BMWでバッテリー上がりが起きたときの対処法と予防法を紹介します
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バッテリー上がりは急に訪れます。BMWのバッテリー上がりの対処法は、自分でジャンプスタートをおこなって解消する方法と、ロードサービスや業者に依頼する方法があります。自分でジャンプスタートをおこなうのに、難しい作業はありません。しかし、しっかり手順通りにおこなわないと火災が起きてしまうこともあるため、要注意です。
このコラムでは、BMWでバッテリー上がりが起きてしまったときの対処法だけでなく、原因や予防方法についても解説しています。状況にあった対処を選び、スムーズにバッテリー上がりを解消させましょう。
バッテリーが上がったBMWのエンジンをかける方法
BMW車のバッテリーが上がったときには、ジャンプスタートという方法でエンジンをかけることができます。ジャンプスタートとは、他の車のバッテリーと繋げて、電気を借りることです。それでは、手順をご紹介します。
必要なもの
まず救援車とよばれる電気を借りる車が必要です。救援車は同じ電圧の車両である必要があります。一般的に自家用車は12ボルトであることが多いので、近くを通行する車や家族、友人などに依頼しましょう。
ハイブリッド車は救援車となると故障してしまうことがあるため、使用できません。ただし、救援車にはなれませんが、故障車として救援してもらうことは可能です。
救援車と故障車をつなぐためには、ブースターケーブルを使用します。赤と黒の2本のケーブルからなるもので、ショップやホームセンターなどで購入することができます。
もし救援車がなくても、「ジャンプスターター」を使用すればエンジンをかけることができます。これは、持ち歩き用のバッテリーとなっており、救援車がなくてもジャンプスタートができるという優れものです。これもカーショップやホームセンターで取り扱いがあります。
これらの道具を、バッテリー上がりが起きた後に揃えるのは大変です。お急ぎの時には、業者に依頼するとスムーズに解消するでしょう。ただし、揃えておいても損ではないので、次回のために道具を用意することはおすすめです。
手順①:ケーブルで救援車と故障車をつなぐ
故障車と救援車をケーブルで繋げる順番が大切になります。この順を間違えるとショートを起こして火災の原因ともなりますので、気をつけましょう。
1.赤ケーブルを故障車のバッテリーのプラス端子につなぎ、赤ケーブルの反対側を救援車のバッテリーのプラス端子につなぎます。
2.黒ケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子につなぎ、黒ケーブルの反対側を故障車のマイナス端子につなぎます。
手順②:エンジンをかける
ケーブルを正しく繋げたら救援車のエンジンをかけます。1~2分後に故障車のエンジンをかけ、かかったら成功です。この時に救援車のエンジンをふかすように強く踏み込むと、故障車のエンジンがかかりやすくなります。
エンジンがかかった後は30分~1時間はエンジンを止めないようにアイドリング状態にしましょう。すぐに止めてしまうとバッテリーの充電が溜まらず、またバッテリー上がりをおこしてしまいます。
手順③:充電のためにドライブ
30分以上アイドリング状態にしたら、バッテリーを充電するために走行しましょう。バッテリーはエンジンの回転数によって充電されるため、アイドリング時よりも走行時によく充電されます。
ジャンプスタートができないときの対処法
道具がない場合や救援車を依頼できないときには、自分ひとりでの対処では難しいため業者やロードサービスに依頼します。また、バッテリーは一度上がってしまうと劣化が起きるので、新品のバッテリーの交換をおこなうのも効果的です。依頼の方法や交換方法と、それぞれの特色についてまとめました。
業者に依頼する
バッテリー上がりの対処ができる業者に依頼する方法です。故障車のある場所まで駆け付け、ジャンプスタートをおこないます。
依頼方法は、業者に直接電話で連絡を取る方法と、全国に加盟店を持っているバッテリー上がりの専門サイトから、現在地近くの業者を派遣してもらう方法があります。出先でバッテリー上がりが起きたときなど、どこに依頼すればいいのかわからないとき便利です。
ロードサービスに依頼する
加入している自動車保険のロードサービスを利用すると、バッテリー上がりのジャンプスタートは無料サービスの対象であることが多いです。ロードサービスは電話やFAX、専用アプリから依頼することができます。
