エアコンの電気代を徹底比較!つけたり消したりは電気代がかかるの?

2022.8.11

エアコンの電気代を徹底比較!つけたり消したりは電気代がかかるの?

寒い冬になってくるとヒーターやストーブ・エアコンなどの暖房器具を使用するようになります。どれも電気を使用して、部屋を暖めるものであることには違いはありませんが、それぞれの特徴などを理解して利用されているでしょうか?
また、毎日長時間使用するものですので、電気代なども気になられる方が多いかと思います。
そこで、今回は、ヒーター・ストーブ・エアコンなどの特徴をお伝えし、それぞれの電気代を比較してみましょう。

ヒーター・ストーブ・エアコンの電気代を比較しよう

ヒーター・ストーブ・エアコンの特徴と電気代をそれぞれ比較してみていきましょう。

ヒーター(オイルヒーター)の特徴と電気代

【特徴】

ヒーター(オイルヒーター)は、本体から放熱によって起こる空気の自然対流によって部屋をあたためる特徴をもっています。強い温風を発生させないので、空気の乾燥を防ぐ効果があります。しかし、本体全体があたたまるまでに時間がかかってしまうので、帰宅後すぐに部屋をあたためるのには適してはいません。その代わり、部屋を長時間あたためるのには適しているといえるでしょう。

【電気代の目安】

1時間あたりの電気代(消費電力を強1200Wh・中700Wh・弱500Whとして計算した場合)

強32.4円 中18.9円 弱13.5円
Hidamari(ひだまり) マイコン式オイルヒーター(リモコン付)

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ストーブの特徴と電気代

【特徴】

本体から発する赤外線や遠赤外線などの熱エネルギーによって、主に前面の物体を輻射熱(空気などの気体を介さず直接電磁波で伝える熱)であたためる特徴をもっています。即暖性があるので、帰宅後スイッチを入れるとすぐに部屋があたたかく感じられます。しかし、空気そのものをあたためる力は弱いとされています。あたためたい場所が決まっている場合や、他の暖房器具があたたまるまでに使用する場合に適しているでしょう。

【電気代】

1時間あたりの電気代(消費電力を強1000Wh・中670Wh・弱330Whとして計算した場合)

強27円 中18.09円 弱8.91円
アイリスオーヤマ 電気ストーブ ヒーター

エアコンの特徴と電気代

【特徴】

部屋全体に温風を循環させることであたためる特徴をもっています。特に、リビングなど広い空間などをあたためたい時に適しているでしょう。

【電気代】

1時間あたりの電気代(消費電力を105Wh~1980Whとして計算した場合)

2.8円〜53.5円

      エアコン

セラミックファンヒーター

【特徴】

エアコン同様に、部屋全体に温風を循環させることであたためる特徴をもっています。特に、セラミックファンヒーターは狭い部屋でも部屋全体をあたためたい時に適しています。

【電気代】

1時間あたりの電気代(消費電力を強1000Wh・弱500Whとして計算した場合)

強約27円 弱約13.5円

使用する場所でも電気代は変わる

ヒーター・ストーブ・エアコンの電気代を比較する上で、使用する場所も大きく影響してくるでしょう。暖房器具は、最大消費電力で運転している間が長くなれば長くなるほど電気代がかかってきます。

しかし、暖房器具を1時間使用した際の電気代を比べてみると、エアコンが一番高くて最大53.5円という結果になっています。

エアコンは、短い時間で部屋の温度を設定温度にすることが可能なので、最大消費電力で運転している時間は短いはずなのです。しかし、なぜ一番電気代がかかってしまうのか疑問に思われるかと思いますが、もともとのあたためるパワーが違うからなのです。

例えば、同じ広さの部屋をヒーターやストーブであたためてみると、エアコンよりもパワーが弱いのでとても時間がかかります。そして、最大消費電力での運転時間も長くなり、電気代はエアコンよりも高くなってしまうのです。

その一方、狭い空間などをあたためるには、ヒーターやストーブなど消費電力がエアコンより少ないものの方が電気代を抑えることができるでしょう。

つまり、ヒーター・ストーブ・エアコンと、それぞれあたためるのに適した場所や使用方法があり、それを上まった使用をすると最大消費電力での運転時間が長くなり電気代が高くなるということなのです。

