突然ハスラーがバッテリー上がりしてしまっても、ジャンプスタートやバッテリー交換など適切な対処をすれば、元通りにエンジンを始動することができます。旅先や出先で焦って間違った対処をしないように、バッテリー上がりが起こった場合の対処法をしっかりと確認しておきましょう。
アイドリングストップ機能が搭載されている場合は、バッテリー上がりが起こりやすいので注意が必要です。ここではハスラーのバッテリー上がりの対処法や予防法についてご紹介していきます。
この記事を読んで、ハスラーのバッテリー上がりを対処してみてください。自分では対処しきれないと判断したら業者に救援の依頼をするとよいでしょう。
目次
ジャンプスタートでハスラーのエンジンをかける方法
ハスラーのバッテリー上がりを自分で対処する場合、ジャンプスタートをおこなうのが効果的な解決法です。ジャンプスタートとは、バッテリーが上がってしまった車とそれと同じ電圧のバッテリーが搭載されている車をブースターケーブルで繋いでエンジンをかける方法です。
ただし、やり方を間違うと発火などの危険をともないます。ここでは、ジャンプスタートの正しい方法をご説明していきます。
手順①:ブースターケーブルで救援車と繋ぐ
ジャンプスタートでエンジンをかけるには、ブースターケーブルと救援車が必要です。ブースターケーブルとは、端にワニグチクリップがついた赤と黒のふたつのケーブルが1セットになったものです。それでバッテリーが上がった車と救援車のバッテリーを繋ぐことで、電力を分けてもらってエンジンを始動させます。赤はプラス、黒はマイナスに繋ぎます。
ブースターケーブルでバッテリーを繋ぎやすいように、まずは車両を近づけましょう。近づけたら、ケーブルを繋ぎます。ここで注意しなければならないのが、繋ぐ順番です。
順番としては、まず赤いケーブルを故障車のバッテリーのプラスから救援車のプラスへ繋ぎます。次に、黒いケーブルを救援車のマイナスから故障車のエンジンマウントのボルトに繋ぎます。プラスからプラス、マイナスからボルトに繋ぐことを間違えないようにしてください。間違って繋いでしまうと、発火のおそれがあります。
ブースターケーブルがない場合や救援車が用意できない場合は「ジャンプスターター」というモバイルバッテリーを使用すれば、エンジンを始動できます。ジャンプスターターを使用する場合は、バッテリーのプラスに赤のケーブル、マイナスに黒のケーブルをそれぞれ繋いでください。それも用意できない場合は、ロードサービスを待つか業者に依頼しましょう。
手順②:救援車→故障車の順でエンジンをかける
ブースターケーブルを繋いだら、救護車から先にエンジンをかけます。そのまま車を停車したままエンジンをかけ続け、数分後にバッテリーが上がった車のエンジンをかけましょう。ジャンプスターターを使う場合も、同様にエンジンを始動してください。それでエンジンが始動すれば、ジャンプスタート成功です。
手順③:走行して充電する
エンジンがかかったからといって、すぐに切ってしまうと充電不足でまたすぐにバッテリーが上がってしまうおそれがあります。エンジンがかかったら、そのままかけ続けるか走行して充電しましょう。1時間ほど走行すれば、バッテリーが充電されます。
一度試してうまくいかなかったら
ジャンプスタートを一度試してもうまくいかなかった場合、ケーブルが断線していたり、手順が間違っていたりする可能性があります。よくわからないまま、あれこれ触っているとケーブルを繋いではいけないところに繋いでしまったりして、最悪の場合は車2台とも故障してしまうかもしれません。
また、バッテリーからは水素ガスが発生しています。よくわからないままに色々触ってしまうと火災が発生するおそれもあるため、うまくいかない場合は業者に依頼して、ジャンプスタートを正しくおこなってもらいましょう。
バッテリー自体が劣化している場合は、バッテリーの交換をすることがおすすめです。バッテリー交換は自分でもすることができます。
ハスラーのバッテリーを交換する方法
ハスラーがバッテリー上がりを頻繁に起こすようなら、バッテリーが劣化しているかもしれません。バッテリーを交換することも考えましょう。バッテリーの寿命は大体2~3年と言われていますが、使用状況などによっても大きく異なります。バッテリーが劣化して寿命の場合は、充電しても電気容量が回復しないため交換するしかありません。
アイドリングストップ車にはそれ用のバッテリーを!
