地震でエアコンが落ちてくるって本当？対策方法と修理について

日本では、地震が頻繁に起こります。軽い地震ならあまり気にすることはありませんが、強い地震が起きると、家中の家財が落下や倒れるおそれがあります。テレビや本棚などが倒れる危険をまず考えるかたが多いですが、部屋の上部にあるエアコンにも注意する必要があります。

エアコンは、きちんと取り付けてあれば落下することはほとんどないそうです。しかし、万が一エアコンが落下したら大ケガの元となります。

今回は、地震でエアコンや室外機が落下や転倒する危険性や対策について紹介いたします。

地震でエアコンが落ちてくる？

家の中で地震が起きたらまずは、家具が身体を守れる机の下やトイレなどに避難しますよね。揺れが激しすぎて身動きが取れない場合でも頭上は守るようにしたいところです。しかし、頭上に重いエアコンを設置しているのを忘れてはいけません。

地震によるエアコンの落下は基本的には心配ないそうですが、必ず起こらないとは言い切れないのではないでしょうか。エアコンの重みと地震の揺れで、エアコンを取り付けた壁ごと剥がれ落ちてしまったこともあります。

本来はエアコンを取り付ける壁にはきちんと下地が入っているため、めったに壁が剥がれ落ちることはありません。

しかし念のため、地震の際にはエアコンの付近には近づかないようにするほうが良いでしょう。また室内のエアコンだけではなく、室外機も転倒などで故障するおそれがあるため注意しましょう。

しっかり固定されているか点検してもらおう

エアコンと室外機は設置の際に、きちんと固定されていれば、強い地震で落下する心配はあまりありません。しかし、何部品は経年劣化を起こします。年月の経過とともに重みで落ちるおそれがあるため、地震でエアコンと壁にすき間ができていたら、部品がゆるんでいるかもしれません。

また室外機はただ地面に置いてあるだけでは、大きな地震には耐えきれず、転倒するおそれがあります。そのため室外機には、転倒防止用の金具が販売されています。台の下部や上部に取り付けて、ネジなどで家の壁面と固定させることができます。室外機が転倒すると、故障して修理が必要となってしまうことがあるため、設置の際に取り付けておくと良いでしょう。

また、戸建てにお住まいのかたは室外機を屋根置きしているところもあります。万が一落下防止用の固定器具に不具合が生じて室外機が落下してしまったら、通行人に大ケガを負わせてしまうかもしれません。
エアコンと同じように、定期的にきちんと固定されているか確認してもらうことをおすすめします。

地震でエアコンの室外機が倒れたら

地震でエアコンの室外機が転倒してしまうと転倒の衝撃で、冷媒ガスの配管が切れてしまうおそれがあります。

冷房を10分ぐらい運転させてから、配管に白い霜が張りついたら冷媒ガスが漏れてしまっているかもしれません。

冷媒ガスが漏れているかもしれない状態でそのまま使用を続けると、室外機の中にある圧縮機などの部品が破損してしまうことがあります。余計に故障させてしまうおそれがあるため、使用を中止して修理や交換を依頼しましょう。

地震保険でエアコンは修理できる？

地震でエアコンが壊れてしまったときに、保険ですべて賄えるかというとそうではありません。地震保険は、全体の被害がどれくらいあるかをみることが多いのです。いくら地震でエアコンまで被害がおよんでいたとしても、費用が確実にでるとはいえないのです。

地震保険は火災保険と違い、基準があるため、いくら被害にあっても保険金がおりないこともあります。

また、地震がおきたときには、被害状況を写真などにとっておくことも重要です。家財などはすぐに捨ててしまいがちですが、それが保険の対象となることもあるかもしれません。

地震の被害にあったら、早めに保険会社に連絡をしてしっかりと見てもらうことが重要です。

まとめ

地震でエアコンが落ちてくる可能性はあまりありませんが、油断はできないでしょう。エアコンの固定器具は設定してから徐々に、経年劣化でもろくなっていきます。もし、もろくなったところで強い地震が起きてしまったら、エアコンは落下の危険があります。エアコンと壁の間にすき間ができていないかチェックしましょう。

室外機も地面に置いたままにはしないで、転倒防止用の金具などで固定させておきましょう。転倒することで故障につながってしまいます。

故障して動かなくなってしまったら業者に修理や交換の依頼をしましょう。地震はいつ来るか分かりません。日ごろから家財の安定性を確認しておけば、万が一の時にも安心できるのではないでしょうか。

エアコン修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコン修理」をご覧ください。