリー上がりの原因や予防方法を解説していますので、バッテリー上がりに困っている方はぜひ参考にしてみてください。

バッテリー交換を雨の日でおこなってはいけない理由

バッテリー交換を雨の日でおこなってはいけない理由は、雨水に濡れた手で作業することによる感電リスクが高いからです。そもそも、バッテリー交換作業は端子の着脱をおこなう手順を挟むことから、ショートしやすいので慎重に作業をしなければなりません。

ショートするリスクのあるバッテリー交換作業を雨の日におこなってしまうと、最悪の場合は命を落とす危険も。人間の皮膚はある程度の電気抵抗を持っているのですが、雨水で濡れた状態の場合の皮膚は普段よりも電気抵抗が少なくなり、感電しやすくなるのです。たとえタオルで拭いたとしても、水分を完全に拭き取るのは難しいでしょう。

バッテリー上がりを雨の中対処する際に知っておきたいこと!

雨の日のバッテリー交換をロードサービスに頼もう

バッテリー交換を雨の日におこなうべきではないですが、それでは困るという方もいらっしゃるでしょう。雨の日にバッテリー交換をしたいときは、ロードサービスの利用をしてみてください。ロードサービスは自動車の移動、交換作業、部品修理などのトラブルを解決するために駆け付けてくれるサービスのことで、今回のような緊急の状況に役立ちます

続いて、ロードサービスに依頼する手順を見ていきましょう。

手順1.自動車保険の内容確認

ロードサービスを利用する前に、ご自身の自動車保険に付帯しているサービスを確認してみましょう。基本的に自動車保険には、サービスのひとつとしてロードサービスが付帯されていることが多いです。なかには無料でロードサービスを受けられる保険もあります。

また、自動車保険未加入の方でも有料でロードサービスを受けられるところもあります。どのロードサービスに依頼するにせよ、基本的には24時間体制で受け付けているので、緊急時であれば時間帯を気にせず依頼しましょう。

手順2.電話で依頼をする

依頼先が決まったら、ロードサービスに電話連絡をして自動車トラブルの詳細を伝えましょう。そのあとは、レスキューが到着してバッテリーの交換を代行してもらうまで待機することで、上がったバッテリーを雨の日に交換して、トラブルを解決することが可能になります。

なお、ロードサービス後の料金支払いは、業者によって異なる場合がありますが、クレジットカードやコンビニ支払いに対応できることが多いです。もしお金の面が心配な方は、利用するロードサービスの支払いについて、公式サイトや電話で調べておくと安心できます。

バッテリー上がりで困らないためには

バッテリー交換が雨の日に必要になる状況を避けるために、普段からバッテリー上がりの対策をしておくことが大切です。そのためには、これからご紹介するバッテリー上がりの原因とバッテリー上がりの防止方法を知っておきましょう。

バッテリー上がりの原因

「バッテリーが上がる」という状態はバッテリーの消費量が充電量を上回ることで、エンジンがかからなくなってしまうことをいいます。車のバッテリーは走行している際に消費と同時に充電もされるため基本的には上がることはないのです。しかし、以下のような要因があると、バッテリー内の電気の量が減ってしまう一方になるのでバッテリーが上がるおそれがあります。

【バッテリーが上がる要因】

  • カーナビ、エアコン、ライトの長時間稼働
  • 長期間車を動かさなかった
  • 半ドア状態で放置していた
  • 同じバッテリーを何年も使用している

また、一般的にバッテリーの寿命は2~3年といわれており、劣化が進むとバッテリーの充電量が少なくなってしまうので、よりバッテリーが上がりやすくなるため注意が必要です。少なくとも2年ごとにバッテリーを新品に交換しておくのがよいでしょう。

バッテリー上がりを雨の中対処する際に知っておきたいこと!

バッテリー上がりを防止する方法

バッテリー上がりを対策するには、普段から車の状態を気にかけておくことが大切。例えば、以下に気を付けながら車を管理することで、バッテリー上がりで困る確率を大きく下げることができます。

【バッテリー上がりを防ぐ対策】

  • ライトやエアコンなどを長時間稼働させない
  • 少なくとも週に1回は車を走行させる
  • バッテリーの寿命が近づいたら早めに交換する
  • バッテリー液の補充などのメンテナンスをする

バッテリー上がりを防ぐ対策として、必要以上の電力を使わないことは重要なことですが、電力をまったく使わないのもよくありません。なぜなら、バッテリーは使わないときでも「自然放電」や「待機電力」という形で常に電力を消費しているからです。

さらに、本来ならば車の運転中にバッテリーへの充電がおこなわれますが、運転を休止し続けていると電力の供給源がないまま電力を使い切ってしまい、バッテリーが上がってしまいます。

旅行などの予定で長期間車を動かさないときは、少なくとも予定の前日には車を走行させてバッテリーを充電させておきましょう。なお、バッテリーターミナルを外すことでも一応対策が可能。しかし、防犯機能に使う電力も断たれるので、車上荒らしに遭うリスクを考えるとバッテリー上がり対策としてはおすすめできません。

バッテリー上がりの正しい対処法

バッテリー交換を雨の日におこなうのは感電リスクが高く危険ですが、天気が良くて乾いた日であれば自分でバッテリー上がりを対処するのもよいでしょう。ここでは、バッテリーを上がった状態を改善する「ジャンプスタート」を詳しく解説します。