ただし、保険会社によってサービスの対象が異なります。加入している「人」が対象の場合と、契約している「車」が対象であることがあるため、加入していても自分の車でないとサービスを受けられないということもあります。その場合にはサービスが実費となることもあるでしょう。
BMWのバッテリーが上がってしまったときには、バッテリーの交換によって解決させることができます。バッテリーはカーショップやディーラー、ネット通販で購入が可能です。ただし、バッテリーを買いに行く手間や、通販であれば到着を待つ必要があるため、急いでバッテリー上がりをどうにかしたいという方には向いていません。
バッテリー上がりが一度起きてしまうと、バッテリーは急激に劣化して性能が落ちてしまいます。バッテリーは2~3年が寿命といわれているため、新品でなければ交換してしまうのもひとつの手です。
バッテリーが上がってしまう原因
バッテリー上がりは、充電分よりも電気を使い過ぎてしまうことが原因となることが多いです。以下に、BMWのバッテリー上がりの原因となりやすいことについてご紹介します。
電気を使い過ぎている
ヘッドライトや室内灯、エアコンなどの電気を使い過ぎてしまうときにバッテリー上がりは起きやすくなります。とくに、エンジンを切って長時間使用すると、電気の供給がなく、消耗する一方となってしまうのです。
暗電流が大きい
車に乗ってない間にも、盗難防止装置やETC、カーナビなどに電気は使われています。電装品を多くつけていると暗電流が増えてしまいバッテリー上がりの原因となり得ます。待機電力の少ない電装品を選ぶことで、少しでも暗電流を減らしましょう。
充電が不十分
長期間走行していないと暗電流によってバッテリー上がりが起きてしまうことがあります。また、こまめに乗っていても走行距離が短いと満足にバッテリーの充電がおこなえないため、充電がなくなってしまうことがあります。
暑さ寒さ
バッテリーはバッテリー液の化学反応によって充電が保たれます。気温差があるとうまく化学反応が起きないため、バッテリーの性能も落ちてしまい、いつも通り使用しているつもりでもバッテリー上がりが起きやすい状態になっていることがあります。
また、暑かったり寒かったりするとエアコンを使いますよね。エアコンの使い過ぎも電気を多く消費するため、必要なとき以外はできるだけ使わないようにすることが大切です。
バッテリーの劣化
バッテリーの寿命は2~3年といわれています。あまり走行しないとバッテリーの劣化は早まるため、更に短くなることもあります。バッテリーの劣化が起きると性能が落ち、充電の容量が減ったりエンジンがかかりにくくなったりするのです。
BMWのバッテリー上がりを予防するために
ここからは、BMWのバッテリー上がりの予防方法についてご紹介します。電気の使い過ぎや劣化に日頃から気をつけて、バッテリー上がりが起きないようにしましょう。
不要な電気は使わない
見てもいないのに車載テレビをつけていたり、必要ないのに室内灯をつけることは電気の無駄遣いとなります。必要のない電気は使わないようにしましょう。
十分充電できるような乗り方をする
長期間走行しないことや、短時間の走行だけではバッテリー上がりが起きてしまいます。少なくとも、半月に1度は1時間以上の走行をおこなうとバッテリー上がりを防ぐことができますよ。
劣化したバッテリーは新品に交換する
寿命がきたバッテリーは交換しておきましょう。バッテリーの劣化は、目視でも確認することができます。バッテリーがふくらんだり、バッテリー液の消耗が早かったりしたときには、交換時期であるといえます。急なバッテリー上がりで困るよりも、早めに交換をして対処しておきましょう。
ディーラーに点検してもらう
ディーラーに点検してもらうことで、暗電流やバッテリーの劣化を調べてもらうことができます。BMWのバッテリー上がりを防ぐためにも、こまめなメンテナンスは大切です。バッテリーが原因ではなく、発電部品であるオルタネーターが故障していることもありますので、見てもらうと安心です。
まとめ
BMWでバッテリー上がりが起きてしまったときには、ジャンプスタートをおこなってエンジンをかけて対処をおこないます。しかし、状況によってはバッテリーの交換や、業者などに依頼するなど、その場にあった対処をおこなうことでスムーズに直すことが大切です。
対策をしていてもうっかりミスでバッテリー上がりは起きてしまいます。とくに、暑さや寒さなどの気温はどうしようもありません。もしもの時のためにも、ジャンプスターターを車に乗せておいてもよいでしょう。また、出先で頼れる業者について調べておくと、いざというときに焦らず依頼することができるのでおすすめです。