アイドリングとは、車を停車したままエンジンをかけている状態で、アイドリングストップ車とは、信号待ちなどで車が停止したときに、自動的にエンジンをストップさせる機能を持った車です。ハスラーにも搭載されていて、排気ガスの抑止や燃費の向上というメリットがあります。
ただ、アイドリングストップ機能を使用すると、エンジンのオンオフを何度も繰り返すため、バッテリーへの負担が大きくなります。エンジンの始動には大きな電気を使いますので、アイドリングストップ車にはそれ用のバッテリーを搭載することがおすすめです。充電効率が良いので、この機能が原因でバッテリーが上がることも防ぐことができます。また、アイドリングストップ車用のバッテリーはネットでも購入でき、自分で取り付けが可能です。
バッテリーの交換方法
バッテリーの交換をおこなう前に、まず軍手とスパナを用意してください。バッテリー液が飛び散るとそれが目に入り、失明するおそれもあるため、防護メガネもあったほうがよいでしょう。作業は、車のエンジンを止めてキーを抜いた状態でおこないます。
まずは、古いバッテリーを取り外します。電気の流れを遮断するために、ケーブルを外していきます。ショートするおそれがあるため、必ずマイナス端子のケーブルを先に外しましょう。この際、スパナや取り付け金具がプラス端子とマイナス端子に触れると電気が通るため、感電のおそれがあり大変危険です。注意してください。
ケーブルを外したら、バッテリーの取り付け金具も外しましょう。そして古いバッテリーを取り外してください。
新しいバッテリーを取り付け台に設置します。取り付け金具で固定したら、ケーブルを繋ぎましょう。今度はプラス端子のケーブルを先に取り付けます。ケーブルと端子カバーを取り付けて、バッテリーにぐらつきがないことを確認すれば完了です。
バッテリーを取り外すと、電源が遮断されるため、カーナビなどのメモリーが消えて初期化されてしまうことがあります。初期化されると、新車のときの設定に戻ってしまうため、コンピューター制御されている機器が多く搭載されている車はその機能が失われてしまうかもしれません。メモリー保護をする場合はバックアップ電源を使えばメモリーが維持されますので、用意しておくことがおすすめです。
ハスラーのバッテリー上がりを予防しよう
ハスラーのバッテリー上がりは、電力の使用量が多くなって規定のバッテリー容量の水準を下回ってしまうと起こります。バッテリー上がりを起こさないためには予防することが大切です。
ここからは、バッテリー上がりを予防するために日頃からできる対策を紹介します。
使わない電気は消す
バッテリーが上がる一番の要因は、電気の使い過ぎです。ヘッドライトや車内灯、ハザードランプなどの消し忘れが原因でバッテリーが上がってエンジンがかからなくなるケースが多いです。
また、渋滞などでゆっくり運転しているときに、エアコンや車内灯、オーディオなどを酷使すると、充電が追いつかずにバッテリーが上がることもあります。極力使わない電気は消すように心がけましょう。
定期的に車に乗る
車のバッテリーはエンジンをかけて走行している間に充電されます。使用していなくてもバッテリーは自然放電を起こして、電気を放出しているため、長期間エンジンをかけていない場合、バッテリーが上がりやすくなります。
気温が低い冬は特に、充電するための化学反応が弱まってしまいます。また、エアコンや曇り止めなど電力消費が激しい機能を使うことが多いため、充電が追いつかなくなり、バッテリー上がりを起こしやすくなります。
バッテリーを充電しないといけないという意識を持って、定期的に車に乗るように心がけてください。特に冬場は注意が必要です。
バッテリーの点検をする
メンテナンスフリーのバッテリーは別ですが、バッテリーの点検は大切です。まずはバッテリー液のメモリーを確認しましょう。液量が本体横についている最高液面線と最低液面線の間にあるかを確認してください。
インジケータ内蔵であれば、バッテリーの残存容量が色でわかるようになっています。インジケータの状態も確認し、バッテリーの容量が減っていないかもチェックしましょう。
また、バッテリーが劣化していると、バッテリーが上がりやすくなります。バッテリーの本体にひび割れやふくらみなどの劣化による症状がないかも確認してください。劣化している場合は早めの交換が必要です。
まとめ
ハスラーがバッテリー上がりしてしまったときの対処法についてご紹介しました。ブースターケーブルやジャンプスターターは車に常時携帯しておくと安心ですね。また、バッテリーの不具合が原因の場合は、適切にバッテリー交換をおこなえば、バッテリー上がりを防ぐことができます。
バッテリー上がりの対処法は明確ですが、間違った手順でおこなうと車の故障や火災に繋がり大変危険です。機械が苦手であったり、自分で作業するのが不安だったりする場合は、業者に依頼して対処してもらうことをおすすめします。
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