そのため、それぞれ適した使用場所を確認して使用することが電気代を抑えることに重要だといえるでしょう。

それぞれの適した使用場所などをご紹介しましょう。

【エアコン】広い空間全体をあたためたい場合。
【ファンヒーター・オイルヒーター】狭い場所の空間全体をあたためたい場合。
【ストーブ】あたためたい場所が決まっていて、短時間使用する場合。

暖房器具は、どのようにあたためたいのかに合わせて使用することで、無駄な電気代をかけることがなく、節電にもなるでしょう。使用する際には、どのような場所でどのように使用するかを考えて暖房器具を選ぶとよいでしょう。

また、温風や消費電力を調節できる商品も出てきていますので、それらを選ぶのもよいでしょう。寒さに合わせて細かく温度調節を行うことで、さらに節電できるかと思います。

      使用する場所でも電気代は変わる

エアコンをつけっぱなしにするメリット・デメリット

部屋をあたためるパワーが強いエアコンの電気代は他の暖房器具と比較して高いです。
そのため、いくら寒いからといって、つけっぱなしにした方がよいのか迷いますよね?
メリットとデメリットをまとめてみましょう。

メリット

・つけっぱなしにしておくことで、帰宅時でのあたたかいままである。
・つけたり、消したりという作業が不要になる。
・エアコンを消し忘れたという罪悪感を味わなくて済む。

デメリット

・電気代が高くなり、環境にも良くない。
・部屋が常に乾燥しており、のどが痛くなったり、肌が乾燥したり気になる。
・気温の変化を感じられないので、四季がなく生活が単調になる。

エアコンの電気代はいつ高くなる?

エアコンの電気代は比較して、もっとも高くなる時をご存知でしょうか?
エアコンの電気代は、常に一定ではなく変化しているものです。

特に室内の温度を設定温度まで上げる時が、1番電気代がかかるので高くなるのです。
設定温度になってしまえば、さほど電気代はかかりません。

      4.	エアコンの電気代はいつ高くなる?

エアコンの電気代を比較すると夏より冬のほうが高くなる?

室内の温度を設定温度まで上げる時に1番電気代がかかるということは、室内と外気温の差が大きいほど電気代は高くなるということになります。

そのため、エアコンの電気代を比較すると、住んでいる地域にもよりますが、夏よりも冬のほうが室内と外気温の差が大きいので電気代が高くなる傾向にあるのです。

例えば、室内の温度を夏・冬ともに25度であった場合を比べてみましょう。

【夏・設定温度(25度)まで室内温度を下げる場合】

室温が30~35度の真夏の気温であれば、エアコンは5~10度下げる必要があります。

【冬・設定温度(25度)まで室内温度を上げる場合】

室温が0~5度の真冬の気温であれば、エアコンは20~25度上げる必要があります。

このように、室内温度を設定温度にするためにどのぐらい温度を上げたり下げたりする必要があるかを見ると、消費電力も多くなるのが分かるかと思います。

よく節電といって、エアコンの冷暖房が適温になると消したり、付けたり、とこまめな電源のオン・オフをされる方がいます。

しかし、実際は節電にはなっておらず、常にエアコンを最大運転(室温を設定温度まで上げる運転)にしていることになっているのです。

つまり、エアコンのスイッチを入れたり、消したりする行為は、電気代がかかる運転を常にしている状態になってしまうのです。そして、そのことからエアコンの運転は状況によって変えるべきであるということが分かるのです。

例を挙げてみましょう。

・ずっと自宅にいる場合

こまめに電源をオン・オフせずにつけっぱなしにするほうがよいでしょう。

・30分ほどの外出や部屋を出る場合

こまめに電源をオン・オフせずにつけっぱなしにするほうがよいでしょう。

・数時間外出をする場合

一度エアコンの電源を切ったほうがよいでしょう。

・仕事で朝出勤して夜まで帰宅しない場合

エアコンの電源を切ったほうがよいでしょう。

      エアコンの電気代を比較すると夏より冬のほうが高くなる?