ジャンプスタートの流れ

ジャンプスタートとは、他の車(救援車)からバッテリーの電力を分けてもらってエンジンをかけることをいいます。動かなくなったバッテリーの代わりにエンジンを始動させるほどの電力を送ることで、再び車を動かせるのです。ジャンプスタートの大まかな流れは、以下のようになっています。

【ジャンプスタートの流れ】

  1. 両方の車の電源をOFFにする
  2. 車のボンネットを開ける
  3. 赤色ケーブルを順番通りにバッテリーに接続
  4. 黒色ケーブルを順番通りにバッテリーに接続
  5. 救援車のエンジンを稼働させる
  6. 上がった方の車のエンジンを稼働させる
  7. ケーブルを外して元通りの状態へ直す

なお、ジャンプスタートをおこなう際は、決められた順番通りに「ブースターケーブル」というものを取り付ける必要がある点に注意がひつようです。次の項目で、ブースターケーブルの繋ぎ方についてより詳しく解説していきます。

ブースターケーブルの繋ぎ方2パターン

ブースターケーブルは赤色と黒色のものがあり赤い方は“+端子” 、黒い方は“-端子”と分類分けされています。同じくバッテリーにある端子も赤色(+端子)と黒色(-端子)に分かれているため、適当に繋いでしまわないよう気をつけましょう。接続を間違えると、ショートするおそれがあり危険です。

また、ブースターケーブルの接続方法は2パターンあります。それぞれイラスト付きでわかりやすく紹介していきますので、参考にしてみてください。

1.バッテリー同士を繋ぐパターン

バッテリー交換 雨の日 マイナス端子同士をつなぐパターン

【接続手順】

  1. 自車のバッテリー(プラス端子)に赤色ケーブルを接続
  2. 救援車のバッテリー(プラス端子)に赤色ケーブルを接続
  3. 救援車のバッテリー(マイナス端子)に黒色ケーブルを接続
  4. 自車のバッテリー(マイナス端子)に黒色ケーブルを接続

こちらのパターンは、同じ色のケーブルとバッテリー端子を接続する方法となっています。なお、イラストの「1~4」のような接続手順でおこなわないと、ショートの危険があるので気をつけましょう。接続する際はケーブルの色と端子の色、接続対象の車が合っているか確認しながらおこなうのが大切です。

また、バッテリーが上がった車のバッテリーが復旧したあとの取り外し作業も順番があります。今度は接続したときとは逆の「4~1」の手順でケーブルを外すようにしてください。

2.エンジンブロックに繋ぐパターン

バッテリー交換 雨の日 別パターン 車体の端子にマイナスをつなぐパターン

【接続手順】

  1. 自車のバッテリー(プラス端子)に赤色ケーブルを接続
  2. 救援車のバッテリー(プラス端子)に赤色ケーブルを接続
  3. 救援車のバッテリー(マイナス端子)に黒色ケーブルを接続
  4. 残った黒色ケーブル(マイナス端子)を、エンジンブロックに接続

「1~3」までは先ほどご紹介した接続手順と同じですが、こちらのパターンは「4」の手順で黒色ケーブルをバッテリーが上がった車のエンジンブロックに取り付けます。エンジンブロックとは車の動力となるエンジンの金属部分のことで、エンジンルームの中心あたりにあることが多いです。

また、こちらで接続した場合も取り外すときは「4~1」の逆手順でおこなっていきます。

ジャンプスターターを使う場合は

救援車がない場合は、「ジャンプスターター」という充電機器を代用として使うことで、バッテリー上がりの対処が可能です。こちらもジャンプスタート同様、正しい手順で接続をおこなう必要があります。

【ジャンプスターターの使用手順】

  1. 車の電源をOFFにする
  2. 赤色ケーブル(プラス端子)をバッテリー(プラス端子)に接続
  3. 黒色ケーブル(マイナス端子)をバッテリー(マイナス端子)に接続
  4. ケーブルの先をジャンプスターターに挿入する
  5. エンジンをかけて動作確認をする
  6. 逆順(スターター→黒色→赤色)でケーブルを外していく
  7. 元通りの状態へ戻す

大まかな流れはジャンプスタートと似ていますが、ケーブルの接続方法が少し異なっているため注意してください。なお、ジャンプスターターを使用するときは十分に充電しておく必要があります。

まとめ

バッテリー交換を雨の日におこなうことは、感電の危険性が高いです。そのため、ジャンプスタートの準備ができる場合でも、ロードサービスに依頼して解決しましょう。ロードサービスなら車のトラブル解決が得意なスタッフが迅速に対処してくれます。また、契約している保険会社にロードサービスが無料で付帯されていることが多いので、自動車保険加入済みであれば付帯のサービスを利用することがおすすめです。

また、いざという時にバッテリーが上がるトラブルが起きないために、普段から対策をしておくことも大切です。消費電力量を減らすことも重要ですが、車の長期放置もバッテリーが上がる原因になるため気を付けておきましょう。

カーバッテリートラブルを迅速に解決!

到着までにかかる時間 最短5

※対応エリアや加盟店によって変わります

「エンジンがかからない」「メーターが光らない」「セルモーターが回らない」などのカーバッテリートラブルをお電話1本でスピード解決!24時間365日対応で日本全国どこでもすぐに駆けつけます。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

普通車・軽自動車・トラック・外車・バイクなど、あらゆるカーバッテリートラブルに対応!

バッテリー上がり 8,800円~
バッテリー上がりのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

バッテリー上がりの記事アクセスランキング

バッテリー上がりの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