ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

2021.4.30

ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

ポルシェでバッテリー上がりが起こったら、まずは自分でバッテリーを回復させることができるかどうか検討してみてください。バッテリー上がりを直すには「ジャンプスタート」という方法があります。

この記事では、ジャンプスタートができるふたつの方法を詳しく解説していきます。

ただし、必要な道具がないなどの理由で、自力では対処できないこともあるでしょう。そんなときに駆けつけて救助してくれるサービスについても紹介していきます。

バッテリー上がりが起こったときに対処する方法について詳しく解説していきますので、困っている方は参考にしてみてください。

ポルシェはバッテリー上がりが起こりやすい?

ポルシェの車はほかのメーカーと比べてバッテリー上がりが起こりやすいかというと、必ずしもそうとは限りません。ポルシェは性能面でほかの車に劣らず、バッテリーの持ちが悪いというわけでもないです。そんなポルシェでバッテリー上がりが起きやすいといわれるのには、性能とは別の理由があります。

ポルシェのような高価な車は、買い物や通勤などで乗る「普段使い」よりも、休みの日や特別なときに乗るために大切に温存される傾向があります。売却するときのことを考えても、総走行距離は短いほうがよいので、なるべく運転しないようにしているという方が実際に多いのではないのでしょうか。

このような運転される頻度が少ない車は、バッテリーが上がりやすくなってしまいます。バッテリー上がりは、車を動かす頻度と関わりがあるのですね。ここでは、運転の頻度とバッテリー上がり関係している理由を詳しく解説していきます。

乗る頻度が多くない場合は注意

自動車に乗る頻度が少ないと、バッテリーに蓄電されている電力は、自然に減っていきます。時間の経過とともに充電レベルが下がっていくので、長い間運転していないと、いつの間にか車が起動できないほどにまでバッテリー残量が減っていることがあるのです。

適当な頻度でエンジンを動かしているのであれば、このような自然に起こる放電によってバッテリーが上るようなことはありません。エンジンをかけると、車の内部にある「オルタネーター」という発電機が動いて、バッテリーに電気が充電され、適切な充電量が維持されるからです。

バッテリー上がりが気になるのであれば、4日に1回程度のペースでエンジンをかけてください。このペースで30分程度の運転をしていれば、蓄電残量を適切に保てます。

ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

エンジンを止めていても動いている機器がある

車のエンジン内部や内装品には、エンジンを止めている状態でもバッテリーの電力を消費するものがあります。たとえば、キーレスキーを感知するためのセンサー類は、常にセンサーを起動させておかないとキーを感知することができません。そのためセンサーにはエンジンを切った後でも電気が絶えず供給されているのです。

このように、車を維持するために停車時も使用される電気のことを待機電力といいます。車を動かす頻度が少ないと、待機電力によって充電が消費されて、バッテリー上がりにつながっていきます。

動作している部品の中で代表的なのが、エンジンを制御するコンピュータやセキュリティ用のアラームなどです。これらに加えて、ドライブレコーダーを常時起動させる場合や冷蔵庫などを搭載させている場合など、任意で付ける内装品にも待機電力は発生します。

バッテリー上がりを自分で対処する前の準備

ポルシェでバッテリー上がりが起こったときの対処法は少し特殊です。エンジンやバッテリーを格納しているボンネットが、ポルシェの場合は電動式だからです。バッテリー上がりに対処する前に、ボンネットを開ける方法から見ていきましょう。

ボンネットを開けるために必要なもの

ポルシェのボンネットは電動で開閉するシステムなので、バッテリーが上がったときにはボンネットも動かなくなってしまいます。そのため、まずは外部から補助の電源を接続してボンネットを開ける必要があります。電源を供給する方法は、以下のふたつです。

救援車とブースターケーブルを使う

「救援車」というのは、バッテリーとエンジンが動作する正常な車のことです。バッテリーが上がった車に電源を供給するために使います。そして、「ブースターケーブル」という導線を使い、救援車のバッテリーからポルシェに電力を供給します。

救援車の手配は、近くにいるほかのドライバーに依頼して手伝ってもらってください。ブースターケーブルはカー用品店やホームセンター、インターネットなどで購入ができます。見た目は導線の両端に大きな洗濯バサミのようなクリップが付いたケーブルで、赤と黒の2本をセットで使います。