エアコンの電気代を抑えるためにできること

エアコンの電気代を比較して節電できる方法をご紹介しましょう。

エアコンは自動運転にしておきましょう。

弱運転の方が電気代がかからないように思われがちですが、弱だと部屋があたたまるまでに時間がかかるので、長く運転する結果電気代がかかる場合があります。

サーキュレーターを使用しましょう。

暖かい空気は、部屋の上部でたまる現象があるので、床に近いほど寒く感じる場合があります。そのため、サーキュレーターなどを使用して空気を循環させ、天井付近でたまっているあたたかい空気をおろしてあげましょう。あたたかさを感じることで、設定温度も下げることができるので、節電になるでしょう。

窓を断熱化しましょう。

エアコンを使用してせっかくあたたまった部屋の空気も、断熱していない窓に触れると冷えてしまいます。そして、外気温で冷たくなった窓の温度が室内にも伝わることで部屋がなかなかあたたまらない状態にもなってしまいます。そうなると、設定温度もどんどん上げてしまうので、電気代が高くなってしまうでしょう。
窓を断熱するためには、プチプチシートなどを窓に貼ったり、窓ガラスを複層ガラスに交換したりすることで可能です。結露対策などにもなるのでおすすめです。

      6.	エアコンの電気代を抑えるためにできること

エアコンは年式によっても電気代が変わる

エアコンの電気代は、年式を比較すると違いが見えてきます。実際に比較してみましょう。

【15年前に購入したエアコン】
消費電力1080W
1時間あたりの電気代29.16円

【10年前に購入したエアコン】
消費電力755W
1時間あたりの電気代20.39円

【最近購入した、最新のエアコン】
消費電力605W
1時間あたりの電気代16.34円

これらのように、エアコンの消費電力を比較してみると、買い替えた時ごとに少なくなっており、電気代も安くなっていることが分かります。そして、エアコンの性能とともに省エネ技術の進歩も分かるでしょう。

買い替えを検討するべきはいつ

なんと、15年前のエアコンを新しく買い替えることで、今までの電気代と比較して年間2万弱ものの節約ができるとういうことになるといわれています。

1時間あたりの電気代から見ても、15年前のものと最新のものでは12.82円も差があります。単純に1日8時間を1ヶ月使用したと計算すると約3,000円も差がでるのです。

10年前のものであっても、1時間あたり4円の差があるので、買い替えることで節約を十分できるでしょう。

そのため、10年以上もエアコンを使用している場合は、買い替えを検討されるのもよいでしょう。

オススメの商品をいくつかご紹介しましょう。
①三菱電機 「霧ヶ峰FZシリーズ」

暑さ・寒さを感じる前に空調を整えてくれます。そのため、快適な空間が続くでしょう。

②パナソニック 「Eolia(エオリア)WXシリーズ/Xシリーズ」

冷房しながら、空気中のPM2.5やウイルス・カビ・花粉などを除去してくれます。しかも、エアコン内部もキレイにたもってくれます。

③ダイキン 「うるさら7 Rシリーズ」

設定温度への到達時間を20%短縮しており、すぐに暖まることが可能となっています。

エアコンを24時間つけるのはお得なのか?

エアコンを24時間つけっぱなしにすると電気代はどうなるのか比較してみましょう。

【実験した部屋の情報】
間取り・広さ    1K・7.2畳
生活スタイル    平日の昼間はほぼ不在。土日もほぼ不在。
主な家電      エアコン、ドラム式洗濯機、冷蔵庫、液晶テレビ、ドライヤー、電子レンジ
電力会社      東京電力・従量電灯B・40A
エアコンの機種   東芝ルームエアコン RAS-2214D
エアコンの設定   設定温度23℃、風量・風向自動で24時間運転

【電気代】
24時間つけっぱなしにしていた月の電気代  4,487円
24時間つけっぱなしにする前の月の電気代  3,005円
電気代の差            1,482円

      エアコンを24時間つけるのはお得なのか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、ヒーター・ストーブ・エアコンなどの特徴をお伝えし、それぞれの電気代を比較してみました。そして、エアコンの電気料金をさまざまな角度で比較してみました。もし、異常に電気代が高いなどということがある場合にはエアコンを買い替えてみることも1つかもしれません。もし、エアコンのことでお困りでしたら、当サイトをご活用ください。きっと役立つ情報があるかと思います。

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