ジャンプスターターを使う

「ジャンプスターター」は車用の12ボルトまたは24ボルトの電源を供給できる携帯型のバッテリーです。赤と黒のケーブルが付属していて、これを接続することで車に電源を供給します。

なお、このふたつの電源供給の方法は、のちにおこなう「ジャンプスタート」というバッテリー上がりからの復旧作業にも使います。

電動式のボンネットを開ける手順

ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

ボンネットを開ける作業に移ります。ポルシェにはバッテリーからの電力を車内に分岐させて配電盤のような役割をする「ヒューズボックス」という場所があります。ボンネットを開けるときの非常電源の接続端子もここにあるので、次のような手順でこの場所に外部電源をつなぎましょう。

1.運転席のわきにあるヒューズボックス(配電盤)を開く。
2.ヒューズボックスの中の、「ボンネットが開いた車体」の絵が描かれた赤いツマミを引っ張り出す。
3.ブースターケーブル、またはジャンプスターターを用意し、「2」で紹介した赤いツマミを赤いケーブルで挟んで黒いケーブルはドアのヒンジなどの金属部分を挟む。
4.ケーブルのもう片方のツマミを救援車のバッテリー、またはジャンプスターターなどの電源につなぐ。
5.救援車のエンジンを始動、もしくはジャンプスターターの電源を入れ電力を供給する。
6.ボンネット側に回り込んでボンネットを開く。

ボンネットを開くと、フロントガラスの近くにフタがあります。このフタのネジを外すことでバッテリーが現れます。これでようやくバッテリーが出てきて準備段階が終わったので、実際のバッテリー上がりの対処方法に移っていきましょう。

ポルシェのバッテリー上がり対処法【自力で解決!】

バッテリー上がりを自分で直すときに、外部電源を使ってエンジンを起動させる方法を「ジャンプスタート」といいます。ジャンプスタートにはジャンプスターターを使う方法と、救援車を使う方法の2通りの方法があるので、両方について手順を見ていきましょう。

ジャンプスターターを使うときの手順

ジャンプスターターを使った手順は以下のとおりです。1から4まで、順番に進めてください。

1. ケーブルを接続する

バッテリーには電極が付いています。プラス極とマイナス極のふたつがあり、ポルシェの場合は「+(プラス)」と「―(マイナス)」の記号で見分けられるようになっています。このうち、プラスのほうに赤のケーブルを、マイナスのほうに黒のケーブルをそれぞれ接続してください。

2. ジャンプスターターを起動する

ケーブルの接続と同時に自動で起動するものもあります。起動させたら運転席に移ってください。

3. 停車状態を確認し、電子機器を切る

運転席では、ハンドブレーキを引いてシフトレバーを「パーキング」に入れてください。マニュアル車の場合、ギアは「ニュートラル」です。ランプやエアコン、室内灯など、電装品の電源はできるだけ切り、起動時の消費電力を抑えます。

4. 車のエンジンをかける

車のエンジンをかけ、起動したらジャンプスタートは成功です。エンジンがかかってからしばらくはバッテリーの蓄電量が少ないので、20分ほどそのままエンジンを動かし続け、充電します。それが終わったらジャンプスターターを外し、バッテリーのフタとボンネット、そしてヒューズボックスを閉じましょう。

ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

ブースターケーブルと救援用の車を使う

もうひとつの方法では、ジャンプスターターの代わりに、電力を供給できる救援車を用意します。バッテリーが上がった車と救援車のバッテリー同士を「ブースターケーブル」でつなげることでジャンプスタートをします。次のステップを順番におこなってください。

1. ハイブリッド車以外の救援車を探す

救援車は基本的にはエンジンが動く車であれば問題ありませんが、ハイブリッド車は救援車としては使用できません。ハイブリッド車を電力供給側として使うと、駆動するための部分に大量の電気が流れて故障することがあります。ハイブリッド車以外の車に依頼しましょう。

2. ケーブルを接続する

お互いの車のボンネットを開いて近づけます。ブースターケーブルは、両端にクリップが付いた赤と黒のケーブルが1本ずつセットになっているので、これを両車両のバッテリーのプラス極とマイナス極の電極に正しく接続してください。次の1から4の順番を守って接続していきます。

1. バッテリー上がりの車のプラス極を、赤いケーブルのクリップで挟む
2. 救援車のバッテリーのプラス極を、赤いケーブルのもう片方で挟む
3. 救援車のバッテリーのマイナス極を、黒いケーブルのクリップで挟む
4. バッテリーが上がった車のエンジンルームの金属部分を黒いクリップで挟む

3. 両車両の停車様態を確認する

運転席に移り、ハンドブレーキを引きます。シフトレバーは「パーキング」に合わせ、オートマチック車は「ニュートラル」にあわせてください。

4. 救援車はエンジンをかける

救援車はエンジンをかけ、アクセルを踏んで2,000回転くらいまでエンジンをふかします。こうすることでジャンプスタートに十分な電力を作ります。

5. バッテリー上がりの車のエンジンをかける

内装品やランプ類の電源を切ったら、車のエンジンをかけましょう。起動したらジャンプスタートは成功です。ジャンプスタート成功後、20分ほどはそのままの状態で充電します。20分経ったらブースターケーブルを外して、バッテリーのカバーとボンネットを閉め、ヒューズボックスのフタも元に戻します。

注意点:12V(ボルト)の電源を使いましょう

車のバッテリーの電圧「規定電圧」には、12Vのものと24Vのものがあり、ポルシェは12Vが採用されています。これを間違えると故障の原因になります。ポルシェのバッテリー上がりで、外部から電源を得るときには、必ずボルト数を確認しましょう。

ポルシェのバッテリー上がり対処法【プロに頼む!】

バッテリー上がりのときに自分で直す方法を紹介しましたが、道具がなければ自力の修理はできません。道具がないときはロードサービスなどで救援を呼んでください。

ロードサービスは、車の異常が起こったときにその場に駆けつけ、トラブルへの対応をおこなってくれるサービスです。ここではおもな3種類のサービスを紹介します。

ポルシェのバッテリー上がりを対処するには?わかりやすく解説します

JAFを呼ぶ

日本自動車連盟・JAF(ジャフ)は、駆けつけの事故・故障対応や交通指導活動をおこなっている、日本最大のロードサービス会社です。バッテリー上がりの対応以外にも故障車のレッカーやキーのとじ込み、燃料切れやタイヤ交換などのあらゆるトラブルに対応しています。

JAFの会員だと作業料金が無料になることがありますが、会員でなくても利用することができます。電話で駆けつけてくれるので、困ったときに頼りになる存在です。

自動車保険のロードサービスを使う

自動車保険は事故や損傷、ケガや傷害など、車に関する事故の補償をしますが、ロードサービスも担っている場合があります。保険加入者は無料で受けられる場合も多いので、入っている保険会社に問い合わせてロードサービスが受けられるかどうかを聞いてみましょう。

バッテリー上がりに対応可能な業者を呼ぶ

バッテリー上がりに特化した業者を呼ぶという手段もあります。幅広いトラブルに対応しているロードサービスに比べて、バッテリーの回復作業に特化している業者は手軽に呼ぶことができ、「とにかく早くバッテリー上がりを直したい」という方におすすめです。

弊社は、バッテリー上がりに対応できる業者と全国で提携を結んでいます。いつでも、どこにでも業者を派遣することができる体制を整えておりますので、トラブルの際にはぜひご利用ください。

ポルシェのバッテリー上がりの場合は、ポルシェのお車であることとあわせて、モデル名もお伝えいただくと、業者への委託作業をよりスムーズに進めさせていただくことができます。電話相談窓口でのご相談は無料ですので、まずはお電話からお問い合わせください。

まとめ

ポルシェのバッテリー上がりの際には、まずは自分で直す方法を試してみましょう。バッテリー上がりを回復させるジャンプスタートには、必要な道具を準備して、正しい手順を踏む必要があります。ポルシェのボンネットは電動で開け方が特殊なので、それも事前に知っておく必要があるでしょう。

自分でバッテリーを回復させるときの手順はここで紹介しているので、役立ててください。ただし、道具がない場合は自分で直すことはできないので、ロードサービスや業者に依頼することになります。バッテリーが上がったときの状況にあわせて、必要なタイプの業者に依頼するようにしてください。


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